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ルル
98
楪羽*yuzuriha*
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5件
うん。一旦ナムル完成(^ω^)食べるか、?

その日の夜。
いつもなら任務後は「お疲れ!」と労い合う空気になる。
しかし今日は違った。 事務所全体が静かだった。
ソファには渡辺が座り、脇腹には新しい包帯が巻かれている。
宮舘はその隣で静かにお茶を淹れていた。 阿部はノートパソコンを閉じ、深澤へ目配せする。
深澤は小さく頷いた。
深澤辰哉
渡辺は顔を上げる。
渡辺翔太
深澤は腕を組んだ。
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
渡辺は小さく頷く。
渡辺翔太
一拍置いて。 深澤の表情が少しだけ厳しくなる。
深澤辰哉
深澤辰哉
渡辺翔太
小さく天井を見上げた。
ふと横を見ると岩本が隣へ立っていた。
深澤辰哉
深澤辰哉
渡辺は少し黙る。
渡辺翔太
渡辺翔太
佐久間が珍しく真面目な顔で言う。
佐久間大介
佐久間大介
向井も頷く。
向井康二
ラウールは少し悲しそうに笑った。
ラウール
目黒は壁にもたれたまま口を開く。
目黒蓮
目黒蓮
渡辺はすぐ首を振る。
渡辺翔太
目黒蓮
目黒の問いに、渡辺は目を伏せた。
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
事務所が静まり返る。
その答えは、いかにも渡辺らしかった。
だからこそ。 深澤はため息をつく。
深澤辰哉
渡辺が少し肩を震わせる。
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤が岩本を指差しながら言う。 岩本も腕を組む。
岩本照
岩本照
岩本照
岩本照
佐久間が苦笑する。
佐久間大介
佐久間大介
向井も続ける。
向井康二
ラウールも静かに頷く。
ラウール
渡辺は何も返せない。 変わりにただ小さく呟いた。
渡辺翔太
その言葉を聞いて、空気が少しだけ和らぐ。
深澤が頭を掻く。
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
渡辺翔太
その返事に、岩本が軽く渡辺の頭を小突く。
佐久間大介
佐久間大介
佐久間が笑う。
渡辺翔太
渡辺翔太
深澤が肩をすくめる。
深澤辰哉
深澤辰哉
その様子を少し離れた場所から見ていた宮舘は、小さく笑う。 阿部も静かに息を吐いた。
二人だけは、この秘密を以前から知っていた。 だから今日の説教に加わらなかった。
だが。 渡辺が仲間へ隠していたことについて、何も思わなかったわけではない。
阿部はそっと渡辺の隣へ歩いていく。
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺が顔を上げる。 阿部は優しく笑った。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺は少し照れ臭そうに笑う。
渡辺翔太
その横で宮舘が湯飲みを差し出した。
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺は受け取る。
渡辺翔太
宮舘は穏やかに笑う。
宮舘涼太
宮舘涼太
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
その一言だけだった。
責める言葉はない。 だが渡辺には十分伝わった。
渡辺翔太
宮舘はそれ以上何も言わず、静かに隣へ腰掛ける。
その様子を見ていた深澤が笑う。
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
目黒が即答する。
目黒蓮
渡辺翔太
深澤辰哉
渡辺翔太
佐久間大介
事務所にようやく笑い声が戻る。 その光景を見ながら、阿部は胸をなで下ろした。
阿部亮平
阿部亮平
そう思った、その時。 阿部のスマートフォンが静かに震えた。
送信者不明。 添付ファイル一件。 本文は、たった一行。
『――ようやく、一人見つけました。』
阿部の表情から笑みが消える。
添付された画像を開く。 そこには地下施設で咲いた、エルフレ・バルサム。
そして、その花を見つめる渡辺の後ろ姿だけが映っていた。
阿部は誰にも気付かれないよう、静かに画面を閉じる。
阿部亮平
神崎たちは、ついに《異能の結晶》の能力者へ辿り着いた。
そして阿部は改めて決意する。 次に狙われるのは渡辺だけではない。
《命紡》の能力…宮舘を、何としても守り抜かなければならない、と。
翌朝。 昨日の重い空気が嘘のように、事務所にはいつもの朝が戻っていた。
佐久間大介
ラウール
向井康二
佐久間大介
岩本照
目黒蓮
佐久間大介
朝から賑やかな声が事務所に響く。
ソファでは渡辺が傷を庇いながらコーヒーを飲んでいた。
渡辺翔太
宮舘が隣へ座る。
宮舘涼太
渡辺翔太
宮舘涼太
渡辺翔太
二人は顔を見合わせ、小さく笑った。 その様子を見ていた阿部も少し安心する。
阿部亮平
その時。
カランカラン。
事務所の扉が開いた。 全員が振り向く。
入ってきたのは黒いスーツ姿の男女だった。 男性は三十代前半。 女性は二十代後半ほど。 胸元には見慣れない銀色の徽章。
深澤が立ち上がる。
深澤辰哉
男性は首を横に振った。
??
