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コメント
8件
めっちゃ神作!!なんで今までこの作品に気づかなかったんだ…!!主人公が涼ちゃんなのも最高…!!!続きすぐ読もう!!
涼ちゃんだったか! 続きが気になるような終わり方してて好き神
涼ちゃん主人公✨️めっちゃ嬉しいです🥹🫶🏻おそらく彼は、皆さんが予想している通り、大森さんと思います…🤔💭次の話も楽しみなので、ブクマさせていただきます🙇♀️
藤澤涼架side.
僕には、人の心を聴くことが出来る、不思議な力がある
小さい頃から、ずっと
それを小さい頃は、よく使って無双してた
ジャンケンで相手が出す手を聴いたり、
嫌いな先生の心の中の愚痴を聴いたり
小さい頃は、自分が “聴きたい”と思った人の、 “聴きたい”ときに心を聴くことができた
『よし、パー出そ。俺の無敵のパー!!』
『今年のクラス替えまじで最悪だ』
『今日の夕飯は炒飯かしら。お米が有り余ってるわ』
『明日はお義母さんの誕生日か。面倒くさいな』
友達、先生、お母さんにお父さん。
とにかく沢山の人の心の声を聴いた
「エスパーみたいだね!」 「なんでわかったの!?涼架」 「藤澤くんすごい!」
そういろんな人から言われるたび、勝手に誇らしくなってた
だから毎日毎日その力を使った
朝起きてお母さんの心の声を聴いて
学校に行く途中も友達の心の中を聴いて
授業中も、休み時間も、放課後も__
でも、これが駄目だったんだと思う
僕は“聴きたい”と思わなくても心の声を聴けるようになった
まだ何も知らなかった僕は。素直に喜んだ
いちいち聴きたいって思わなくていいなんて、ラッキーって。
でもそれは、大きな大きな間違いだった
ーー
中学校の時、「髪型可愛いね」って言った女の子
『男なのに、気色悪』って、心の中で言っていた
高校生の時「歌上手いのね」って褒めてくれた先生
『まあ一年の大森君の方がうまいけど』って心の中でぼやいてた
聴きたくないのに聞いてしまう
聞こえてくるみんなの心の声は、僕の心を確かに削っていく
こんなのことになるんなら、こんな力、いらなかった
最初から、ずっと間違ってたんだ
こんにちは
連載ばっか増やしてすいません。 めっちゃ書きたくなったんです
涼ちゃんが主人公です! 涼ちゃんと出会った“彼”誰でしょうねぇ… 当ててみてくださいね!
♡&💬よろしくお願いします
それではまた
そして、僕は大学生
力はまだ継続されている
『今日も女みたいな格好してる。きも』
『わー、今日も安定のおかま』
『初めてみたけどあの人男だよね…』
『髪型ダッサ』
『付き合うとしてもあの人は無理…』
『げ、今日あいついる。来なきゃよかった』
『変な格好。普通にしてればいいのに』
『みないみない。気持ち悪いだけ』
大学に足を踏み入れると聴こえてくる心の声
カラフルなものが好きで
女の人みたいなふわっとした輪郭の洋服が好きだった
髪の毛も短いより長い方が好きだった
毎朝自分で髪を整えて、今日の髪型を考える時間が好きだった
中学高校も、髪型や服のことで色々言われてきた
でも、大学は大丈夫なんじゃないかって
思ったけど、その希望は打ち砕かれる
でも、大学は、ひとつだけ__違うところがある
それは__
fjsw.
『気持ち悪い気持ち悪い。なんでこんな格好してんだよ』
それは、
心の中で僕を気持ち悪いって言ってるのに
僕に喋りかける人が沢山いること
きっと社交辞令、お世辞ってことを学んだんだと思う
上部だけの笑顔で
今日も洋服きまってるね、なんて。
嘘だって全部バレてるんだってば
あー、ほんと、嫌になる
でもそれをみんなに言うつもりはなく
ただ単位をとって大学生活を送る日々
友達のいない僕はキャンパスライフなど無い
人の上辺と内面の差に苦しみながら生きていた
そんな、ある日のこと
『わ、ぁ…!あの人、藤澤涼架さんだよねっ…?!』
fjsw.
そう言いながら振り向くと、後ろにいた子はびっくりした顔をした
『なんで、この人、僕だってわかったんだろ…』 『いや藤澤涼架さんだっては思ったけど…』
その子の心の声が聞こえて、しまったと唇を噛む
心の声に反応して声かけちゃった、最悪
その子はよく見ると、とても綺麗な男の子だった
黒くて絹みたいな髪
陶器みたいにつるつるで白い肌
しなやかなライン
『でも、話せて嬉しいな、仲良くなれないかな…』
そんな心の声が、また聞こえた
__これが、彼と僕との出逢いだった
喋れない君と心を聴く僕の物語. StaRt.