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第二話
顔合わせ前の一幕
まだ生徒がいない静かな廊下に、 コトコトコトとリズミカルに 聞きなれない足音が響いた。 その音を聞いて1人の教師が 扉の方を流し見る。
その足音の主は、控えめに扉を 開けると少し上擦って、職員室全体に聞こえるような声を出した。
ベネノ
やはり緊張しているのか、 つまりながらも 必死に声を出す少年の元に1人の教師が歩み出た。
かの英雄の証である服を纏い、 青緑のネクタイを締めた教師は、 今日から担当のクラスに入ってくる 新しい教え子に にかっと明るい笑みを見せた。
すまない先生
ベネノ
眩しい笑顔に釣られるように、 ベネノも父譲りの 無邪気な笑みを見せた。
すまない先生
ベネノ
すまない先生
天真爛漫に弾む挨拶に、 すまない先生の笑みも深まる。 そのまま少し姿勢を楽にすると、 校内の地図を広げて話し始めた。
すまない先生
ベネノ
すまない先生
ベネノ
すまない先生
ベネノ
すまない先生
ベネノ
すまない先生
思わず目をひんむくベネノに まあ普通はそんな反応だろうなぁ、と すまない先生は笑いをこぼした。
すまない先生
ベネノ
すまない先生
ベネノ
最後の聞きなれた単語にホッとしたのか ベネノはひんむいていた目を元に戻した。
すまない先生
すまない先生
ベネノ
すまない先生
ベネノ
ベネノ
すまない先生
すまない先生
ベネノ
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ベネノ
ちょうどその時、チャイムが鳴った。 ホームルーム開始の時間だ。 すまない先生は立ち上がり服の皺を 直すと、またあの眩い笑顔を見せた。
すまない先生
ベネノ
窓から差し込む真冬の鋭い光と、 暖房で軽やかにゆらゆらと 揺れるカーテン。
クラスメイトからの目線に 少し驚きながらも 彼は無邪気に笑った。
ベネノ
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