銀鎌組の、とある猟犬と土竜の話

始まりのアナウンスが流れ、5秒後に音楽が鳴った。

ホール内に居る人達は皆それぞれのペアと向き合い、 軽くお辞儀をする。

周りがお辞儀をすると同時に 猟犬達も向かいあってお辞儀をする。

猟犬は左手をモグラの肩に、

モグラは左手を猟犬の腰へとまわし、

お互いに右手と右手を握り、リズムに合わせ踊る。

二人は踊りながら、小さな声で喋る。

いよいよ一曲の終わりが近づいてきた。

ｸﾞｲｯ

モグラは猟犬の腰にあった手で 猟犬を支え、体を斜めに倒した。

今二人は体を斜めに倒し、互いに見つめあった状態

「ｻﾞｻﾞｯ...」

アナウンス 「さぁ皆様！！最初の一曲目はどうでしたか？」

「皆さん、とても素敵な踊りを 披露してくださりありがとうございます！ このわたくし、とても感動いたしました！」

「次の曲でも、どうぞ、 おもいっきり楽しんでくださいませ！」

猟犬は階段の方へとモグラに目で指した。