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私は虐められている
『お前の将来の夢って何？』
夏希
……
『無視すんなよ！この糞が！さっさと言え！』
夏希
ごめんなさい…
『改めて聞くけどよ、お前の将来の夢って何？』
夏希
歌手…
夏希
歌を歌って…素敵な歌をつくって…みんなを笑顔にしたい…
『お前なんかがなれるわけねーだろうが！馬鹿！』
バーカバーカ！
『お前はどっかのゴミ箱に入ってゴミになってろよ！w』
夏希
は…？
『は？お前何言ってんの？お前は俺達に逆らえる立場じゃねーだろ？』
夏希
お前達が決めることじゃ無いんだよ…
夏希
私の人生なの…
夏希
あんたらに勝手に決められたくねぇんだよ…
夏希
人の将来の夢も馬鹿にするとかさ…
夏希
本当お前らはどうかしてる…
夏希
人の将来勝手に決めるなよ！
夏希
私の人生はあんたたちが決めることじゃないの！
夏希
私が決めることなの！
夏希
勝手に決めるなよ！
ごみ！
夏希
あっ…言い過ぎた…
『はいはい、わかりましたよー』
ザワザワ
ザワザワ
流風
………
流風
夏希、ちょっと屋上に来てくれ
夏希
わっ、わかりました…
流風
夏希、よくあんなこと言えたな
夏希
……
流風
凄い勇気が必要だったと思う。
流風
今まで辛かったよな…
流風
お疲れ様だ
夏希
なんで先生にそんなことがわかるの…
流風
俺だって…虐められていたんだよ
夏希
………
流風
五年生から中一まで虐められていたよ。
流風
虐めってこの世にあっていいもんなのかな。
流風
虐められている側の気持ちも考えてほしいよな。
流風
勝手に人生決められたくないよな。
流風
将来の夢、無理だろとか言われたくないよな。
流風
泣きたいなら泣いていいんだぞ
『夏希』
流風
そんなに我慢しなくても、泣いていいんだよ。
夏希
っ……
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
流風
そうそう、そんな感じに泣いていいんだよ。
流風
何故か開放感を得られるだろ？(笑)
夏希
はい…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
目からたくさんの雨が出てくる
夏希
私が虐められている内容…？聞いてください…
流風
いいぞ。
夏希
ありがとうございます…
夏希
夏希
こんな感じの内容なんです…って先生…？！
流風
ごめんな(笑)ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
夏希
いやいや！謝る必要なんてっ…
ギュッ
夏希
せんせっ…？
流風
今まで夏希が虐められてること分かんなくてごめんな…
流風
俺がもっと早く気がついていれば、夏希を早く救えたはずなんだよ…
流風
守ってあげることが俺には出来なかった…
流風
ごめん…ごめん…
私の目から
夏希
先生…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
先生の目から
夏希
謝んなくていいんです…
雨が降っている
夏希
私がもっと早く先生に相談していたら…
夏希
ううっ……
流風
夏希……
流風
大好きだぞ…
夏希
先生…私もです…
その時、
ザー
ザー
空からも雨が降ってきた
夏希
先生だって私に告白するのにすごい勇気必要でしたよね…
流風
あぁ…仲間だな…ﾆｶｯ
先生の笑顔が太陽みたいに眩しく見えた
まるで…この雨を止ませるような…感じだった。
流風
このことは秘密だぞ…///
夏希
はい…///
空も涙を流したまま
虐められていた同士
先生と生徒という関係で
付き合えるのは
＿＿＿
だからかと、私は思った＿
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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