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Do you love me?

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Do you love me?

1 - Do you love me?

♥

382

2020年08月10日

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ちゅにぐぅじ 様からのリクエスト

V × JUNGKOOK

『Do you love me?』

どうぞお楽しみ下さい~🌟

テヒョン

あの、突然ですが

ジョングク

はい?

テヒョン

僕と寝てくれませんか

ジョングク

………は?

それが俺とテヒョンイヒョンの出会いだった。

出会って1秒で言われたその言葉に

俺の彼への第一印象は最悪だった。

テヒョン

あ、僕キムテヒョンっていうんだ~

テヒョン

テヒョンイヒョンって呼んでね!!

テヒョン

さ、とりあえずホテル行こっか!

ジョングク

いや何言ってんですか

テヒョン

え、駄目なの??

ジョングク

逆にOKして貰えるとでも?

テヒョン

えー、ナンパした子は皆OKしてくれたのに

ジョングク

…それはその人達の頭がとち狂ってたんじゃないでしょうか

テヒョン

むっ、僕の知り合いに文句言うやつは許さんぞ!!

ジョングク

どうせ名前も覚えてないんでしょ

テヒョン

覚えてるけど

ジョングク

じゃあ言ってみて下さいよ

テヒョン

3桁いってるけどいい?

ジョングク

………は??

ジョングク

どんだけ遊び人なんですか

テヒョン

プレイボーイの頂点極めてるので

ジョングク

うっわあ

ちょっとこの人とは関わっちゃいけない気がしたので、その場を立ち去ろうとした。

テヒョン

え、ちょ、どこ行くの?

ジョングク

家ですけど

テヒョン

えっ、誘ってんの?

ジョングク

脳内ピンクですね

テヒョン

だって家で抱かせてくれるんでしょ?

ジョングク

誰も抱かせるとは言ってません

テヒョン

ええ~、つまんないの

ジョングク

とりあえずその手離してください

テヒョン

抱かせてくれるまで離さない

ジョングク

きも

テヒョン

マジトーン止めて

俺の腕を掴んだ手は、振り払っても振り払っても絶対に離さなかった。

ジョングク

はぁ…本当しつこい

テヒョン

そっちだって

テヒョン

たった1回寝るだけでいいんだよ?

ジョングク

そのたった1回で俺のプライドが消え去っちゃいますけど

テヒョン

プライドなんて折るためにあるんだよ

ジョングク

それクズの台詞ですよ

テヒョン

抱いた人数が3桁いってる奴がクズじゃないとでも?

ジョングク

その通りですね

とにかくこの状況を変えたかった。

俺の好きな人に、見られちゃ困るから

テヒョン

あ、分かった

テヒョン

君好きな人いるんでしょ

ジョングク

はっ!?!?

テヒョン

うわ分かりやすっ

ジョングク

そ、そんなのいませんから!!

テヒョン

じゃあ何で僕と寝てくれないの?

ジョングク

なんで貴方と寝なきゃいけないんですか

テヒョン

好きだから

ジョングク

…今までの人もそうやって落としてきたんですか?

テヒョン

うーん、君は特別かもよ

ジョングク

はいはい

テヒョン

てことで抱かせて?

ジョングク

人の話聞いてました??

テヒョン

僕が聞いて身を引く男とでも?

ジョングク

思いませんね

テヒョン

だから君の負け

ジョングク

何の勝負ですか…

話してる間にも腕を掴む力は強くなり、ちょっと爪が食いこんで痛かった

ジョングク

痛いんですけど

テヒョン

ん?何が??

ジョングク

テヒョン

こうでもしないと君逃げちゃうでしょ?

ジョングク

…ほんと性格悪いですね

テヒョン

それほどでも

どこをどう受け取ったのか、嬉しそうに頭を搔くこの人。

ほんとに脳内おかしいのかな

テヒョン

ねぇ早く行こうよ

ジョングク

…しつこい人は嫌いです

テヒョン

しつこくないじゃん

ジョングク

……もういいです

何とかして手を振り払い、前を見た瞬間

ジョングク

ジミン

あれ?

テヒョン

お?

最悪、だ。

ジョングク

あ、ジミンさん、

ジミン

グガ~、お前僕に黙って恋人いるのかよ!!

テヒョン

…なるほど

テヒョン

君の名前は?

ジミン

え?

ジョングク

ちょ、テヒョンさん!?

テヒョン

君が駄目ならこの人にするけど?

ジミン

え、え、何の話?

ジョングク

…ほんと卑怯な人ですね

テヒョン

うふっ

ジミン

ちょ、グガ説明して?

ジョングク

この人は俺の友達です

ジミン

へぇ~!!

ジミン

こんにちは、グガの友達さん!

テヒョン

どうも~

テヒョン

僕はテヒョンっていいます

ジミン

あ、僕はジミンです!!

テヒョン

よろしくね、ジミナ~

ジミン

ジ、ジミナ…?

テヒョン

ジミナって多分24歳くらいでしょ?

ジミン

え、なんで分かったの!?

テヒョン

ちょっとした観察だよん

ジミン

すご~…

テヒョン

僕も24だから、同い年!!

テヒョン

だからタメで呼びました~

ジミン

テヒョンアってすごいね…

テヒョン

それほどでも~笑

ジョングク

…………

なんだよ、この雰囲気

テヒョンさんとジミニヒョンだけが仲良くして

俺だけ疎外感。

このまま、ジミニヒョンまで寝取られたらどうしよう。

ふと2人に目をやると、テヒョンさんがジミニヒョンの腰に手を回していた。

ジョングク

っ、テヒョンさん!!!!

テヒョン

わあ、大きい声出してどうしたの?

