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カタリナ

リアム兄さま!王宮に行くって本当!?

翌朝、食卓に着くや否や、カタリナが目を輝かせて飛びついてきた。俺は食べていたクロワッサンを喉に詰まらせかけ、慌てて水を飲む。

リアム

……朝っぱらから大声を出すな

カタリナ

だってだって!王宮ってことは王子様たちに会えるんでしょ!?凄いじゃない!

リアム

……俺にとっては全然凄くない

王宮からの招待ーーそれは、王太子ジオルド・スティアート殿下からのものだった。俺とカタリナは同年代の貴族子女として、正式に宮廷に紹介されるらしい。

面倒くさい。

それが俺の率直な感想だった。

ミリディアナ(母)

リアム、これは公爵家の長男としての務めです。しっかりと振る舞うように

母であるミリディアナが優雅に紅茶を飲みながら言う。

リアム

……はあ

平和が一番なのに……。王宮なんて、権力争いが渦巻く場所なのだろう。なるべく関わりたくない。

しかし、俺の願いも虚しく、馬車は俺とカタリナ、そして付き添いのアデルを乗せて王宮へと向かう。

アデル・セバスティアン

リアム様、お気を確かに

王宮の大門が開かれた瞬間、アデルが意味深な笑顔を浮かべた。

リアム

……何だ、その不吉な言い方は

アデル・セバスティアン

いえ、何も。少なくとも、退屈はしないかと

ーーまさか、この言葉が現実になるとは。

王宮の扉の向こうで、俺を待ち受けていたのは、俺の平穏とは真逆の未来だった。

転生兄様は平穏を望む~なのにフラグがたちまくるんですが!?~

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