次の駅は〜相ノ木〜相ノ木駅〜
なつの
人がいない、私だけしかいない車両は二人席が向き合っていて四人座れる形になっていた。
なつの
なつの
なつの
なつの
なつの
一人で電車に乗った事が、なく緊張しているのか心臓の音はいつもより少し速かった…。
なつの
窓につけていた髪が崩れていることに気づき結び直した途端…
可哀想な人
隣の車両から女性が走って私の前を通り過ぎた、少し遅れて男性が逃げていく急いだせいかコケそうになっていた。 そこから一定の速度で男人が歩いて来る、正確には前を向いて歩いている。 どんどん私との距離は近くなる…。 私の目の前で止まり、 彼は『ギョロ』と私に目を向けた…
なつの
鳥肌が立つ 彼の目が怖く無かった訳では無いがそれより左手にナタが握られていた、全身の力が込められていそうなほど強く握られていた、気づいた私は誰が見てももう遅いだろうという状態だった、手を伸ばせばもう届く距離である。
やばい人
なつの
頭は冷静だった、手は震えていたけど。 お父さん死ぬ直前になっても走馬灯は見えないらしいよ…。 お母さん、私の遺骨とかは海に捨てるみたいなあれでいいから、墓参り面倒くさいでしょ…。 さわ、ごめん遊ぶ約束してたのに行けなくなっちゃった。さわは優しいからすぐ友達出来るよ…。
やばい人
なつの
可哀想な人
そこら辺いっぱいに血が流れていく 昔、戦争してるとき…、 今もしてるか、まぁ…いいや 「死ぬにはいい日だ」 そう言える位、今日はいい天気だ。