ザンカ
…おい ルド 。 もっと ゆっくり 食えや 。 喉 詰まらしても しらんぞ 。

ルド
ッ、 はぐッ、…ん ッ、 ッは、む

ルド
… ん" ? んんんーん んんんんんんんんんんんんん んんんんん

ザンカ
いや 分からん ヾ 。 飲み込んで から 話せや 汚い のう 。

ザンカ
( 今 此奴の 両頬 ぶっ叩いたら どーなるん じゃろ … 。 )

ザンカ
…………

リヨウ
…ぉ 、 いたいた 。 ザンカ …!

ザンカ
ッ、 !

日頃の ストレスも 込めて 、 1発お見舞い してやろうと 両手を 構えた 瞬間 、 食堂の 扉が 開け放たれ 、聞き覚えの ある声が 響く 。
ザンカ
… リヨウか …。 なんや ?

リヨウ
いや 実はさ 〜 、 さっきセミュに 掃除 行くよう 頼まれて 、

ザンカ
嫌じゃ 。

リヨウ
だから …………は?

リヨウ
ちょっと 、 まだ 全部 言って ないじゃん 。

ザンカ
どーーーーせ 代わりに 行けとか じゃろ 。 俺は んな暇とちゃ …

リヨウ
エンジン 来るよ 。

ザンカ
あ 、 行く 。

リヨウ
…… うは 、 ありがと 〜 ♪ じゃ セミュに 伝え …

ザンカ
ば ッ !?!! ち 、…、 ちゃう !!!

リヨウ
ん〜? なにが ?

ザンカ
…今のは ! エンジン が 来るから とか やなくて 、 っ……… あーー"

リヨウ
この 恋心は 此奴 にだけは 知られては いけないと 、黒い瞳孔を 更に 大きくさせ 、必死に 取り繕う 。
ルド
( …… 此奴 なに焦ってんだ ? 珍しいな … )

ザンカ
……… ちゅ ッ 、 ちゅーか 俺 じゃのうて 他の 奴らに 頼めば ええじゃろ !

ザンカ
ほら 、 ぁーーと … ルド …! そうじゃ ッ、 ルドに 頼め ! 此奴 どうせ 暇じゃろうし …

ルド
は ? 俺 、? 別に いーけ 、

リヨウ
もう ルド ったら …あたしとの 約束 忘れたの ?

ルド
ッ 、 !!

両手で うなじを 包み込まれ 、 更に リヨウの 顔が 眼前に 迫り ルドの 思考と 身体が フリーズ する 。
リヨウ
今日は あたしと …ぇ ー ……… ゴミ拾い ! 行くんでしょ ?

ルド
…… ぁ 、 …おぉ … 。

ザンカ
?! おい ルド !

リヨウ
じゃあ セミュには 伝えとくから 。 よろしく ♪

硬直 する ルドを 連れ て 足早に 出ていく リヨウを 、 ザンカは ただ 眺めることしか 出来なか った 。
ザンカ
……… 嘘じゃろ 、

ザンカ
( まぁ 流石に 二人きり では ない じゃろ … 。 うん 。 そうやのうたら 死んで まう … )

普段は 四、五人で 乗り込んで がやヾと 騒ぎながら 向かうのだが …
今日は 普段とは 違い …
車内には 機嫌良く 口笛を 吹きながら 運転する エンジンと 、俯き 組んだ両手の上に 顎を乗せて もんヾと 考え 続ける ザンカの 二人きり だった 。
エンジン
( …まいったな ー …、 リヨウの奴 話して あげろ っつった って … )

ちら 、と 横目で 助手席の ザンカを 盗み 見る 。
ザンカ
…………

エンジン
( なんか ザンカ 今にも 死にそうな 顔してんだけど ?! )

エンジン
( どーー したもんか … )

エンジン
……ぁー … ザンカ 。悪いな 付き合わせて 。 俺一人でも よかったん だが …

ザンカ
… 別に 。 楽しみじゃったし …

エンジン
…おー 、 そーか ?

ザンカ
( ま""ッッ 、 今の アウト ッッ、!!! )

ザンカ
や"ッ、 そうやのうて 、久々の仕事 が !! 楽しみってことじゃ !!

エンジン
……え ? おぉ 、分かってる ヾ 。 有難 な 。

ザンカ
………… !

ザンカ
ぁ 、えと ……悪い 、取り乱した …

エンジン
まあ …御前も 久々の仕事で 緊張 してんだろ ?
御前は 真面目 だか らなぁ …

エンジン
今は 俺と 御前の 二人きり だし 、少しは 肩の力 抜いてけよ 。

ザンカ
( その〝 二人きり 〟 のせいで ガンギマリ じゃ こちとら !! )

ザンカ
( くぅぅっッッッそぉ…… 顔いいな ……ぼれ 格好ええ … 、 さっきから 笑う度 でてる そのえくぼも !! ちらヾ 見えよる 刺青も ほんッッッま えろい … ぼれ 好きじゃぁあ …、 エンジン 、 エンジン エンジン エンジン エンジン エンジン ッ、 )

ザンカ
( これ ッッ、さっきから ちらヾ 見とるん バレとらんよな 、? バレてたら もう お終いじゃぁあ … 、 惚れとること 知られて 気持ち悪がられて 嫌われて …、もう 俺の 顔も見とう なくなる … !嫌じゃ …でも ッ、 好きじゃ … 好きで 好きで 好きで 好きで 堪らんのじゃ エンジン …っ、 !! )

エンジン
…なぁ ザンカ 。 御前が さっきから 見てんのって …

ザンカ
!!!!!!

