テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

幽霊の君

第1話 - 幽霊の君

2020年05月22日

#幽霊の男の子

#恋

さ行が1番好き

れおな

あ、ああ、あぁぁあぁぁ！

れおな

忘れ物しちゃった

お母さん

明日でいいじゃない

れおな

だめだよ！明日提出なの！

れおな

取りに行ってくる！

お母さん

今から！？

れおな

うん

お母さん

真っ暗なんだから行くならお兄ちゃんと行って頂戴

お兄ちゃん

え、俺？

れおな

しゃーない、兄ちゃんついて行ってあげるからはよして

お兄ちゃん

それ俺のセリフな

れおな

んじゃお母さん行ってくる！

お母さん

気をつけるのよー

れおな

んーと、確かにここに…

れおな

あった！お兄ちゃん帰ろ…

れおな

あれ？お兄ちゃんどこ？

ガタッ

れおな

え、なに？お兄ちゃんなの？

？

ふんふふんふふーん♪

れおな

だ、だれ？

れおな

そこに誰かいるの？

？

え、聞こえてる！？

れおな

うん、だれなの？

とわ

君俺が見える？

れおな

見えますけど、それがどうしたんですか？

とわ

そっか、君見えるだ

れおな

え？どーゆー事ですか？

とわ

俺ね幽霊なんだぁ

れおな

ゆ、、幽霊ってあの？

とわ

そーそー、先週病気で死んじゃったんだよ

れおな

え、でも声も聞こえるしちゃんと見えますよ？

とわ

それなんだよ、今まで誰も見えてなかったのに

とわ

君には触れられるのかな…

ぎゅっ

れおな

え、ちょ、、手

とわ

あ、ごめんでも君には触れることができるよ

れおな

ほんとだ、なんか不思議…

とわ

俺ちょっとうれしいかも

とわ

幽霊になって誰も気づいてくれないし寂しかったのかも

れおな

それは寂しいですね、、

とわ

あのさ、良かったら俺と友達になってよ！

れおな

と、友達！？

とわ

いや、かな？

れおな

いやじゃない！

れおな

むしろ嬉しい！！

とわ

よかったぁ

とわ

俺ずっと入院してたから友達いなくてさ、俺も嬉しいよ

れおな

これからよろしくね！

とわ

こちらこそ！

お兄ちゃん

れおなー、どこいったー？

お兄ちゃん

お！いた、勝手に1人で行くなよな

れおな

あ、お兄ちゃんごめん！

とわ

お兄さん来たんだね

れおな

うん、、

れおな

また明日来るよ！

とわ

ほんと？なら待っとくね

お兄ちゃん

お前さっきから誰と話してんの？

れおな

え？あー、、独り言だよ、独り言

お兄ちゃん

ふーん、へんなのー

れおな

(他の人にはほんとに見えてないんだなぁ)

お兄ちゃん

ほら、帰るぞ

れおな

あ、はーい

とわ

ばいばい、また明日

れおな

ふぅ、宿題も終わったしそろそろ寝ようかな

れおな

そう言えばあの幽霊のこの名前聞いてなかったな…

お兄ちゃん

れおなー、開けるぞー

れおな

ちょ、勝手に開けないでよ！

お兄ちゃん

ごめんごめん、

れおな

なに？なんか用？

お兄ちゃん

いや、別に用はない

れおな

なにそれw

お兄ちゃん

なんとなーく可愛い妹を見に来た

れおな

それ思ってないでしょw

お兄ちゃん

てか寝るとこだったんだな

れおな

そーだよ！

お兄ちゃん

おやすみ、電気消すぞー

れおな

はーい、おやすみー

れおな

おはよー

ゆう

おはよー、今日いつもより遅いね

れおな

んー、ちょっと寝すぎた

あおい

はよ、ギリギリじゃん

れおな

昨日寝るの遅かったんだよね

ゆう

なんかしてたの？

れおな

学校に忘れ物してて取り入ってたー

あおい

うわ、わざわざ取りに来たんだ

れおな

なんだよ、今日提出なんだから仕方ないでしょ

ゆう

確かにw今日提出だもんね

先生

席につけー

れおな

わ、先生来た！

ゆう

じゃあ休み時間ね

30分後

先生

ここはこーゆーことで、こーなってなんたらかんたら…

れおな

(ふわぁ〜、ねむ)

