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夜を越え、物語は目を覚ます

第1話 - 夜を越え、物語は目を覚ます

119

2025年08月16日

#wt

#nk

#Nakamu

#二次創作

#オリキャラ

カフェ☕️🎧@時々営業中

Nakamu

んー...。

Nakamu

よっ...(起き上がる)

Nakamu

ｽｯ…(本棚の前に立つ)

Nakamu

ん〜...。

Nakamu

あ！

Nakamu

ｽｯ…(1冊抜き取る)

Nakamu

懐かし〜！！

Nakamu

久々に読もっかな〜！

Nakamu

はぁ〜✨️✨️

Nakamu

やっぱ面白い...！！

『魔法使いと君との約束』

ある満月の日、少年が月を見上げていると

何処からとも無く少女の声が聞こえる

辺りを見回すも誰も居ない

再度月に目を向けると

そこには箒に乗った魔法使いが居た

その後箒に乗って夜の街を飛び回り

最後にある約束をする物語だ

これを読んでから

俺は作家を志すようになった

小さい子の心をあんなにも震わす物語

創ってみたいとそう思わざるを得なかった

著者も書いてないこの物語は

俺だけの宝物だ

Nakamu

この物語を知らないなんて
彼奴らは損してるよな〜

Nakamu

そういや昔は自分にも
魔法使いが来てくれる、
なんて思ってたっけ。

Nakamu

(よく満月の日に
窓開けて。)

ｶﾞﾁｬｯ(窓が開く)

Nakamu

(今日は満月だ。)

Nakamu

(タイミング
いいなぁ〜俺。)

ﾋｭｰｯ(風が吹く)

Nakamu

っ、寒〜...！！

Nakamu

(そりゃ真冬の夜は
寒いよな...。)

Nakamu

....。

『僕、もうどうしたらいいか分からないよ。』

Nakamu

....w

Nakamu

俺、もうどうしたら
いいか分かんないよ。

Nakamu

....。

Nakamu

なんてね。

こんばんは。

Nakamu

！？

Nakamu

だ、誰！？

ふふっ、挨拶されたら返すのがこの地の主義でしょう？

Nakamu

...こ、こんばんは？

Nakamu

ｷｮﾛｷｮﾛ(見回す)

？

こっちよ(耳元)

Nakamu

っ！？

Nakamu

ﾊﾞｯ(振り向く)

Nakamu

なっ...

？

ふふっ、驚いた？

Nakamu

君、は...

？

私は、

ルリ

ルリ。

ルリ

見ての通り魔法使いよ。

ルリ

街を回っていたら、
君が満月を見ているのが
見えてここに来たの。

Nakamu

そんな...事が。

ルリ

魔法使い、なんて
初めて見るでしょう？

ルリ

この地でもあまり
広まってないし、

ルリ

放心するのも当然n

Nakamu

知ってるよ。

ルリ

....

ルリ

...え？

Nakamu

だから、知ってる。

ルリ

えっと...ん？

Nakamu

人間の数倍生きると
されている禁忌の存在。

Nakamu

禁忌って言っても
俺はそんな事無いって
思ってるけどね。

ルリ

よ、よく知ってるわね...。

Nakamu

うん、俺魔法使い
大好きだから。

Nakamu

片っ端から
調べてるからね！

Nakamu

箒に跨って空を
自由に舞えて、
人を喜ばせる魔法も
使えて、それから___

ルリ

ストップストップ！

ルリ

なんでそんなに
知ってるのよ...。

ルリ

こんな人間が
居たとは...。

ルリ

...っていうか、

ルリ

今、そんな事
無いって言った？

ルリ

それって存在してても
良いと思ってる
って事よね？

Nakamu

？

Nakamu

うん、そう思ってるし

Nakamu

俺は好きだけど。

ルリ

....。

ルリ

....あり、がとう。

ルリ

肯定してくれる人なんて
居なかった...から。

ルリ

....。

ルリ

お詫び、と言っては
なんだけれど、

ルリ

ｽｯ…(手を差し出す)

ルリ

私と、

空を旅してみない？

Nakamu

！

Nakamu

喜んで！

Nakamu

ﾊﾟｼｯ(手を取る)

Nakamu

おおお俺浮いてるよ！？

ルリ

箒だもの、浮くわよ。

Nakamu

そうじゃなくて！！

Nakamu

....。

ルリ

？

ルリ

えっと、怖いなら...

