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10数年前のことだ。
友人である山田の家に集まり、男4人で麻雀を楽しんだ。
そろそろ外は少し黒みを出していた。みんなで部屋を片付け、私は前田と2人でゴミを捨てに出た。
2人、それぞれゴミ袋を手にして、山田の家から程近い角に設置された、ゴミ捨て場に向かう。
タイミングよくその日が収穫日と見えて、前夜から出された家庭ゴミが相当数置いてある。
持ってきたゴミ袋を置き、その場を立ち去ろうとする私を、不意に前田が呼び止める。
前田
前田は、ゴミに埋まるようにして置いてある、何かを見つけたようだった。
無造作にその上に置かれた袋をどかすと、下から綺麗な革張りのソファーが現れた。
わたし
山田の声につられて、わたしも覗いてみる。そこには捨てるには勿体ないような綺麗なソファーがあった。
前田
そんなことを話しながら、山田の部屋に戻ると、前田が早速ソファーの話をし出した。
山田
わたし
前田
山田
まださほどお金もない若者にとってはそれを見逃す手はなかった。
今度は4人でゴミ捨て場に戻り、そのソファーを持ち帰った。
山田の部屋でじっくりソファーを見てみる。 表面は傷んでるところも壊れてるところも見当たらなかった。どう見ても捨てるのは惜しかった。
雑巾を絞って山田はせっせとソファーをふいている
3人
と、他の3人もこれ以上何も言わなくなった。
ソファーをふきおえ、山田はご満悦な顔で早速腰掛けている。 わたしも山田の横に腰掛けてみる。本革特有の「ギシッ」という感覚がお尻に伝わる。その時だった。
前田
山田
実はソファーを運んでいる時からわたしはそれを感じてはいた。だが、それ以上のことはなかったためあえて口に出さずにいた。
考えてみれば元々ゴミ捨て場に置かれていたわけで、なんの匂いがしても、全くおかしくはない
窓から見ると外はもう随分と暗くなっていた。
結局その日は山田の家に泊まることになった。
私たちは2回の部屋へ行き、しばらくトランプで遊んでいいた。
わたし
山田
急に眠たくなりそのまま眠ってしまった。
すると、下の階から悲鳴のようなものが聞こえてきた。そして、俺は寝ていた3人を起こした。
3人
わたし
3人
そして4人で暗い階段を下りることにした
前田
山田
そんなことを言いながら下の階に着くと、その声がソファーの方から聞こえてきたのがわかった
すると、ソファーのあったはずの場所には髪を長く伸ばした女がいた。
4人
あまりの恐怖に4人とも気を失い気づけば、朝になっていてその女も消えていてそこにはソファーがあった。その後わたしたちは各自家に帰った。
その後山田は気色悪くなりそのソファーを売ったようだが、なぜか今は連絡がつかない‥