れおな

(って、ん？あれは昨日の幽霊くん)

れおな

(あ、こっちに気づいた！)

とわ

あ、おはよー

れおな

おはよぉ

とわ

そえいえば俺昨日君の名前聞き忘れてた

とわ

名前なんて言うの？

れおな

れおなだよ

れおな

君は？

とわ

俺はとわ

れおな

へぇ、よろしくねとわくん

先生

おーい、お前さっきから1人でなにブツブツ言ってんだー？

れおな

え？あ、なんにもないです！

先生

ちゃんと話し聞いとけよー

れおな

はーい(危な…)

とわ

あ、ごめん授業中だもんね

とわ

休み時間に話そ

れおな

うん！

キーンコーンカーンコーン

れおな

おわったぁあぁ！

とわ

お疲れ様！

れおな

ありがとう、疲れたよぉ

あおい

お前誰と話してんだよ

れおな

独り言^^*

ゆう

なんか今日授業中も言われてたねw

あおい

てか今日1日ずっとそんなんじゃん

れおな

え、そう？

ゆう

確かに！昼休みもなんかいってたしね！

れおな

(やば、気をつけないと)

れおな

な、なんでもないよ

あおい

ま、そんなことは置いといて

あおい

帰ろうぜ

ゆう

そうだね、帰ろ！

れおな

あー、今日は2人で帰ってて

れおな

私用あるかるさ

ゆう

わかったー、ばいばーい

あおい

また明日

れおな

うん、ばーい

れおな

(よし、これであの人のとこへ行ける)