??
黎明
事務所の空気が変わる。 阿部の目が細くなる。
阿部亮平
阿部亮平
男性は穏やかに続けた。
黎明
黎明
黎明
黎明
深澤は少し警戒しながら尋ねる。
深澤辰哉
女性が一歩前へ出た。
黎明
黎明
黎明
宮舘が小さく安堵の息を吐く。 渡辺も表情を緩める。
男性は続ける。
黎明
黎明
黎明
佐久間が嬉しそうに笑う。
佐久間大介
ラウールも笑顔になる。
ラウール
向井も胸を撫で下ろした。
向井康二
しかし。 男性の表情が少しだけ真剣になる。
黎明
黎明
全員の視線が集まる。
黎明
黎明
黎明
阿部は静かに頷く。
阿部亮平
男性は資料を机へ置く。
黎明
黎明
黎明
岩本が低く呟く。
岩本照
黎明
女性が答える。
黎明
黎明
阿部が顔を上げる。
阿部亮平
黎明
黎明
資料の一枚をめくる。
黎明
沈黙。 深澤はゆっくり息を吐いた。
深澤辰哉
男性も頷く。
黎明
黎明
黎明
阿部の胸がざわつく。 男性は真っ直ぐSnow Manを見る。
黎明
黎明
黎明
阿部だけが、その言葉の本当の意味を理解していた。
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
自然と宮舘へ視線が向く。 宮舘は気付かない。
いや、気付いていても何も言わない。
男性は最後に一枚の写真を机へ置いた。
黎明
黎明
写真には黒いワゴン車。 その近くに立つ神崎。 そして、その隣で楽しそうに何かを話す霧島。
女性が説明する。
黎明
黎明
黎明
黎明
深澤は資料を閉じた。
深澤辰哉
深澤辰哉
男性は軽く頭を下げる。
黎明
二人が帰ろうとした、その時。 渡辺が何気なく尋ねた。
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
男性は少し微笑む。
黎明
黎明
黎明
黎明
その言葉に、宮舘は静かに微笑んだ。
宮舘涼太
宮舘涼太
男性と女性は事務所を後にする。 ドアが閉まる。
その直後だった。
阿部の携帯へ、非通知のメッセージが届く。 『候補者は残り三名。』 『もう少しです。』
差出人はない。 だが、阿部には誰からか分かっていた。
神崎ではない。
霧島でもない。
神崎たちに協力する”別の誰か”。 阿部は誰にも見られないよう画面を閉じる。
阿部亮平
阿部亮平
静かに事務所を見回す。
笑っている佐久間。 コーヒーを淹れる宮舘。 目黒と話す渡辺。 談笑する岩本、向井、ラウール、深澤。
この日常を守るためなら。
阿部は一人ででも戦う覚悟を決めていた。
だが彼はまだ知らない。 その"候補者三名"という情報こそが、神崎たちが仕掛けた罠の始まりだったことを――。