ジミン

そうだよ、グガが大声出すなんて珍しい

ジョングク

ちょっと来て下さい

テヒョン

ふふ、りょーかいっ

テヒョン

ジミナまたね~

ジミン

あ、うん!!

テヒョンさんはジミニヒョンに笑顔で手を振り、俺の方を向いた。

テヒョン

何、急にやる気出た?

ジョングク

違います

人気のない路地裏に連れていき、テヒョンさんを乱暴に壁に押し付ける。

ジョングク

…何が目的ですか

テヒョン

やだ、僕食べられる趣味無いんだけどなあ

ジョングク

ジミニヒョンに近付かないで下さい

テヒョン

もしかして嫉妬?笑

テヒョン

ジョングガはジミナが好きなんだね~

ジョングク

…悪いですか

テヒョン

じゃあ、こうしようよ

テヒョン

僕は絶対ジミナには手を出さない

テヒョン

その代わり

テヒョン

…君は黙って僕に抱かれる

ジョングク

なっ!!

テヒョン

ジミナに手出されたくないでしょ?

ジョングク

……………

ジョングク

分かりました

テヒョン

んふ、良い子

ジミニヒョンが寝取られるくらいなら、俺が我慢した方がマシだ。

テヒョン

おいで

テヒョンさんに連れてこられたのは、高級そうなホテルだった。

テヒョン

ここ、僕の行きつけなんだ~

ジョングク

…へぇ

テヒョン

しかもホテルの支配人が僕の『お友達』だからさ

テヒョン

ほぼ顔パスなんだよね笑

ジョングク

凄いですね

テヒョンさんが受付にひょっこり顔を出すと、奥から若そうな男性が出てきた。

ついでに猫背気味の色白さんも出てきた。

ジョングク

…誰だあの人達

テヒョン

あ、ねぇグガおいで!!

ヒョンが俺の方を見て手招きする。

すると猫背の人が俺を睨んできた。

テヒョン

この子が、僕の新しいわんちゃん!!

ジョングク

はあ!?

ソクジン

やー、イケメンだねっ!

ユンギ

……………

テヒョン

噂のチョンジョングク君です

ソクジン

あー、抱きがいがありそうだねぇ

俺の方を見てニヤニヤする好青年さん。

…ちょっと止めてほしい。

テヒョン

もお、僕の獲物だよ!?

ジョングク

獲物…!?

ユンギ

おい

ジョングク

あ、はい…

睨みつけられて、ちょっと怖くなってしまう。

ユンギ

お前嫌い

ジョングク

……へ?

テヒョン

ちょ、ヒョンやきもち焼かないで!?

ジョングク

やきもち?

テヒョン

まぁ詳しくは部屋でね

ソクジン

はい、鍵だよ~

テヒョン

ありがと!!

テヒョンさんに手を引かれ、広い部屋へと入れられる。

テヒョン

早速始めよっか

ジョングク

……はい

それから先のことは、よく覚えていない。

本当にされるがままって感じだったし

でもさすが3桁抱いた男というか

上手い方ではあった、と思う。

最後にテヒョンさんは自分の連絡先を渡してきて

『必ずグガは僕の所に帰って来るよ』

とだけ言って帰ってしまった。

変なの。

俺がテヒョンさんに惹かれるはずないのに。

あれから、テヒョンさんとは会ってない。

別に気にもしてないし、むしろ忘れてるくらいだった。

好きだったジミニヒョンとも付き合えて

いわゆる、初夜を迎えた時だった。

確かにジミニヒョンとはこれ以上ないくらいの幸せは感じた。

でも、それだけだった。

気持ちいいとか、そーゆー感情は中々湧いてこなくて

結局中途半端に終わらせてしまった。

ジミン

…グガ、

ジョングク

ごめんなさい、ごめんなさい…

ジミニヒョンは優しく俺の背中を撫でてくれた。

ジミン

大丈夫だよ

ジョングク

本当にごめんなさい…

ジミン

…ふふっ、グガは分かりやすいなぁ

ジョングク

え、?

ジミン

テヒョンアが好きなんでしょ?

ジョングク

え、ちょ、え!?

ジミン

あれ?もしかして無自覚??笑

ジョングク

俺があの人を好きなわけないじゃないですか!!

ジミン

でも顔に書いてあるもん

ジョングク

へ、

ジミン

あの日、何かあったんでしょ?

ジミン

グガの本命を変えちゃうような何かが

ジョングク

……………

確かに、あの日俺はあの人に抱かれた。

それ以上でもそれ以外でも無い。

ジミン

あのねぇ

ジミン

人間っていうのは本能に沿って生きてるの

ジミン

好きより上の気持ちが出来たら、元々あった好きなんてすぐ吹っ飛んじゃうんだよ

ジョングク

あ……

ジミン

今からでも遅くないと思うよ?

ジョングク

ジミニヒョン、

ジミン

テヒョンアとお幸せにね

ジミニヒョンは悲しそうに目を伏せて笑った。

ジョングク

…ありがとう、ジミニヒョン

ジミン

いえいえ~

必要な物を持って、彼に電話を掛ける。

他の誰かと寝てなければ、すぐに取るはず。

俺の予想通り、すぐ繋がった。

テヒョン

もしもし、グガ?

ジョングク

テヒョンさんっ、

テヒョン

初めて会った所で待ってるよ

そう言ってテヒョンさんは電話を切ってしまった。

初めて出会った所、それは

寒い今の時期、カップル達が集う大きなツリーの前だった。

走ってそこに向かうと、彼は俺を見つけるなり大袈裟に両手を振り

こう叫んだ。

テヒョン

おかえりグガ~!!

この人には絶対勝てないな

そう悟った瞬間だった。

ジョングク

…ただいま、テヒョンさん

テヒョン

んふふっ

『恋人』になって初めてのキスは、少しほろ苦かった。

Fin .

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