とわ

あ、話し終わったの？

れおな

うん！

れおな

とわくんはさ、ここの学校の生徒だったの？

とわ

ちがうよ、俺男子校だったから

とわ

って言っても学校ほとんど行けてないけど

とわ

なんでかこの学校から出られないんだよね

れおな

えぇ、ほんとなんでだろうね

れおな

ね、とわくんはしたいこととかないの？

とわ

したいこと？

とわ

んー、、思いつかない

れおな

急に言われたらそりゃそーだよね

とわ

れおなちゃんは？

れおな

私は…ないかも

とわ

だめだよ！青春がしたいって言わなきゃ！！

れおな

青春かぁ、確かにしたいw

とわ

でしょ？

れおな

うん、1度でいいから思いっきり恋してみたいしね！

とわ

あ、初恋まだなんだぁ？

れおな

ねぇ、ニヤニヤしないで！w

とわ

あっはは、れおなちゃん面白い

れおな

え、なにがぁ？w

とわ

んー、存在？

とわ

雰囲気かも

れおな

よくわかんないよw

れおな

とわくんと話してたら落ち着く

とわ

俺もだよ、俺も君と話してたら落ち着くよ

れおな

みんな部活頑張ってるなぁ

とわ

だね、俺もしてみたかったなー

れおな

部活したことないの？

とわ

うん、病気って言ったでしょ？

とわ

俺生まれつきの病気だったんだ

れおな

あ、そうなんだね

とわ

だからちょっと憧れてたw

れおな

私は部活面倒くさくて入ってないなぁ

とわ

中学は何部だったの？

れおな

バレー部だよ

とわ

え、意外！

とわ

運動できなさそうなのに

れおな

それは酷いw

れおな

こー見えてキャプテンまでしてたんだから！

とわ

すごいね、人は見かけによらずってことかな？

れおな

たぶんそうだよ！

とわ

もーそろそろ暗くなっちゃうね

れおな

うん、でもまだ大丈夫だよ

とわ

だめだよ、俺は校門から出られないんだから送ってあげられない

とわ

暗くなったら危ないしね

れおな

そーだよね、じゃあ今日はもうばいばいだ？

とわ

うん、明日会えるよ

とわ

俺ずっと学校に居るし

れおな

だね！ばいばい！

とわ

ばいばーい！

れおな

ただいまー

お兄ちゃん

おかえり、遅かったね

れおな

友達とお話してたの

お兄ちゃん

あんま遅くなりすぎんなよ？

れおな

うん、大丈夫だよ

お兄ちゃん

お前は心配w

れおな

なんでよ

れおな

立派な高校生だよ！

お兄ちゃん

立派な高校生w

れおな

あ、ばかにしてるな！

お兄ちゃん

してないしてない

れおな

むっー

れおな

(あ、そう言えばお兄ちゃんの学校男子校だ)

れおな

ねね

お兄ちゃん

ん？

れおな

お兄ちゃんの学校にとわって言う人いなかった？

お兄ちゃん

え？いたけど、先週亡くなった…

れおな

そ、そうなんだ

れおな

(やっぱり！お兄ちゃんと一緒の高校だ！)

お兄ちゃん

それがどうしたの？

れおな

なんにもー

あおい

お前今日変だったな

れおな

それ学校でも聞いたよ

ゆう

れおなちゃんなんかあったのー？

れおな

なんもないよー

あおい

あやしい…

れおな

な、なんもないってばぁ！

ゆう

またまたぁ、好きな子でもできたんじゃなーい？

あおい

え、まじ？

れおな

いやいや、ないからw

れおな

(あ、ありえない、だって友達だもん)

れおな

(そりゃちょっとは気になるけど…)

ゆう

うそだぁ、誰が好きなの？

あおい

あいつじゃね、伊藤

れおな

伊藤くんはない

ゆう

伊藤くんは？

れおな

あ、

あおい

こいつ好きな人いるな

ゆう

にへへへ、ついにれおなちゃんにも青春が！

れおな

ゆうちゃん笑い方…

あおい

謎におっさん化してる、ゆうが

ゆう

なんかうれしくてさー

れおな

なにが？

ゆう

れおなちゃんに好きな人が出来たこと！

あおい

それな

れおな

だ、だから好きな人なんていないってば！

ゆう

で、どんな人なの？

ゆう

その人は

れおな

んー、優しくて面白くて話してたら落ち着く人

れおな

かな

あおい

やっぱいるのか、好きな人

ゆう

おぉ！いいねぇ、私らは応援するからね！

れおな

ありゃとぉお！

れおな

ゆうちゃん大好き！

あおい

ゆうに告ってどうするんだよ

あおい

好きな人に告れよ

ゆう

ふぁいとー

れおな

む、むりだよ！

ゆう

大丈夫！

ゆう

なんとかなる！

れおな

昨日のことで寝れなくて学校早く来ちゃった…

とわ

あ、おはよ！

とわ

今日は早いね！

れおな

おはよぉ

れおな

(やばい、、なんか緊張する)

とわ

俺さ、思ったんだけど

れおな

うん

とわ

成仏？できるなかなーって

れおな

え？成仏？

とわ

うん

れおな

(成仏…、そっかいつかはいなくなるんだ)

とわ

どうしたの？急に黙り込んで

れおな

な、、なんにもないよ！

とわ

そうなの？

ひな

おはよー

れおな

(あ、他の子来ちゃった)

れおな

おはよー

ひな

他の子まだー？

れおな

まだだよー

とわ

(もっと話してたかったな、でも迷惑かけられないししょうがないか…)

とわ

また放課後！

れおな

うん、またね

数日後私たちはすっかり仲良くなって毎日放課後話をしていました

れおな

あ、もうこんな時間

とわ

ほんとだ

とわ

1人だの時間が過ぎるの長いのにれおなと居るとすごい短く感じる

れおな

うん、私も

れおな

もっと話してたいよ

とわ

あの、さ

れおな

ん？

とわ

やっぱりいいや！

れおな

えぇ？なに、気になる

とわ

大したことじゃないからさ！

れおな

ふーん

れおな

(はぁ、ドキドキがおさまんない…)

