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ユト
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ここ、結構好きなんだよね、
こさめを助けてくれたし、
朝になったら先生が起こしてくれる。
.
ほら、優しく笑ってくれる。
ご飯もちゃんとあるし
一緒に話してくれるお友達もいる
広場に行けばみんなが待っていてくれるし
くだらないことで笑って、
先生に怒られて、
それでも、最後には笑ってる
そんな毎日が、こさは大好き
けど、苦手なこともある。
検査。
こさめは指定難病?っていうんだって。
何回やっても怖い。慣れないし。
でもね、
.
そういってくれるから、
こさめは頑張れるんだ
先生は優しい人だから
こさめの大好きな人
そういえばね、
病院の奥の方っていっちゃダメだって言われたの
なんでかな
前にね、先生に聞いてみたの
.
先生。少し困ったように笑って
.
って。
それだけ。
別に気にしてるわけじゃないんだけどさ、
先生達が嘘をつくように見えないから
じゃないとこさめを救ってくれなかったし。
ここが安心する場所だから。
こさたちを守ってくれる場所だから
でも。
たまに思うんだよね。
あの扉の向こうはどんな場所なのかな
何があるのかな
どんな部屋があって、
何が置いてあって。
なんで皆んな近付かないんだろうって
知りたいことがいっぱいある
こういうのをね、好奇心旺盛っていうんだって、
先生が教えてくれたんだよ
まぁいっか。
今度また先生に聞いてみよう。
きっといつもの笑顔で答えてくれるはず
そう思いながら
こさは重い瞼を閉じて眠りについた
明日もきっと、
先生がいて。
お友達がいて。
みんながいて。
いつも通りの1日が来る。
そう思っていた。
【本日の観察を開始します_____.】
コメント
1件
うわ、これ、じわじわ来る……。主人公のこさめちゃんの、無邪気で純粋な一人語りが、優しい世界を描けば描くほど、逆に「病院の奥」の不気味さと、最後の「観察開始」の一文が重く響いてくる構成が巧い。先生は本当に彼女を守っているのか、それとも何か別の目的が? 設定の謎が気になって仕方ないです。いい導入でした。