死にたいと思った。
海風も海鳥の声も
全部心地良くて
ur
……
理由もないのに
ただ、死にたいと思った。
ur
…
崖の上から見る海は
広くて
空の色も忘れるくらい
深い青。
ここで死ねたら、きっと後悔はないだろう。
ベッドの上で、一人孤独に死ぬよりも
綺麗に澄んだ海で
波の音、鳥の声、そして白い雲を見て
綺麗に死にたい。
ur
…、ふ~…
あと一歩 あと一歩だけ踏み出せば
俺は………
ガシッ
ur
ッえ……
急に手を後ろに引かれ、体勢を崩す。
et
ッなに…やってんの…ッ‼︎
後ろを振り返れば
全力で走ってきたのか、息切れをしている
俺の大好きな人。
ur
……et、さん?
et
……なに、してるのッ
涙を浮かべた君の目に、俺が反射するのが見えた。
ur
……ごめn
et
私を……krptの皆んなを残してッ…死のうとなんてしないでッ
ur
……うん、
つい、そう返事をしてしまう。
et
……帰ろ、
ぐっと手を引かれて、君はそっぽを向いたまま歩き出す。
ur
……
ur
(あぁ……そうだったな)
俺はどんなに綺麗な海よりも
et
帰ったらnaさんのお説教だから。
ur
え~……?
君が良い。
おわり。