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主
サー
skyu
私は彼を避けるように家に逃げていった 勿論、仕事が残っているのは事実だ
焦りと彼への感情がバレたと思うと 胸がいつも以上に苦しくなった
直接ナイフで刺されるような痛みが 私を追い詰めてたまらない
私はシャワーを浴び終え 風呂場から出た
部屋着を来た私は 事務用のPCを開いて 今日行うはずだった書類に目を通した
skyu
skyu
どうも情報の多い午前中を身を呈して感 じたせいだろうか 視界がやけにボヤける
私はそのままPCを閉じて 眠りにつこうとした
ブブッ
机に置いていたスマホの振動が 私の体にも響いた
ayt
あんな不自然な別れ方をしたのに 私を気にかけてくれる彼。
嬉しい気持ちと同時に、罪悪感が 押し寄せてくる
skyu
メッセージで良かったと心底思う 相手の顔を見ないですむ
そう安堵していた時
ayt
skyu
頭が追いつかない
なんで?家にくる? 頭が追いつかないでいると 追いメッセージが届いた
「大変な半日を過ごされたので、少しでも癒しをと思って買ってみました」
その文の後には沢山の癒しグッツの 写真が送られて来た
skyu
部屋にある全身鏡に映る私と目が合った そこには微笑む私の姿がいた
癒しグッツを持ってきてくれる嬉しさ だけじゃないんだと 嫌でも私の顔が表している
skyu
彼からの返信が返ってきた
彼からの断られる返事が来ても 私は行くつもりでいたので少し良かった と肩を落とした
ayt
自然と笑っている私が スマホ越しに見えた
喜んでくれるだろうか なんて反応を楽しみにしながら 私は改札を通った
ピンポーン
skyu
私は扉を開けて彼を出迎えた
ayt
ドヤ顔でガサガサと音を鳴らして 袋を私の胸まで腕を伸ばしてきた
「フフン」と言いたそうな顔で 見詰めてくる
skyu
ayt
skyu
と笑っては彼をリビングに招いた
skyu
ayt
私は先程淹れたばかりの珈琲を 彼に差し出した
ayt
skyu
skyu
ayt
さり気なく彼はそう述べた それが私には堪らなく こそばゆい感情を抱かせた
好き と言いたい。けど言えない この関係が一気に壊れてしまうから
私はそのたった2文字を抑え 彼が持ってきたグッツを レビューすることにした
skyu
ayt
skyu
ayt
skyu
ayt
持ってきて貰った物のレビューも終わり 少しの沈黙が続いた
skyu
彼のカップと私のカップを手に取って 台所まで腰を上げた
ayt
沈黙を裂くように彼が話を持ちかけた
skyu
私は先程の質問をされるのではないかと不安になりながら 何も知らない素振りで返事を返した
ayt
予感は的中だった 私は笑顔でとぼけ続けた その顔はきっと酷い顔をしていただろう
ガンッ
ayt
彼が台所に居る私を見詰めてくる
skyu
skyu
…また苦しい言い訳 本当は聞かれたくないだけなのに
彼を驚ろかして黙らせてしまった
skyu
skyu
ayt
ayt
彼はすんなりと諦めてくれた これでいいんだと言い聞かせながら 私は彼のカップに珈琲を注いで ソファの隣に座った
ayt
skyu
skyu
数時間滞在してくれた彼を見送ろうと 玄関に立っていたら
急に雨が降ってきた
ayt
ayt
skyu
ayt
skyu
ayt
skyu
笑顔で見送ってマンションの数階上の ベランダから彼を探し見えなくなるまで 彼を目で追った
主
主