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【鴉ノ刻 二鳴ノ時(午後8時)】 王宮内 マクスウェルが眉間に皺を寄せながら 自室に入るや、部屋の鍵をかける。
マクスウェル
保安官から回収した黒い表紙の魔導書 「イスハーク式 炎系元素 戦闘教本」 その表と裏を見ながら 自身の執務席に腰かける。 目を瞑り、深く呼吸を吸った後、魔導書の表紙に手を触れる。
マクスウェル
呪文を唱えると 手のひらから魔力の光が灯り 本の表紙に充てた。
すると、黒い表紙はみるみるうちに形を変え… 茶色の姿と共にそのタイトルを変化させる。
【若木御伽唄(おさなぎおとぎうた)】
その表紙にはハイス文字にてそう刻まれて…
マクスウェル
その一言と共に席を立つや、部屋に備え付けられた水晶の元へ向かった。 初老を思わせる手のひらをかざすと水晶は青白い光が灯る…
グレイオス王
青く光る水晶から聞こえる声 それは、ハイネリウス王 グレイオスのものだ
マクスウェル
グレイオス王
念話水晶越し マクスウェルが魔導書を見て口を開いた。
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
国王からの問いかけに目を瞑って数秒考え込んだあとマクスウェルが続ける。
マクスウェル
グレイオス王
その後、二人の間に沈黙が走る…
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
グレイオス王
マクスウェルが、再び目を瞑るや小さく息を吸い込む
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
水晶の向こう側… 国王が思いに老ける吐息を漏らしていた。
グレイオス王
マクスウェル
次の瞬間、その男の目には柔らかい雰囲気を根底から覆す程に鋭い殺気が宿る。
マクスウェル
グレイオス王
宰相から聞いた静かなる冷酷さを孕んだその声を耳にしたグレイオス王。 彼等はそれこそ若かりし頃から共にあり それ故にマクスウェルの微妙な変化を悟るのは容易いことであった…
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王
マクスウェル
水晶越しに、その賢者は 呆れ混じりの笑みを零した
マクスウェル
グレイオス王
2人のそんなやり取りを経たのか、空気が穏やかなものになった。
グレイオス王
マクスウェル
グレイオス王との念話を終え、気だるそうな表情を浮かべた。
そうして 窓越しに備え付けられている揺れ椅子に腰掛けると同時 額に手を当てたマクスウェルがつぶやく…
マクスウェル
直後、額を触る手を始め身体に変化が現れる…
マクスウェル?
口を零して、窓の外に広がる夜空をながめた。
宰相及び、国王がそんなやり取りをしている一方…
保安官
エレノア
ミランダ
肉体年齢凡そ7.8歳と推定された どっかの元西部のガンマンは 少女がしてはならない表情のまま… 3人で囲う食卓の椅子にて スプーンを握りながら 鼻ちょうちんをふくらませていた…