夢を追って。

医師に診てもらった結果、やっぱり 病気の悪化が原因だった。

普段適度に摂っていた薬を取れていなかったことが 悪化の要因らしい。

今は命に別状なしらしいけど、。

ほんと無理しないで欲しい。

キツイことを我慢したって誰も得などしない。

ただ自分を苦しめるだけなのに、。

こいつの優しさ故の欠点である。

病院に運ばれてすぐ、うりには連絡した。

親友が倒れたなんて知ったら当然 息を切らしてやってくる。

口が滑ったと言わんばかりの表情を浮かべるうり。

"あの時"とはつまり、倒れたのは今回が初めてでは ないということだろうか。

やっぱ、初めてじゃなかったんだ。

しかも"同じ"という事は、昔も無理をして 倒れたということになる。

「うりくんってほんとにかっこいいよね！」

「お前と並ぶのハードル高いわ…笑」

ただ、自分の容姿のせいもあって 友達という関係が築けなかっただけ。

いつもすごいすごいって。

神だ神だって。

皆んな悪気があって言ってるわけではない、 そう分かっている。

でも俺は、褒められたいわけでも 讃えられたいわけでもない。

ただ俺は、

友達になって欲しかっただけ。

1人の同じ人間として、扱って欲しかっただけ。

いじめられているわけでも、 省かれているわけでもない。

でも、なんとなく孤独感が抜けなかった。

いつもどこか独りのような気がしていた。

誰も俺の隣にいないような気がした。

でもそんなある日、あいつは俺に話しかけてきた。

理由もきっかけも分からない。

本当に急に話しかけてきたんだ。

体育の授業で二人組を組まなければならなかった時、 なんとなく独りでいた俺にこいつは話しかけてきた。

きっと優しさ故の配慮だったのだろう。

"当たり前"何気なくこいつはきっと発している。

でも俺にとっては、ずっと欲しかった、 魔法のような言葉。

きっかけなんてたいしたことではない。

ただ、俺が言える事は

この瞬間から、俺は孤独から救われていった事。

じゃぱさんが隣にいてくれて、みんなと対等に 接してくれて。

間違いなく俺は独りじゃなくなった事。

嬉しいな。

うりの過去は少し俺と似ているような感じがした。

どうしても感じてしまう孤独。

それをじゃぱぱは自然と感じさせなくする力を 持っている。

俺もうりもじゃぱぱに救われてる。

じゃぱぱ、お前のおかげで俺はちょっとずつ 変われてるんだよ。

だからお前も、

俺らを頼ってよ。

そう言ってうりは病室を出て行った。

早くいつものような笑顔が見たいな。

天井が白い。

見覚えのある景色。

そういえば、遊園地で俺倒れたんだっけ。

遊園地…

えとさんに悪い事しちゃったな。

もう知ってるんだ。

俺の病気の事。

いや、そりゃそうか。

倒れて病院行ってる時点で診断とかで知るか。

"頼れ"って、頼って助けてくれるの？

別に病気を治せるわけでもない。

言ったところで迷惑かけるだけじゃないのか？

だって、お母さんにだって…

「私じゃ何もできないし」

助けられないって、突き放されたんだから。

ずっと不安だった。

結局皆んな俺が病気だって伝えたら離れて行っちゃうのかなって思ってた。

お母さんと同じように。

病気を抱えた人間に用はないのかなって。

でもゆあんくん、君は違うんだね。

いつも嘘を言わないゆあんくんの言葉は、 何よりも信頼できる。

言葉ひとつひとつに重みがある。

ゆあんくんが前へ進んだように、

俺も前へ進むんだ。

君が勇気を出して言ってくれたように、

俺も勇気を出して、過去と向き合うよ。

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝1000♡

ちょっとしたご報告

私結構夏休みの間にお話書き溜めてて、 でもそれが尽きて来たんですよね

なのでまた書き溜めるために爆速で書くので 少しの間投稿お休みします

ほんと爆速で書くので！

少しの間待って頂けると嬉しいです

すみません‼︎