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#魔法
琴葉_ 🍮🥄
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コメント
1件
ああ、第1話、読み終わりました。もうね、冒頭から2人の距離感がほんとに自然で、何気ない会話の中に積み重なった時間がちゃんと見える感じが好きでした。「帰りたくないから」ってうりくんが軽く言うところ、ゆあんくんがそれ以上聞けないところ、すごく切なかったです。それでいて夕飯のカレーとか、親父さんとの不器用な関係とか…あの公園のブランコのシーン、すごく印象に残りました。日常が壊れる予感がじわじわ来て、続きが気になって仕方ないです…!
瀬那 うり
放課後の下駄箱。 名前を呼ばれて振り返ると、制服をだらしなく着崩したうりがこちらに近付いて来た。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
呆れたように笑う。 別にこんなやり取り初めてじゃない。何時もだから。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
「ホントお前俺の事よく見てんな~」と揶揄いながらうりは上履きをしまいローファーを取り出した。
瀬那 うり
瀬那 うり
うりは何時も腹を空かせてる。 理由は…何となく検討がつく。
瀬那 うり
思い出したようにうりが口を開く。
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
瀬那 うり
うりは鞄をゆらゆら揺らしながら考えてる風に見せた。
瀬那 うり
その言い方があまりにも軽くて。それ以上聞けなかった。
でもある程度検討はつく。
恐らく、うりの家は親同士が喧嘩しているか。あるいはお酒に溺れているのか。あるいはそれ以上に酷いか。 いわゆる家庭環境が最悪だった。
だから昔から、うりは俺の家によく来た。 最初は宿題をしたり遊ぶため。そのうち夕飯を食べるため。
気付けば、それが当たり前になっていった。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
「2日目のカレーが1番うめぇんだよ」と笑いながら言う。 その笑顔につられ俺も笑ってしまった。
真宮 ゆあん
玄関の鍵をあける。
お母さん
瀬那 うり
お母さん
リビングから母が顔を出す。
お母さん
瀬那 うり
お母さん
瀬那 うり
お母さん
お母さん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
まるで本当の家族みたいだった。 俺もうりも母も。俺と一緒にうりが帰ってくるのが当たり前だったから。
だけど1人だけ違う。
お父さん
少し低い声。 仕事から帰ってきた父だった。
警察官の父はスーツのまま、食卓で新聞を広げ読んでいた。
瀬那 うり
うりはペコッと頭を下げる。
すると父は読んでいた新聞をそっと閉じテーブルに置いた。
お父さん
瀬那 うり
お父さん
お父さん
ぶっきらぼうな声。 目も合わせず、麦茶を啜る。
瀬那 うり
それだけ言うと父は、今度はテレビのリモコンに手を伸ばしテレビをつけた。 もちろん見るのはニュース。
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
うりは照れくさそうに笑った。 親父もうりも不器用なんだ。
お母さん
真宮 ゆあん
瀬那 うり
夕飯を食べ終えた後、俺たちは近所の公園に向かった。
そこにはブランコが2つ。街灯が1つの小さな公園。 小さい頃から何も変わらない場所。
真宮 ゆあん
俺が突然言ったものだから、うりは少し驚いた顔をした。 でもすぐ何時もの顔に戻って星空を見上げる。
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
迷いなく答えた。 だって昔から憧れてたから。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
うりはふっと笑い、「きっといい警察官になる」と付け加えた。
その回答に不覚にも照れてしまった。 まさかうりからそんな言葉が聞けるとは思ってなかったから。
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
冗談。
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
そんな他愛もない会話に2人して笑いあった。
静寂に包まれた夜の公園には俺たちの笑い声だけが響き渡っていた。
次の日の朝。
何時ものように朝食を食べていると、テレビのニュースが流れてきた。
『昨夜、市内で男性が刺され死亡。現場には争った形跡があり__警察は逃亡した犯人の特定と行方を追っています』
父はニュースを見つめたまま、静かに立ち上がる。
お父さん
お母さん
玄関のドアが閉まる。 俺は何故かこのニュースから目が離せなかった。
ニュースに映った現場をぼんやりと眺める。
だけどこの時はまだ、
まさかこの事件が、俺たちの日常を終わらせるなんて思ってもいなかった。
『明日を知らない僕らは』
連載START
𝐍𝐞𝐱𝐭♡···▸10
◾︎◽︎To be continued◽︎◾︎