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海青

それではどうぞ!

数分後

甲斐田 晴

ッはぁ、はぁ、はぁ…っ

不破 湊

ここなら大丈夫そうか、?

加賀美 ハヤト

そうですね…少し休みましょうか

剣持 刀也

あ、僕降りますよ

加賀美 ハヤト

分かりました

不破 湊

ふぅ〜…てか、ほんまになんやったんやろうな、さっきの

甲斐田 晴

うん…もちさん、あの時どんな感じだった?

剣持 刀也

痛いとかはなかったな…でも、なんか体内のから吸い込まれるような感じはした

加賀美 ハヤト

体内から吸い込まれる……か…

体内から…だから、奴ら萎れてたんだ…

でも、なんで体内から…?

甲斐田 晴

…もしかして、栄養を吸い取ってる?

不破 湊

栄養?

甲斐田 晴

おそらく、奴らは体内にある栄養分を吸い取って強化したりしてる

甲斐田 晴

魔も1部入ってるから、人間の血も欲しがると思う

甲斐田 晴

そして多くの人が亡くなり奴らの栄養となった今、生きてる僕らか共食いをするしか手段がない…

剣持 刀也

だから、より多くの栄養を取るために奴らが増殖してる場所を狙って……

不破 湊

そうするしか方法がなかったんやろうな

加賀美 ハヤト

なんて残酷な…

剣持 刀也

でも、その残酷な世界を作ったのはアイツらだし仕方ないんじゃない?

加賀美 ハヤト

確かに…そう考えると、奴らはどうして世界をこうしたのでしょうか…?

不破 湊

難しいところよなぁ…

甲斐田 晴

さすがに人外だとしても理由もなく世界を壊しはしないからね

不破 湊

ん〜…あぁぁぁ、もう考えるのやめ!

剣持 刀也

あ、ふわっち考えるの面倒くさくなったでしょ〜?

不破 湊

やって難しいんやも〜ん!

不破 湊

それに、考えるだけでも意外と負担かかるし?なぁ、晴

甲斐田 晴

…!うん、そうだね

よかった…不破さん、僕が言ったこと覚えてたんだ

これなら、もう心配する必要はなさそう

剣持 刀也

ていうか、ずっとここに居ても危ないし行く?

加賀美 ハヤト

でも、行ったところで世界中こんなんだったら、どこも危ないんじゃ……

不破 湊

…ってことは、アイツらを全部殺るまではどこにも安置は無いってことよな

甲斐田 晴

これからどうしたらいいんだろ…?

剣持 刀也

だけど進まない限り安置を確保することもできないから、どっちにしろ行かないといけなくない?

甲斐田 晴

うん…とりあえず、いつでもどこでも油断禁物だからね

不破 湊

あぁ、分かってるよ

剣持 刀也

で、行くの?行かないの?

加賀美 ハヤト

剣持さんが言う通り、ここにずっと居るのも危ないですし行きましょうか

不破 湊

やな

甲斐田 晴

…そうだね!

剣持 刀也

じゃ、行こっか

加賀美 ハヤト

はい!

数分後

加賀美 ハヤト

…なんか、敵のはずなのに心が苦しくなりますね…

甲斐田 晴

増殖してたところはもちろんだけど、個々でも殺られてたね

不破 湊

余すことなく全て食べ尽くしとったな…

剣持 刀也

僕らが見たように体内だけが吸い取られて萎れてる奴もいたけど、鋭い物で抉られたような跡がある奴もいたよね

不破 湊

やることエグっ…

甲斐田 晴

一刻も早く、なんとかしないとね

剣持 刀也

そうだね

加賀美 ハヤト

…あの、みなさん……

甲斐田 晴

ん、なに?社長

不破 湊

どうした〜ん?

加賀美 ハヤト

その……みなさんは、怖くッないんですか…?

剣持 刀也

なにが?

加賀美 ハヤト

死ぬことについてですよッ!

不破 湊

…!

加賀美 ハヤト

多くの人が亡くなり、誰も助けてくれなんてくれない

加賀美 ハヤト

その上、世界中どこもかしこも敵だらけで…

加賀美 ハヤト

私たちは今、いつ死んでもおかしくない状況なんですよ!?

甲斐田 晴

た、確かにそうだけど……

甲斐田 晴

でも、いつか平和になったら…!

加賀美 ハヤト

平和になったら…?はっ…

甲斐田 晴

しゃちょ…?

