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春千夜???!!!!!
続き出たら教えてください!(*^^*)
続き待ってます!出来たら呼んでください!楽しみです!!!(* 'ᵕ' )☆
…カタカタカタ
私と上司がパソコンを打ち込む音だけが部屋に響いている
陽菜
陽菜
私が任された書類にはいつも 梵天にとって重要な情報が無い
…端的に言えば私は梵天に 信用されていないのだ
一応信用されてはいるのだ、私が 梵天に貢献していることは本当だから
──ただ、私が梵天に加わってから それほど時が経っていない
梵天の幹部たちは元々暴走族で全員、 昔から関わりがあったらしい
陽菜
灰谷蘭
陽菜
灰谷竜胆
そう言って私のデスクの上に 乱雑に書類の束が置かれる
灰谷蘭
陽菜
きっと断れば殺されるのだろう 失敗しても殺される
灰谷竜胆
灰谷蘭
この人たちは私の失敗を いつも望んでいるように見える
陽菜
陽菜
考え事に夢中で私の書類に伸ばされる手に気が付かなかった
九井一
九井一
陽菜
九井一
九井一
陽菜
九井一
…不器用な人だ
心配が顔に出ているのに 言い訳だなんて
少しだけ口元がゆるむ
九井一
陽菜
九井一
ココさんが勢いよく顔を背けたので 訝(いぶか)しげに問うが
くるりと背中を向け自分のデスクに 戻ってしまった
陽菜
ちらりと、 不思議そうに首を傾げる陽菜を見る
九井一
俺が仕事を手伝うと口にした時
ふと、あいつが少しだけ 微笑んだように見えた
そんな柔らかな表情を見るのは 初めてで。
九井一
顔が熱を持って熱い
九井一
今自分の顔は真っ赤なのだろう
この時ばかりは三途が殺したせいで 人が少ないことに感謝した
俺がこんなにもペースを乱されているのに表情一つ変えないアイツを 少し憎らしく思う
九井一
──自分らしくもなくアイツの、 陽菜の満面の笑顔が見てみたいと 思ってしまった
九井一
あまりにも状況が”詰み”過ぎて 頭を抱える
九井一
九井一
陽菜
ぎゃあァぁぁぁァッ
陽菜
絶叫が聞こえた方向にちらりと 目を向ける
陽菜
こう言うのは知らぬが仏だ。 下手に首を突っ込めば面倒なことに なるのが目に見えてる
陽菜
陽菜
九井一
陽菜
陽菜
九井一
九井一
ボーンボーンボーン…─
壁にかけられた掛け時計が 12時を知らせる
九井一
陽菜
九井一
九井一
陽菜
視界の隅でココさんが 膝から崩れ落ちたように見えた
陽菜
誰も家にはいないけど「ただいま」は 毎日言うようにしている
心のどこかで両親が返事をしてくれるのではと期待しているのだろう
陽菜
ドカッ!!!!!
玄関のドアがものすごい音をたてた
懐(ふところ)の拳銃に手を伸ばす
陽菜
ガチャガチャガチャガチャ
続いてドアノブを無理やり回す音
陽菜
陽菜
???
陽菜
ドアの向こうの人影は何も答えない
ガチャガチャ…ガチャッ
陽菜
ドアの鍵が開いたのを見て目を見開く
陽菜
陽菜
人影に銃の標準を合わせ 人影が現れるのを待った
そこに居たのは───
陽菜
三途春千夜
三途春千夜
三途春千夜
なんでこの上司は 部下の家に 不法侵入してるんだ?????