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ーバレンタイン当日ー
ー色桃学園ー
えと
のあ
のあ
のあ
えと
えと
のあ
えと
えと
えと
のあ
のあ
のあ
えと
えと
のあ
えと
えと
えと
えと
えと
えと
えと
口に出してから、ふと数日前の、じゃっぴの台詞を思い出す。
えと
えと
えと
えと
もの思いに耽っていると、隣からのあさんの含み笑いが聞こえた。
のあ
えと
のあ
のあ
のあ
えと
えと
えと
のあ
のあ
のあ
のあ
えと
えと
どうやら、自分で考えたネタが相当に面白かったらしく、 のあさんは机に突っ伏して静かに笑い転げている。
こうなると、暫くは何を言っても笑いだすというのを分かっていたので、 私はツッコむ事を放棄して、教室の外を眺めた。
えと
えと
最初に目に飛び込んで来たのは、女子に囲まれた、 羊…ならぬヒロくんだった。
ちょっと困ったような表情をして一人一人からチョコを受け取る彼は、 既に両手いっぱいの贈り物を抱えている。
えと
えと
えと
対照的に、ヒロくんと同様、女子ウケが良いルックスと趣味を持つ うりなんかは、割り切れたもので。
『あまりよく知らない人からの贈り物は受け取れない』
そんな事を清々しく言うものだから、幾人かの女子が玉砕する様子を 私自身も目にした事がある程だ。
えと
えと
えと
えと
えと
のあ
やっとツボから抜け出したのあさんが、私と同じ方向を見て呟く。
えと
のあ
のあ
のあ
のあ
えと
えと
えと
のあ
のあ
えと
のあ
のあ
のあ
のあ
のあ
えと
のあ
のあ
のあ
えと
のあ
のあ
のあ
のあ
えと
ぞわぁ、と背筋が粟立つ。
えと
えと
えと
親友達にチョコを渡すまでの道のりは、 思っていたよりも険しいみたいだ。
ー時は進み、放課後ー
ー校門前ー
のあ
のあ
えと
えと
のあ
のあ
のあ
えと
えと
のあ
のあ
のあ
そう言って、ちょっと寂しそうに眉を下げて笑うのあさんを見て、 少し…ほんの少しだけ、心が痛んだ。
のあさんは、「他人がどう思っているか」を人一倍気にかける人だ。
誰かが笑っていたら自分も嬉しい。 誰かが泣いていたら自分まで悲しくなる。
そんな、繊細で、思いやりのある優しい人。
えと
えと
のあ
のあ
のあ
えと
えと
のあ
のあ
のあ
のあ
えと
えと
えと
えと
のあ
のあ
のあ
えと
えと
のあ
えと
えと
ふと、誰かの話し声が聞こえた気がして、 後ろを振り返る。
すると、そこには……
えと
えと
えと
のあ
のあ
のあ
不思議そうな顔をしていたのあさんも、 振り返った途端に息を呑んだ。
のあ
のあ
えと
えと
えと
タッ…!
のあ
のあ
ヒロ
ヒロ
うり
うり
うり
うり
ヒロ
ヒロ
うり
うり
ヒロ
ヒロ
うり
ヒロ
ヒロ
うり
ヒロ
ヒロ
ヒロ
うり
うり
ヒロ
ヒロ
ヒロ
うり
うり
うり
ヒロ
うり
うり
ヒロ
ヒロ
うり
まだ生徒が残っているかもしれないにも関わらず、 大声で言い合いをしていると、
背後から遠慮がちな、女の子の声が聞こえた。
女子生徒
女子生徒
ヒロ
うり
ヒロ
女子生徒
女子生徒
さっき交わしていた話題の内容が内容なだけに、 意図せずに心臓がどくんと跳ねる。
自意識過剰だと思っても、気にせずにはいられなくて。 …だから、
ヒロ
ヒロ
ヒロ
どうしたの、と言ったつもりが、 その言葉は校庭の方から聞こえた声にあっさりと遮られる。
(うり〜!
(ヒロさーん!!
ヒロ
ヒロ
振り返りざま、誰かに襟の後ろ側を鷲掴みにされ、 思わず変な声が出る。
ヒロ
ヒロ
この声は、知っている。
ヒロ
ヒロ
ヒロ
えと
ヒロ
ヒロ
うり
のあ
のあ
のあ
ヒロ
申し訳なさそうに視線を逸らすのあさんの側には、 床に叩きつけられたらしいうりが、仰向けになったまま放置されている。
ヒロ
ヒロ
えと
えと
のあ
ヒロ
えと
えと
えと
-to be continued-