楓
っはぁ …
安堵なのか 緊張していたからなのか
ふと溜息をつく
楓
にしても
” いつも鞄に着けてたし ”
楓
俺は何を言ってんだ …
ただのキモい奴じゃん
ただのキモい奴じゃん
とりあえず渡せて良かった そう思うようにしよう 。(
楓
… あの子の名前聞いてなかったな
あの子の姿が ” 彼奴 ” に重なって見えた __
楓
… 戻ろ
苦い記憶を消し去るように 足早に戻った
藍花side __
澪
あ 、藍花おか ー … ってちょ
藍 花
え 、な 何?!
なんかついてる?!
なんかついてる?!
澪
違う違う
澪
顔真っ赤だよ
藍 花
… へ?
さっきの胸の高鳴りが収まらない
藍 花
き 気のせい
澪
… ほぉほぉ
澪
何があったか聞かせてもらおう
目をキラキラにして言うんじゃない(
藍 花
… 先輩から
藍 花
失くしたと思ってたキーホルダー渡されて
澪
… え さっき言ってたやつ?!
良かったじゃん!
良かったじゃん!
藍 花
う 、うん
藍 花
それで … なんか私のこと知ってたっぽくて
澪
… もうそれアリじゃない?
藍 花
それは無いと思う 笑
澪
え ー 、もっと自分に自信もっていいのに
藍 花
… ありがと 笑
違う 持てないんだ
もう ” あの時 ” みたいには __
_ キーンコーンカーンコーン
こ ま っ ち
授業始めるぞー
座れー
座れー
澪
やべっ
後でまた話聞かせてね
後でまた話聞かせてね
藍 花
うん!
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