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さところ

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「あのとき逃げた君は今も」

#6

ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃん

……

今日はジメジメとした雨の降る日

桃くんを避け続けて 1週間がたった頃だ。

…青ちゃ───

ご、ごめん黄くん!僕先行くね!

ゆっくりでいいよ、雨降ってるし

黄くんとの登校も少し辛くなる

あ、まって…!!

タッタッタッタッタッ

……桃くん、今頃───

そしてまた僕は、 苦痛でしかない学校生活を送るんだ

(眠い…)

少し急いで来たせいで 僕の青髪は少し湿っていた

廊下側の席に座る"彼"の方を向く

ぱちっ

!?

!?

(やばい、目合っちゃった)

僕はすぐに綺麗な瞳から目を逸らす

(目が合ったってことは、桃くんも僕の方見てた…?!⸝⸝⸝)

(いやいやそんなわけない。僕が準備で動いてたから見ただけだよね)

青ちゃん!

き、黄くん?!

はぁ、まったく

なんで先に行くんですか?!
辛い気持ちは…分かりますけど……

ごめん黄く───っても、桃くん?!!!

チッ

青、お前さ、なんで俺の事避ける────っ!!

バチンっ

あ、あ、あ、、

……

もうやだっ!

タッタッタッ

僕は咄嗟に廊下に出て走ってしまう

行先は?

そんなのわかんないけど、 僕は一生懸命走り続けた

青……

桃くん、今日の放課後時間ありますか?

ある。

なら、カフェよって、話します

青ちゃんを交えずに青ちゃんのことを

……頼んだ

ハッ、ハッ、ハッ

どうしよう

桃くんの頬を ビンタしてしまった…

桃くんは悪くないのに

幸いモブ子はまだ 登校してなかったから良かったけど

はぁ、はぁ、はぁ

息が荒くなっていく

外は雨だ。

それでも僕は決めて "あの場所"へ向かった

雨降ってますよ?((((((圧

うぅ…ポロポロ

僕はあの秘密基地に来た

もうやだ、桃くんと話したい

ゲームしたい

LINEしたいよぉポロポロ

案の定2人は追いかけてこないし、今日はここでサボろうかな…

湿った木製のベンチに座った僕は、

制服にもベンチの湿り気が依存した

ふぁあ(´0`)

ここらでのんびりしてるか、向こうの空も晴れてきてるし

僕はそう思い、 ぼーっと空を見上げていた

( ゚∀ ゚)ハッ!

カァーカァー(゚ ∑ ゚) ※カラスです

え、今何時…

すっかり晴れて朱くなった空を見て 危機感を覚える

( ^ω^)…

17:35

スマホの画面の時刻表示とにらめっこ

やったな、僕…

9時間近く寝てたw

苦笑いしかできない

っていうか…

え…?

僕の膝に、制服の ジャケットがかかっている

え、僕ジャケット着てきてないんだけど…

ってなんか聞こえね?

耳を頼りにベンチの周りを キョロキョロする

すぅー、すぅー

僕の座るベンチの背もたれの後ろに、

さ、桃くん…?

僕が今一番会いたかった人

ん…あ、青ぉ

おきたぁ?( ´͈ ᵕ `͈ )

え、なんでここに───

黄に聞いた

お前のこと

っ!!

苦しかったよな、辛かったよな

お前が俺を避け続けたことだって、俺も守ろうとしてくれてたんだろ?

…ありがとな、青

うぐぅ、うぐっ

うわ〜ん・゚゚(p>д<q)゚゚・

大丈夫

泣いていいよ

ぎゅ

(こんなに暖かくて、頼もしくて、優しくて)

(僕なんか釣り合うわけがないから)

桃くんを好きになってしまって ごめんなさい

でもこの瞬間を大事にしたくて、 桃くんの高めな腰に腕を回す

桃くんの大きな身体は 小柄な僕を覆いかぶせるように

優しいハグをしてくれたんだ

昨日の放課後、、、(回想です)

…で?

青ちゃんのことですね。

俺と黄は放課後、 近くのファミレスで 固い顔で向き合っていた

…全部、話してくれ

わかりました

単刀直入に言うと、青ちゃんはいじめを受けていて、脅迫もされています。

それを行っているのはモブ子とその友人のチャラい人です

チャラい人ってw

笑わないで貰えます?

ごめん

それで、受けていた脅迫は、桃んに近づくな、ということだったそうです

っ…!

辛いのも悔しいのも分かりますけど、落ち着いて聞いてください

分かってる。続けろ

いじめは主に、殴られ、蹴られ

暴力的なことをされていて、腕などはいつもアザだらけなんです

なるほど

……

俺が嫌いな静寂が広がる

また俺は…あいつを…((ボソッ…

何か言いました?

いや、なんでもない!

またな!

は、はぁ…バイバイ

俺はそう言いきってドリンクバーで 持ってきていたアイスティーを飲み、 そそくさと店を出る

また学校に戻り、 "あの場所"へ行こう、と

やはり予想は的中し、 あの秘密基地で青は眠っていた

翌日、放課後

なんでこんな羽目に…

モブ子

チッ

モブ子

グズグズしてんな、さっさと謝れ

ご、ごめんなさい

モブ子

は?違うだろ?

す、すみませんでした

僕は土下座をした

モブ子のされるがままだ

モブ子

お前、分かってんだろ?

モブ子

なんで謝らせたか

僕が桃くんに近づいたから…?

モブ子

そう、そうだよ

モブ子

おめぇが桃くんに近づいたからだ

も、もう近づかないので許してくださっ!!

モブ子

あ゛?

モブ子

許すわけねえだろってオラァ

ボスっ

痛い…ポロポロ

何度殴られただろうか

痛いとか怖いとか、分からなくなる

おそらく帰り道、モブ子に 桃くんと一緒にいたところを 見られたのだろう

不運は、尽きない

え?

音が聞こえて体育館を覗いた俺は 驚愕した

目の前の光景は、青が モブ子に殴られているものだったから

あ…お…

なんでだ?

何故声が出ない? 何故動けない?

青を助けたいのに、 守りたいのに───

っ…!

俺は駆け出した。

学校の門の方向へと────

も…もくん……

ポロポロ ポロポロ

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♡550

長めになりました💦
すいません((・・*)"

191タップ、お疲れ様でした✨

あの日逃げた君は今も〖完結済み〗

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コメント

5

ユーザー

フォロー失礼しますm(*_ _)m

ユーザー

俺は500にしといた……あとは頼む……グハッ……

ユーザー

めっちゃいいです!!めっちゃ楽しみです✨

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