Nakamu

怖くない！
俺はずっと憧れてた！

ルリ

！

ルリ

....w

ルリ

そっか、なら。

ルリ

もっとスピード
出してもいいわよね〜！

Nakamu

わぁ〜〜！？

Nakamu

ｷﾞｭｯ(目を瞑る)

ルリ

Nakamu。

Nakamu

....？

ルリ

目、開けてみて？

Nakamu

....うん。

Nakamu

ﾊﾟﾁｯ(目を開ける)

Nakamu

！

Nakamu

わぁ〜✨️✨️

ルリ

これが貴方の住む街よ。

Nakamu

上から見ると
全然違う...！

ルリ

ふふっ、そうね。

ルリ

何か見えた？

Nakamu

うん！電灯が
キラキラしてて綺麗！！

ルリ

...

ルリ

....そうね。

Nakamu

？

ルリ

...

ルリ

じゃあ、最後は
私の好きな場所に
付き合ってくれない？

ｽﾀｯ(地面に降りる)

Nakamu

うわぁ〜✨️✨️

Nakamu

満天の星空...それに、

Nakamu

月の反射した海！

Nakamu

こんなに綺麗な場所が
あったんだ！

ルリ

....

ルリ

...えぇ。

ルリ

私のお気に入り
スポットよ。

ルリ

....

ルリ

ねぇ、Nakamu。

Nakamu

なーに？

ルリ

...Nakamu貴方、

ルリ

どうしたらいいか
分からないって
言ってたでしょ？

Nakamu

！

Nakamu

うん。

Nakamu

まぁ物語の会話文の
1部なんだけどね。

ルリ

へぇ。

ルリ

...

ルリ

でもきっと、貴方は
心の何処かで
そう思っている。

ルリ

違う？

Nakamu

！

Nakamu

....

ルリ

....

ルリ

人はどうしたって
答えを求める。

ルリ

何が正解で
何が間違いか。

ルリ

でも実際答えのない事柄
なんて幾らでもある。

ルリ

答えを求めたようで、
実際の所は分からない。

Nakamu

....。

ルリ

人は言葉を覚える。

ルリ

書く事を覚える。

ルリ

相手に思いを
伝えるために。

ルリ

身体ではどうしたって
伝えきれないものもある。

ルリ

それを文にして
相手に届ける。

ルリ

文に答えなんてない。

ルリ

その人の精一杯の相手を
思う心があれば、

ルリ

その言葉は相手に届く。

Nakamu

....。

ルリ

Nakamu。

届いていたでしょ？

Nakamu

！

俺、なかむの物語大好き。

ほんとっ！？

うん！

なかむの物語読むと元気が出るの。

だからずーっと物語書いててね。

約束。

うん！約束！

ｷﾞｭｯ(指を絡ませる)

転校？

うん、する事になっちゃった。

最初に言いたくて。

ずっと一緒に居てくれたNakamuに。

____が居ない時なんて無かったから

俺、正直怖いよ。

まだ夢だって信じたいと思ってる。

___より大事な友達なんて居ないよ..！

....。

Nakamuには居るよ。

俺が居なくなっても友達がさ。

それにずっと離れ離れな訳じゃないし

きっと何時か会えるから。

その時まであの約束

忘れないでね___

Nakamu

....っ、

ルリ

...

ルリ

Nakamuの言葉は物語は
彼に届いてたでしょ？

Nakamu

！

Nakamu

な、んでそれを...

ルリ

....なんで、か。

ルリ

傍に居たからかな。

Nakamu

...？

ルリ

いいよ、
今は知らなくても。

ルリ

....。

Nakamu

....。

Nakamu

ねぇ、ルリ。

ルリ

何？

Nakamu

お願い、
聞いてくれるよね。

ルリ

あたかも私が承諾する
みたいな言い方だね。

Nakamu

ルリは承諾して
くれるでしょ？

ルリ

....

ルリ

ふふっ、

えぇ、勿論。

ルリ

....。

Nakamu

ルリ。

ルリ

！

ルリ

もう、いいの？

Nakamu

うん、ありがとう。

Nakamu

お願い、聞いてくれて。

ルリ

気にしないで。

ルリ

それが私達魔法使いの
務めでもあるから。

Nakamu

それでも、何か...
俺がルリに返せるもの
って無い...？

ルリ

うーん...。

ルリ

....。

ルリ

....じゃあ、

ルリ

このペンダント、
持っててくれる？

ﾁｬﾗｯ(太陽と月のペンダントを差し出す)

