この世界の赤さんは 《 犬耳無し、背高 》 という見た目です。
赤 × 桃 ( 腐× )
赤
赤は少しだけ眉を 眉間に寄せた
赤
一瞬だけ、 差別的な言葉に聞こえたけど 普通に考えたら俺を守る言葉
桃
でも少しだけ 不安になりながら 返事をした
赤
赤
赤
赤
赤は俺を差別したいんじゃない
守りたいんだ、って 思えた言葉だった
桃
けど何処か不安があった でも返事をして頷いた
なんで、赤が 眉間に眉を寄せたのか 分かんなかったから
赤
インターホンは確認したけど 恐る恐るドアを開けた
研究員
研究員
「 います 」って 絶対言ったらいけないって分かった
でも念の為…
赤
研究員
研究員
あんなこと言った時点で もういるのはバレてるか
ならもう隠す必要は無い
赤
大丈夫。 桃ちゃんは出てこない
赤
あんなに怯えてるのに 渡すバカがいるかよ
研究員
研究員
赤
嘲笑っていた
俺が一番嫌いな笑い方
赤
殴り掛かりたい気持ちを 必死に抑えて訊いた
研究員
研究員
また同じ笑い方
赤
赤
赤
そう。桃ちゃんは俺の家族だ
もう身寄りが居ない 俺のたった一人の家族
研究員
研究員
研究員
はらわたが煮えくり返りそうな程 俺は怒りを覚えていた
赤
けど、グッと抑える
赤
抑えすぎて逆に笑えてきた
研究員
赤
早く帰れ
赤
早く帰ってくれ
赤
早く
研究員
研究員
赤
赤
思わず殴りかかりそうになった時、 俺の少し後ろからガチャッ、と ドアを開ける音が聞こえてきた
神経が逆だっていた俺は 反射的に振り向くと、
赤
桃ちゃんが 今にも泣きそうな顔で 立っていた
けど俺の約束は守って ちゃんと人間の姿で
桃
桃
口は笑ってるけど 目には明らかに涙が溜まっていた
赤
赤
あれだけ念押ししたのに こうなるのを避けるためだったのに
桃
桃
守れなかった
心に傷を負ってた子に また傷を負わせてしまった
だから俺が今 出来ることは
赤
研究員
コイツを追い出すこと
赤
研究員
大きな音を立ててドアを閉めて 帰っていく
赤
「 二度と来るな 」と 叫びたいところだけど そこはグッと飲み込んだ
だって今は、
桃
こんなに苦しそうな子供がいる
赤
玄関前で ずっと泣かせるわけにもいかないから 一度部屋に戻るように声をかけ、 身体を支える
桃ちゃんの身体は 完全に脱力状態だった
桃
桃
桃ちゃんは苦しそうに 泣き喚く
赤
赤
そんな彼を見て、 俺が出来ることは 背中を摩って 深呼吸を促すことだけ
桃
桃
桃
思ったより、息が肺に入って 咳き込む君
桃
これはやばい、と 直感的に思えた
アイツらは完全に 桃ちゃんのトラウマ人物だ
なんであの路地裏に居たのか 今までどうやって生きてきたのか
気になることは沢山あっても 今はそんなことを 考えている時間は無かった
桃ちゃんの力になれそうな人、 いるにはいるんだけど
この状態じゃ、逆効果かな
アイツらのせいで 色んなことに 敏感になってるだろうし
なんて考えていた時だった
桃
急に叫び声を上げたと思ったら 爪で自分の腕を 引っ掻いていた
桃
さっきの叫び声に飽き足らず、 唸り声も出し始める
赤
赤
布団に血が着くとか そんなんどうでもいいけど
心だけじゃなくて 桃ちゃんの身体も 傷つくのは嫌だよ
桃
こんな状態が続いて 逆効果かも、 とか言ってらんない
今は早く、あの人を呼ぼう
きっと分かって、 桃ちゃんの力になってくれる
赤
赤
赤
連絡はついた
今は桃ちゃんを抑えながら 来るのを待つしかない
桃
桃
それまでどうか、
赤
待ってて
この連載、久々の更新です(;;)
投稿も遅いし連載の更新も遅いし 本当に申し訳ないです
コメント
2件
研究員達のせいで桃くんが傷ついてほしくないよ😭 続き待ってます!!
続き楽しみです🥹🫰🏻⸜❤︎⸝ 助けが来て欲しい🥺😭