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山道の奥での出来事

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山道の奥での出来事

1 - 山道の奥での出来事

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2019年06月22日

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運転しながら、佐久間は助手席に目を向けた。 連れの風丸は上機嫌である。

風丸

スゲーありがとな佐久間

佐久間

おまえが気に入ったならよかったよ

二人が仲むつまじげに笑みを交わしあったとき、ドコンっ、と 鈍い衝撃が尻を突き上げた。急にハンドルを取られ、クルマが蛇行する。 佐久間は、しまったという顔をして、なんとかハンドルを操作し、黄昏の山道の端にクルマを寄せた。運転席から降りて身をかがめてみれば、嫌な予感が当たって、左の前輪がパンクしていた。

風丸

こんなときにどうするんだ佐久間!

とたんに風丸が心配そうな声を上げる。佐久間は助けを呼ぼうと携帯電話に手を伸ばしたが、人里離れた山道で電波が入ってこなかった。

佐久間

これは、、、電波が届くとこまで歩くしかないかな、、、

佐久間のつぶやきに、風丸がますます心配そうに見ていた。 しかし、実際、ほかに方法はない。重いスポーツバッグをひとつずつ肩にかけ、二人は薄暗い山道を下り始めた。

風丸

疲れたー

佐久間

もうちょっとだよ!

風丸

もうちょっと?やったーーー

佐久間

(*´Д`)ハァハァ着いたー

風丸

いえーい!

佐久間

お疲れ

風丸

うんお疲れ様

続く

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