Nakamu

！

Nakamu

わぁ✨いいの！？

Nakamu

ってか俺、
貰ってばっか...。

ルリ

私が持っていて欲しいの。

ルリ

2つあるから、
もう1つは彼に上げてね。

Nakamu

！

Nakamu

....うん。

ルリ

あ、太陽が
Nakamuだからね。

Nakamu

それも
決められちゃうの？w

ルリ

なんてったって所有権は
私が持ってるので。

Nakamu

ですよね〜w

Nakamu

....。

Nakamu

太陽...なんで
俺は太陽なの？

ルリ

んー？

ルリ

....。

ルリ

.....あのねNakamu。

ルリ

太陽って昼を照らす光で

ルリ

隠れていても
月を照らしているの。

ルリ

Nakamuはきっと
誰かを輝かせたり、
自分でも輝く事が
できると思うから。

Nakamu

じゃあ、彼奴は...

ルリ

彼は、夜を優しく
抱き締めるの。

ルリ

月光という名の
ベールでね。

ルリ

そんな性格でしょ？

Nakamu

！

Nakamu

....そうかもw

ルリ

ふふっ

ルリ

...。

ルリ

....あーっと、

ルリ

そろそろお別れ...かな。

Nakamu

どうしてっ！？

ルリ

もうすぐ夜が明けるし、

ルリ

Nakamuも戻らなきゃ。

Nakamu

....。

迎えに行ってあげるんでしょ

Nakamu

！

Nakamu

....うんｯ、

ルリ

4人も誘って
行っておいで。

ルリ

きっと気が合うと思う。

Nakamu

....うんｯ！

ルリ

....。

ルリ

最後に1つお願い。

Nakamu

？

ルリ

ｽｯ…(Nakamuの手を取る)

自分を何よりも大切にね

Nakamu

！

Nakamu

....あ、れ。

Nakamu

俺って、何を...。

ｷﾗｯ(机の何かが光る)

Nakamu

ん...？

ｽｯ…(立ち上がる)

Nakamu

なんだろ...これ。
太陽と月の
ペンダント...？

Nakamu

俺のだっけ...
でも、俺の机に
あるって事は俺のか。

Nakamu

太陽...月...。

Nakamu〜？今日行くんでしょ〜？

Nakamu

あ、はーい！

Nakamu

太陽は...俺のかな。

Nakamu

月は、

彼奴にあげよっと

？

....。

夢見る者達に幸あれ

ﾊﾟﾀﾝ(本が閉まる)

ﾇｼ

お疲れ様でした！

ﾇｼ

この物語は、

ﾇｼ

『ココロの在処』の
息抜きに書いていた
ものになります！

ﾇｼ

「彼奴」との会話が
抜けているように見える
かもしれませんが、

ﾇｼ

わざとでございます！

ﾇｼ

という事は...？

ﾇｼ

まぁ...

ﾇｼ

息抜きに書いている物
なので...ね！

ﾇｼ

あ、この物語の
説明をすると、

ﾇｼ

Nakamuさんの認識は

ﾇｼ

箒に乗って「彼奴」の
所に行った"夢"を見た。

ﾇｼ

最後にベットから
起き上がったため、
夢を見ていたと
思ったのでしょう。

ﾇｼ

続いてルリの認識。

ﾇｼ

『物語の登場人物』
であるという事実。

ﾇｼ

そうNakamuが大事に
していた本の魔法使いが
ルリだったのです。

ﾇｼ

Nakamuともう1人が
沢山、彼女の物語を
読んでくれていました。

ﾇｼ

ですがある日を境に
1人が来なくなり、

ﾇｼ

Nakamuの顔も
暗くなっていた。

ﾇｼ

本の中が魔法の
世界なのもあり、

ﾇｼ

彼女は本の中から
彼らを見つめていたの
かもしれません。

ﾇｼ

もう一度2人が
笑顔で居る姿がみたい。

ﾇｼ

その願いがそれを
呼び覚ましたのでしょう。

ﾇｼ

ペンダントが机に
あったのは、
現実だという証明。

ﾇｼ

彼は忘れているので
意味は無いのですがね💦

ﾇｼ

解説(？)は以上です！

ﾇｼ

ちなみにこれは
1話完結です！

ﾇｼ

続きは出ませんので
ご注意を！

ﾇｼ

それでは！

ﾇｼ

本日もご来店
ありがとうございました！

ﾇｼ

またのお越しを
お待ちしております！

この作品はいかがでしたか？

119

1件

魔法使いにあえて空の旅を一緒に出来るなんて素敵！羨ましいなぁ

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