拓哉
俺…
拓哉
今思い出したんだけど…
拓哉
双子だった、らしくて。
風雅
双子?
拓哉
家の家計的に、2人は無理ってなって。
拓哉
2年経って、成長したら、1人縁組に、行ってもらった。
拓哉
すぐに引き取ってくれる人がいた。
拓哉
もう子供が産めないから、ありがとうございますって、何度も行ったおばさんだった。
拓哉
そこに…
拓哉
4歳くらいの女の子がいたらしい。
拓哉
その子の名前は…
拓哉
のん。
風雅
…え?
風雅
お前は、それを知ってて?
拓哉
…風雅に近づいた。
13年前
西村
本当に、ありがとうございます。
西村
この子を、大事に育ててもらえますか?
大西
…もちろんです。
大西
ありがとうございます。
大西
ほら、のんも。
のん
のんに弟をくれてありがとう!
のん
のんねー、一緒にお人形遊びするんだー!
西村
のんちゃん…ありがとうね。
西村
・・・をよろしく。
現在
風雅
・・・って?
拓哉
肝心なところを、覚えてないんだ。
拓哉
ごめんな…。
風雅
いや、良いんだ。
風雅
それがもし、俺なら…
風雅
知りたくないから。
風雅
なるようになるし。
風雅
今は俺、大西家だから。
風雅
大西風雅として生きる。
風雅
のんには、この気持ち黙っとく。
拓哉
…うん。
拓哉
これからもよろしくな。
風雅
俺の…
拓哉
心友だ。