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ヌシ
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折原安音
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天使
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折原安音
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折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
さよなら。
折原安音
ひとり言をつぶやいて、ブルーの水玉柄の便箋を二回折り畳み、 お揃いの封筒に入れた。
[遺書]って書くとき、漢字を思い出せなくてスマホで調べた。 ドアの外で、お母さんの声がする。
お母さん
間もなく遠ざかっていく、聞き慣れた足音。 もうお母さんの小言に悩まされることもなければ、 大好きな手作りコロッケも食べれない。そう思うと、 少しだけ寂しくなった、そのまま椅子に座って ぼうっとして。家族が寝静まるのを待つ。
壁の時計が十一時を回った頃、ひとつ深呼吸をして立ち上がった 窓の鍵を開けてベランダに出ると、一月の冷たい風が わたしを迎える。寒い、寒すぎる。でも、寒いって感じるのは 生きている証拠だ。死んでしまえば、何も感じなくなるんだからー。
遺書を持ったまま外に出ちゃったことに気づき、手すりの前でスリッパを 揃えて脱ぐと、封筒その下に置いて重しにした。 氷みたいに冷たい手すりをよじ登り、鉄柵の外側に足をおろす。 後ろ手でしっかりと冷たい鉄の塊を掴んで、そのまましばらく 夜景を眺めていた。
今夜は星ひとつない闇夜。けれど、こんな遅い時間なのに、 地上にはいくつもの明かりが灯っている。 あ、一つ消えた。また一つ......。こんな風に わたしの命の火も、儚く消えていくのだろうかー。
九階建てのマンションの最上階。 こんなところから飛び降りたら、間違いなく死ぬよね でも躊躇はしなかった。恐怖も感じなかった。むしろ、 いじめから解放されることが、これでやっと、あいつらに 復讐出来ることが、嬉しくては、たまらなかった
びゅん、と、人際大きな風が吹き、セーラー服のプリーツスカート を捲り上げる。風に身を任すように、手すりから手を離した。 真冬の風のなかわたしは踊り出す。
ヌシ
折原安音
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折原安音
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