とわ

俺はあとどれくらいれおなと居られるんだろ

れおな

え、なに急に

とわ

俺日に日に自分の存在が薄くなって来てるような気がして

れおな

(や、やだとわくん消えちゃうの？)

とわ

もしほんとに居なくなるなられおなとはもう話せないなって

れおな

そ、そんな…

れおな

でもしょーがないよね、、

とわ

うん、早く楽になりたい

とわ

れおな意外誰の目にも映らないって凄く悲しいんだ

れおな

そっか

とわ

だから俺は早く消えちゃいたい

とわ

それまでは仲良くしよーね！

れおな

うん、、

そしてまた数日後

れおな

今日は凄く晴れてて気持ちいいなぁ

とわ

そうだね、雲も全然ないし

れおな

うん

れおな

(とわくんの体が日に日に透けていってる…)

とわ

(俺もうすぐらなのかな…)

れおな

あ、あのさ！

とわ

ん？

れおな

て、天気がいいから眠たくなっちゃう

とわ

うんうん、あくびが

ふわぁあ〜

れおな

(うぅ、そうじゃなくて今日こそ絶対に好きって伝えようと思ってたのにぃ！)

とわ

(なんか消えてくの寂しいな…
最初は早く消えたかったのにれおなと話せなくなるって考えたら…)

れおな

あ、あの！

とわ

ん？

れおな

あ、あれ？とわくんそのら身体から出てる白い光はなに？

とわ

なにそれ、え！？

とわ

俺の身体が無くなっていく…

れおな

(もしかして消えちゃうの！？)

れおな

とわくん、聞いて！

れおな

あのね、私とわくんと出会えて良かったよ

とわ

うん

れおな

毎日がほんとに楽しくて放課後も楽しみで

れおな

とわくんがいてくれたからだよ

とわ

俺も楽しかったよ

れおな

あ、、あの

れおな

私とわくんのこと好きなの！

とわ

え？

とわ

(ス、、好きって)

れおな

たぶん出会った時から惹かれてたんだと思う

れおな

大好きなの…

とわ

(れおな泣いてる…
なんでだろ、消えたくないよ)

れおな

最後だなんてやだよ、ひっく、、ぐす

とわ

な、泣かないで！？

とわ

(この気持ちはなんだろう
離れたくない、抱きしめたい…
あぁ、そうか俺れおなのこと好きなんだ)

れおな

い、、いかないで、うぅ、ひっ、く

とわ

れおな、聞いて？

れおな

う、、うん、

とわ

俺も友達としてじゃなくてれおなのこと好きだよ

とわ

大好き

れおな

え？

とわ

最後に気づくなんてね、、だから泣かないで

れおな

む、むりだよぉ、だって君は消えちゃうもん、ぐすっ

とわ

でも思い出は消えないよ

とわ

ううん、俺が消さない

れおな

と、わく…

とわ

(あ、もう俺消えちゃう)

とわ

最後の思い出

れおな

え？

れおな

あ、んんっ

とわ

どうだった？俺とのキス

とわ

忘れないでね

れおな

わ、わすれないよ！

とわ

あはは、顔涙でぐしょぐしょ

とわ

生きてる間に出会えたらよかった

れおな

(とわくん、泣いてる…)

とわ

ごめん、ほんとにごめん

れおな

え、やだいかないで！

れおな

まって、まだ消えちゃヤダ！！

とわ

楽しかったよ、ありがとう

れおな

ちょ、とわくん！

れおな

とわくん…

れおな

うそ、やだ

れおな

ひっく、う、うわぁぁあぁん

れおな

なんで、やだよ、とわくん、、

とわくんは消え、再び普通の日常が戻りました。2人で過ごした時間を私は一生忘れない、、最後のキスも…

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

さ行が1番好き

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

幽霊の君

第1話 - 幽霊の君

作者の他の作品すべて見る

#幽霊の男の子の新着小説
一覧

関連するタグ

幽霊の君

第1話 - 幽霊の君

作者の他の作品すべて見る

#幽霊の男の子の新着小説一覧

関連するタグ

#幽霊の男の子の新着小説
一覧