テラーノベル
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主
主
ザー
ayt
ayt
私は彼に借りた傘を使って 大きめの公園まで歩いていた
周りにはカッパを来た小さい子供たちが 雨で遊んでいた
私は子供たちを遠くから見て そのまま公演を立ち去った
ayt
私は傘を閉じ家まで歩いた
今日は配信しようと準備もしていたので ゆっくり帰宅しようとした時
バッシャー
ayt
水溜まりにトラックのタイヤが入って 水しぶきが舞う
勿論、私にすべてかかってきた
ayt
深い溜息を吐いては残りの数メートルを トボトボ歩いた
次の日
skyu
私は朝のコーヒーを淹れている時 スマホが鳴った
そこには「風邪を引いてしまったので、後日お返し致します」と 丁寧な連絡が来ていた
skyu
私は流していた朝の ニュース番組を切って家をあとにした
職場までの道を歩いていると 彼が反対側からヨロヨロと歩いていた
skyu
skyu
私は目を丸くして走って彼の元へ行き 倒れそうになる彼を支えた
skyu
ayt
手元を見ると 薬が入っている袋はなかった
かわりに、先日貸した私の傘があった
目線をそちらに向けていることに 気づかれれば、焦って傘を後ろに隠す
ayt
明後日の方を向きながら説明する彼を じっと見詰める
ayt
ayt
skyu
skyu
私は会社に休暇をダメ元で頼み 彼を家まで送ることにした
skyu
skyu
ayt
雨が上がった後に、トラックの水しぶきにかぶったということを教えてもらった
そして、彼はそのまま夜まで 体を温めなかったこと
私は呆れて溜息をついてしまった
ayt
skyu
skyu
ayt
黙り込んでしまった 彼曰くテンパってしまって そこまでいかなかったらしい
skyu
skyu
ayt
私は近くの薬局に足を運んだ
skyu
skyu
私は頼まれた飲み物、薬、冷えピタ を買って彼の家に帰った
ガチャ
skyu
skyu
ayt
部屋に入ると身体を起こして タオルで身体を拭いている彼がいた
まだ体は火照っていそうだった
汗を拭く彼はなんだか妙に色っぽい
ayt
ayt
skyu
ayt
skyu
skyu
skyu
ayt
彼が汗だくの背中を優しく拭き取る
妙にドキドキしている自分がいる それは何故なのかわからない
skyu
ayt
彼はタオルと服を持って すぐに部屋を出てしまった
また、部屋に一人取り残されていく
いつも一人でいることは馴れているのに 免疫が弱まると心も弱くなる
私は眼鏡を外し不貞寝するように 横になった
skyu
新しいTシャツとその他必要な用具を 持って部屋に入ると
彼は横になって寝ていた
skyu
ゴロンと仰向けに寝返る彼を見て どこに目線を送ればいいか わからないまま
私はTシャツを彼に素早く着せた
良くない事を考えてしまう自分が どこかにいる 大人として良くないことはわかっている
skyu
私は眠る彼の頭を撫で 部屋をあとにした
skyu
部屋を出てギョッとした
私の下半身は張っていたのだ
skyu
善意のつもりで家に上がったのに 下心丸出しな自分の姿に絶句した
不幸中の幸いは、彼に今の姿を 見られていないことだと思い 心を落ち着かせた
コメント
1件
めっちゃ好きです!! 天才ですか!?天才ですよね!!