ザンカ
( 終わった …!! 見よるん バレとった …! 終いじゃ ぁあ …俺の 阿呆 馬鹿 糞 ヘボ カス ポンコツ …!! エンジン 嫌じゃ 嫌わんとって 嫌わんとって …!! )

エンジン
アレ ?

エンジンが 指差した 先には 、 うっすらと 天界の 影が 現れ 、 ここからでも 分かる 程の 勢いで ナニかを 落として いる 。
所謂〝 陰り 〟 が 起こっていた 。
ザンカ
…… あれ、 は …

エンジン
そ 。 危ね ー… ルート 変更しね ーと …

エンジン
ザンカが 見ててくんなかったら 危なかったかもなぁ 〜〜 … 有難な 。

瞬間 、 目の前に 影が 落ち 、 ザンカの 柔い 頭髪に 太陽の ような 温もりを 感じる 。
其れが エンジンの 手だと 気付くのに 数秒かかり 、 更に 撫でられ ている と 気付くのには もっと かかった 。
ザンカ
ー〜〜ーーー ッッ!!

エンジンが 触れたのは ほんの 数秒程 だったが 、 其の 時間は ザンカが暴走を 始めるには 充分過ぎる程 だった 。
ザンカ
ぇッ、エンジン !!

衝動のまま 、離れてゆく 愛しい手を 素早く 掴んだ _
瞬間 、 車体が 大きく 揺れる 。
ザンカ
ぴ 、 ッ、 ?!

ザンカ
……………

エンジン
……………

突然の 揺れに 唇が緩み 、 よく 分からない 声を 出してしまう 。
掴んだ はずの手も 離れていて 、ザンカは 猛烈に タヒにたく なった 。
…… そして 車内の 静寂を 、 太陽のように 朗らかな 笑い声が 破る 。
エンジン
ぶふ ッ …、ッ
…ぴ 、 ぴ ………ッふはッ

ザンカ
…………

顔を 背けて ぷるヾと 震える エンジンを 見て 、 ザンカの 顔は かなりの 阿呆面へと 変容した 。
真っ黒な 瞳は 大きく 見開かれ 、 口は どろヾとした 形に だらしなく開かれて いる 。
ザンカ
( エンジンが … 笑っとる 、 笑 …、 )

エンジン
…ッくく っ、………ふー …わり 、 運転 荒かったな 。 どっか うって ねぇか ?

ザンカ
……え?

エンジン
え?

ザンカ
ぁ 、 あぁ …ッ、 うっとらん …、 打っとらん よ 。

エンジン
ん 、 なら 良かったわ 。

ザンカ
( ほんッッま エンジンの 笑顔は 心臓に 悪い …!なん ッじゃ 今の 幼女か びっくりしたわ ふは ~~~ ……、 エンジン って ほんま なんか ……えろい 、 めちゃヾ えッろい… っ、!余裕 そうな 顔も ちょい 真剣な 顔も 怒ってる時 も 笑顔も …!! 全部 えろすぎるん じゃぁあ … 堪らん 、ッ )

ザンカ
( … 今 エンジンに 好きじゃあ 言うたら 、 どうなるん じゃろか … 。 )

ザンカ
( でも ッ、 エンジンは ぼれ 優しいから … もしかしたら 、 …もしかしたら … )

ザンカ
( いや … ちゃう 、ちゃうやろ ザンカ … ! エンジンに 甘えんな )

ザンカ
(…結果が どうなっても ええ ! 数年 温め続けて ほっかほかの 気持ち … 伝えるんじゃ、! )

ザンカ
( いやでも やっぱり 両思 いが ええ ~~~ …… 俺が エンジン のこと 好きで 、 エンジンも 俺の こと 好き て なったら …もう … もう !! 堪 ッッ らん …!! 死ねるぅううう …、 そん時 にゃ 俺は 生涯 エンジン とハッピー ラブヾ 生活を 死ぬほど 満喫 した後 、 じーちゃん なって エンジンと 二人で 幸せな 顔して 死ぬんじゃ …、)

エンジン
( …… コイツ、 絶対 またなんか 難しい こと 考えてんな … 。 )

悩みながら どんどん 顔が 険しく なり ザンカと 同様に 、 当の エンジンも かなり 混乱していた 。
エンジン
( さっきの 手ぇ 掴まれた やつ 、 何だったん だ … ? いや 力強すぎて びびり 散らかしたん だけど 。 )

エンジン
( …でも ザンカも 成長 したって ことだ よな …ちょっと前 までは 中々の クソガキ だった っつーのに … )

エンジンが しみじみと ザンカに 視線を 落としたのと 、 ザンカが 鼻息荒く エンジンの 方を 盗み見たのは ほぼ同時 だった 。
エンジン
、 !

ザンカ
!!!

エンジン
… わり 、

若干の 恥ずかしさ と 焦りを 帯びて 視線を 逸らす エンジンを 見て 、
ザンカは 腹の底から 湧き上がってくる ナニかを 感じた 。
ザンカ
( ぐぅううう… ッ、!! )

ザンカ
ぇッ、 エンジン ッ!

ザンカは 身を 乗り出し 、 右手を エンジンの 脚の 間につき 、 左手で 肩 を 掴む 。
エンジン
うお …ッ、?!
……お ぉ、? どーした

ザンカ
俺 …ッ、 俺 !

ザンカ
ずっと 昔から 、 あんたの ことが …ッ !

.
Ⅱ に 続く !
