ぶるろのたんぺんしゅ～

やば、車が…ｯ、 このままだと、玲王がっ、！！

ﾄﾞﾝｯ!(玲王を突き飛ばす)

ゴンッ！！！

…鈍い音が、鳴り響いた。

俺の大好きな、愛してる人が、 頭から血を流して倒れている。

信じられなかった。

名前を呼んだら、 いつも振り返ってくれるのに、

呼び掛けたら、起きてくれるんじゃないかって、信じてた。

でも、黒は…

二度と、目を覚ますことはなかった。

…わかってる。

起きないなんてことは、わかってる。

でも、、、でも。

少しでも、期待してしまうんだ。

今、黒が微かに笑ったように感じる。

気のせいだとしても、嬉しかった。

…ねぇ、黒。

ようやく決心が付いたよ。

お前はもう居ない。

…改めて考えると、とても寂しい。

…起きてよ、黒。

…そうだよな。

…黒。

愛してる。