sxxn 体調不良短編集

sxxn 紫黄 / 水 体調不良 嘔吐恐怖症（微） 嘔吐表現有り

START

起きた時から 体の感覚がおかしかった

頭がふわふわしてて 視界が揺らいでいる

ソファに座って クッションを抱える

なんだか体も熱くて お腹の中が気持ち悪い

目線の先には昨日から家に泊まっている いるまくんとみことくんがいる

体調悪いのを認めたくないし

なにより看病させるわけにはいかないから やんわりと話をそらす

そうは言っても食欲がない

気持ち悪くて 吐いちゃいそう

椅子に座ってたみこちゃんが こさめの横に来た

それを見て いるまくんも 様子を伺うような顔でこっちへ来る

だめ もう隠せない

こんな体調悪いの久しぶりで

怖くて

でも、気づいてくれたっていう 安心感もあって 涙が出てきた

それと同時に 気持ち悪さが明白になる

気持ち悪い 吐きそう

そう思うと怖くて怖くて 冷や汗が止まらない

呼吸もしずらくなる

とうとう胃から込み上げてくる感覚がして

咄嗟に口を手で覆った

こさめの口元に袋が広げられる

でもやだ……

怖い… 吐きたくない……

口の中に独特な匂いが広がる

喉まで込み上げてきて もう吐くしかない という感じだった

でもやだ…吐きたくないの……

やめて……やだっ……

怖くてじっとしてられなくて 体が動く

けど、いるまくんに押さえられた

無理……吐きたくない…、

こさめの口元でずっと袋を広げて 持っててくれてるみことくんにそう言われる

そんなことこさめだって分かってる

でもその吐くまで

吐くまでが怖いんだって

いるまくんは片手でこさめを押さえて

もう片手を口の奥に突っ込んできた

反射的にこさめは嘔吐く

袋の中に胃液がこぼれる

出すものもないのに気持ち悪いから

ずっとえずいちゃう

みこちゃんに口元の袋を閉じられて

片手で口を押えられる

流石にみこちゃんの手を汚す訳には いかないから

必死で嘔吐くのを我慢する

コップを受け取って ゆっくりと喉に流す

まだ胃の中の不快感は消えてないけど

さっきよりはマシになった

変に刺激を与えないように ゆっくりと頷く

みこちゃんは安心したような顔で 胸を撫で下ろす

また吐いちゃうんじゃないかって思ったら

寝ようにも寝れない

申し訳ないけど 横にいてもらった方が安心はできる

みこちゃんにブランケットをかけられ

いるまくんに頭を撫でられていたら

いつの間にか寝落ちていた

早く治りますように

𝓮𝓷𝓭