加賀美 ハヤト

今まで色々、平和になった後の事について淡々と話して来ましたけど…いつ平和になるかなんて分からない!

加賀美 ハヤト

もし平和になる時まで生きていられたとしても、私はいつかs……

剣持 刀也

__社長、それ以上喋ったら怒るよ

加賀美 ハヤト

……っッッ

剣持 刀也

…社長が言いたいことは分かる、僕も死ぬかもしれないって怖かった…

剣持 刀也

意識を失いかけた時は特に怖かった…まだッみんなと生きていたいのに、それを叶えることは許されないんだ…ってね

加賀美 ハヤト

…ッッ!!

不破 湊

もちさん…

こんな、まだ高校生の小さい身体で、そんな大きい思いを背負って今まで…

だというのに、私はいつまで経っても恐怖に怯えるばかりで……っッ

…なにやってるんだろ……私……

"みんなを助ける"だなんて弱っちい思いで本当に助けられるわけないのに……

…ほんと、こんな自分が馬鹿馬鹿しい

加賀美 ハヤト

…っッッ゙

剣持 刀也

…でもね、そんな僕の怖いという思いを打ち消してくれたのは社長なんだよ?

加賀美 ハヤト

ッッえッ…?私ッが…っ?

剣持 刀也

うん、だって社長、自分も吸い込まれるかもって事なんか考えずに突っ込んで来てくれたでしょ?

加賀美 ハヤト

あれはッ…どうしても剣持さんに居なくなってほしくなかったから…

剣持 刀也

あははっ、そういうところだよ

剣持 刀也

自分の危険なんか考えず、誰よりも早く僕の名前を呼んで必死に助けてくれた…

剣持 刀也

そんな姿を見て、この人は絶対に守ってくれるって……僕の願いを叶えてくれるんだって思って…安心した

剣持 刀也

心の底から、嬉しかった

加賀美 ハヤト

…ッ!!

剣持 刀也

あ、もちろん社長に助けてもらってばかりじゃないからね!

剣持 刀也

社長が僕らを助けてくれるように、僕らも社長のこと助けるから

剣持 刀也

ね!2人とも!

不破 湊

もちろん!なにがあろうと、俺らはずっと一緒っすよ!

加賀美 ハヤト

…!ずっと、一緒……

甲斐田 晴

そうですよ、社長!どんなことがあろうと、僕らは絶対に離れません

甲斐田 晴

なので、社長も僕らから離れないでくださいね?

不破 湊

…んははっwなんか台詞がメンヘラみたいやなぁw

甲斐田 晴

なっ…!?違いますって!!

剣持 刀也

甲斐田劇場、メンヘラ版ww

甲斐田 晴

ちょっ、もう…ここイジるところじゃないって〜!

加賀美 ハヤト

あははっwでも…離れないって約束しますよ

加賀美 ハヤト

私も、みなさんと離れたくないですから

甲斐田 晴

…!はい!じゃ、約束!

不破 湊

指切り?俺もやる〜!

剣持 刀也

なら、僕も。ほら、社長はやらないの?

加賀美 ハヤト

もちろん、やるに決まってますよ!

……と、指を近づけようとした瞬間に

ボゴッ

加賀美 ハヤト

ぅ゙あ゙ッッ!?

甲斐田/剣持/不破

…!?社長!!

__それは"他人"によって途切れた

加賀美 ハヤト

っッ゙…ぐッッ…

剣持 刀也

社長…!大丈夫ですか?

???

ふふっ、あはははっ……

不破 湊

あいつ、まさか…

甲斐田 晴

…うん、海で会ったやつと同じだね

へぇ、会ったんだ。それで生きてるってことは……あぁ…殺られたんだ

剣持 刀也

…もしかして知り合いかなんか?

そうだよ、とても優しいやつでね

まぁ、いいか。にしても、お互いを思い合うなんて…とても良い関係だ

君達は、さぞかし幸せなのだろう

あぁ、でも、ここに居ては危険がいっぱいで、いつしか一緒になんか……

加賀美 ハヤト

…っッッ゙!!

ふふっ、苦しんでるね…けれど、その苦しみも今から終わり

僕が、安全な所に連れてってあげる

ズゥゥゥン

不破 湊

…!?な、んだこれ!?

甲斐田 晴

結界!?…にしても、なんか少し違うような…?

剣持 刀也

…なるほど……

剣持 刀也

みんな!とりあえず、触れないように逃げて!

加賀美 ハヤト

ッッはいッ!

海青

それでは次回!

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