「 ドレス&タキシード 」

目が覚めると、知らない部屋のベッドの上にいた

え、どこここ

ガチャ

思い出した

俺、この人に助けられたんだ

つい見いってしまう

お礼を言いたいけど名前がわからない…

驚きすぎて、多い声が出てしまった

こんなに綺麗で、優しい、自分を助けてくれた人を殺すの…？

いくらお兄さんの仇がとりたくても、

そんなの…

にこっ

これ、は＿＿

俺たちは部屋から出ようとした

その時

ガチャッ！

そこには1人のピンクの髪色の執事が立っていた

佐久間さんの手には、俺の鞄に入っていた、雪の情報がまとめられた紙に地図、そして拳銃が握られていた

言葉が上手くでてこない

否定するのも肯定するのもおかしい

今は殺すつもりがないとは言え、殺そうとしてたのは事実なんだから

俺は、とある普通の家の息子。

自分の兄と、2人暮らし

親は何年か前に他界している

少し迷ったが、すぐに決めた

明日、お兄さんを尾行してみる

ｷｰﾝｺｰﾝ

後ろから女子生徒が1人歩いてくる

1人……じゃない

何人も、何人もつれて

お兄さんの中学時代の友達も一緒だ

なんで？

なんで

お兄さんを苦しめといて笑えるの？