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西条茜
西条茜
西条茜
成す術の無い西条は唯の子供に過ぎなかった
まるで、悲鳴にも聞こえる其れは
太宰の耳に確実に届いた
太宰治
太宰治
不意に鳴り響く子供の様な声
西条茜
西条は呆気にとられた。
目の前に居るこの男こそ
ポートマフィア内で尤も恐れられる人物なのだ
全てを血に染め、誰もが彼の作戦通りに動く事が決められている
裏切り者には容赦なんてしない
情報を吐かせる事に関しては特殊部隊だとしても目の前の人物には敵わない
そんな奴が敵を前にして殺さない?
否、西条が知る中でそんな事は1度たりとも無かった
だとするなら之は何か。
………作戦か。
西条はそう考えた
そうとしか考えられなかったのだ
西条茜
西条茜
太宰治
太宰治
西条茜
太宰の表情には曇りが無く
西条の目にはどうしても嘘を吐いている様には見えなかった
西条茜
西条茜
西条茜
太宰治
太宰はやっとか、と云う様に笑った
西条茜
西条にはその笑みの意味が解らなかった
太宰治
太宰治
太宰治
西条茜
ポートマフィアの黒兎は感情が薄い
軽薄
冷酷
無慈悲
様々な言い方をされるが
実際はその真逆なのだ
西条茜。否、西条〇〇は感情が豊かな子である
故に感情を殺す為に軽薄な為人を演じていたのだ
この時、この瞬間
太宰治に見破られる前までは。
西条〇〇
太宰治
太宰治
確かにポートマフィアの情報網を使えば楽だろう
然し、見つかる筈が無かった
分かる筈が無かった
昔、自分に関する記録は全て消したのだから
西条〇〇
西条〇〇
太宰治
太宰治
西条〇〇
太宰治
そう云って太宰は言葉を濁した
西条〇〇
太宰治
太宰治
西条〇〇
太宰治
太宰治
太宰治
太宰治
西条〇〇
思い出なんて、…………