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翌日 朝食を終わらせた後 使用人の二人に城内を 散歩してくる旨を伝えた。
エレノア
保安官
エレノア
いや別にエレノアさん達といるのが 嫌だと言いたいのではない。 自分の心の問題だ…
この2日間、身の回りの変化だのやらかしだの…
合計したらもう指で数えられない位色々あった。
この辺りで、自分を見つめ直す時間 作った方がいい。
ミランダ
うわいやだなぁぁぁ……
「この子目を離すと すぐ何かやらかすのよね〜」
って意思がちょっと見えちゃうこの目…
ほんと嫌だなぁぁ…
何とか笑顔を取り繕って2人を見る
保安官
「「ええええぇ…」」
つい二人の方から首を逸らしてしまった。 今の空気感いたたまれなすぎる…
いや解る、心配してくれているんだ。 二人の視線には侮辱だなんだは感じない
気分が優れぬ以上行動した所で 何かやらかして騒ぎを起こすのがオチだ。 とりあえず今はひとりになろう…
保安官
お部屋をさっさと出てしまう。
エレノア
ミランダ
エレノア
ミランダ
エレノア
ミランダ
エレノア
ミランダ
エレノア
練兵場に顔を出す。 おおよそ昨日と同じ時刻だ。
兵士
保安官
声をかけてきたのは 昨日振り落とされた私を 助けてくれた兵士
保安官
兵士
兵士
保安官
そんな大声で騒ぎ立てるのやめてくれ!
「お!昨日馬から 振り落とされた子か!」
「懲りずにまた来たのか〜 いいな! そういう根性ある子は嫌いじゃない」
「んじゃま、昼時までぶっ飛ばしますか!」
保安官
みんなやる気になってる?
兵士
保安官
その心理はわかる。 修練というのは敵を制圧する為のもの それ故に反復訓練が多い。 いつもと違う光景があるだけで 活気づくものだ。
兵士
保安官
歓迎してくれるのはひとえに嬉しい そう思いながら 昨日腰かけた長椅子に座り込んで 周りを見る。
やや遠く 100名近い兵士が槍を構えて 練習用のカカシを見る。
「次!上段構え!刺突姿勢!かかれ!」
「「「はい!!!!」」」
一斉に繰り出される槍の一突き。 続けざまに放たれたのは首元を狙う横払い。 タイミングまで綺麗に揃う。
別の方向を見ると 数種類の規格に別れた弓を携える兵士達が 赤と白の的を見据える
「三段掃射!前列!射て!」
「「「ピーシュシュシュッー!」」」 「「「ドガガガガン!!!」」」
ブレのないほぼ同タイミングの掃射。 矢が刺さるタイミングまでも乱れがほとんどない。
私の腰かける長椅子から少し離れた所 騎兵用の通路が設けられている柵の中 20名で構成された 騎兵の二列縦隊が走り抜ける
「抜剣!縦隊!攻撃開始!」
通路脇の藁の塊に剣を振り抜く。 全騎兵、見事に藁を刃で捉えた。
保安官
兵士
保安官
兵士
保安官
とことんまで連携の取れた攻撃 一糸乱れぬ様とはまさにこの事だと感じる。
ここまで精度の高い部隊。 合衆国陸軍でもそうはお目にかかれない
保安官
兵士
保安官
兵士
「おーい!アレクサンドロス! 打ち合いするから来てくれー!」
兵士
その声とともに彼が 木の柵に囲われた広場へ歩いていく すると数名の剣士達が ぞろぞろと包囲していく。
兵士
「へへへ! かっこ悪いところ お披露目させてやるよ!」
兵士
保安官
次の瞬間、壁横にかけられていた 一振の剣が回転しながら飛んできて アレクサンドロスと呼ばれた兵士の手元に収まる。
剣を引き抜くと、人差し指と中指を剣の腹に当てる
兵士
兵士
保安官
それは法術特有の詠唱なのだろう… 彼が叫ぶと共に、剣に鋭い旋風がまとわりつき、白銀の刃に玉緑色に光る。
兵士
「行くぜ!!!」
彼に向け数人の兵士が一斉に切りかかる。 1番自分に近い斬撃を初め、襲いかかる刃の順番を正確なまでの軌道で弾き飛ばす。
保安官
続けざま その足元に数人の刺突が迫り来るも 剣を軸にして兵士が高く跳躍。 宙を舞い、そのまま体をひねりながら剣を振るう
兵士
すると 剣にまとわりついた旋風が まるで蛇のように暴れ狂い 打ち合いに参加した兵士たちの 剣の刀身に目掛け襲いかかる 無数の金属音を響かせた直後 着地した彼が鞘に剣を収める 同時…他の兵士たちの剣があらゆる 亀裂を見せてバラバラに砕け散る。
彼の鮮やかなまでの剣技 自分でも気づかないうちに 立ち上がってみていた。
「あはぁ!もう終わっちまったぞ!」
「おぉい!またやられたぜ!」
「たく相変わらずデタラメな強さしやがって〜!」
「たまには負けてくれよ アレクサンドロス!」
兵士
カラカラとした笑い声を出しながら 兵士が私の方を見て親指を突き立てながらウィンクしてくる。
兵士
そう言い放ちながら 私を気にかけてくれた兵士の人が 訓練に戻っていった。
本来、魔力を扱う術の発展は 私が頼りとする銃火器を奪ってしまった ある意味仇の様な存在と思っている。
シングルアクションアーミー ウィンチェスターリピーター ダブルバレルショットガン
そういった火器の威力を知る私にとって 法術は得物を奪った残酷なモノとも…
しかしあの様に洗練された強さの中 気高くもある美しさを兼ね備える 魔力を帯びた剣技…
魅せられた私は感じざるをえない。
保安官
国王ハイネリウス
保安官
真横から、貫禄のある声と 風格が聞こえていたと思うや 思わず飛び退くが それと同時に慌ててその場に跪いた。
保安官
国王ハイネリウス
穏やかな視線の元、陛下が肩に手を触れる。
国王ハイネリウス
国王ハイネリウス
保安官
「いやいやいや…! 異世界とはいえ一国の王の前でフランクに過ごせとか…! 流石に無礼がすぎるだろ! そんなとこで横柄に構え、タメ口なんて使う奴は相当肝が座ってるか考えの足りないバカ坊主位だ!!」
なんて国王陛下に言えるわけもないので 作りが少々含まれる笑顔で立ち上がる。
保安官
国王ハイネリウス
保安官
国王ハイネリウス
保安官
国王ハイネリウス
保安官
なんだろう… 合衆国の大統領だってもう少し尊大に振る舞うし 一国の王ならば もっと横柄であっても許されるだろうに グレイオス陛下ちょっと低姿勢過ぎないか…?
加えてさっきから 周りの兵士達にしても全然気にすら止めてない… アレクサンドロスにしてもそう…
腹たってきた…💢
『お前ら露骨に無視しすぎだろ! どんな理由あるか知らんけど 国王がいるの見えてるんなら せめて会釈くらいしろ 馬鹿ぁぁぁ💢💢💢💢💢💢』
とは思ったけど 声を張り上げるのは違う気がしたから 胸の内にしまった。
手を添え、笑顔を陛下に向ける。
保安官
国王ハイネリウス
保安官
脇で訓練に打ち込む兵士達を見る。
保安官
そうして陛下の後に続き 練兵場を後にした。
兵士
「んあ?どうした?」
兵士
「うわ腹立つ!訓練以外の事考えながら撃ち合いするのかコノヤロウ💢!」
兵士
兵士