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恋より先に、忠誠を。

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恋より先に、忠誠を。

20 - 19,嘘つきな君を、好きになった

♥

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2025年08月02日

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19話目です!

nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 兄弟パロ・執事パロ

ご本人様には一切関係ございません!
苦手な方はback推奨!

では!

どうぞ!

19 嘘つきな君を、好きになった

春の雨が降り始めた夕方。

屋敷の一階にある広間では、らんがひとりピアノを弾いていた。

静かで、優しくて、少しだけ切ない旋律。

それは、らん自身の今の気持ちと重なっていた。

──こさめと、なつ。

──みことと、すち。

“想いが通じ合った”ふたりを見届けるたび、胸の奥がざわめく。

らん

(俺たちは……どうなんだろう)

隣にいるのが、当たり前になった。

いるまが近くにいると、落ち着く。

それが恋なのかどうか、まだ答えは出ない。

そんなことを考えていた時──

いるま

……また、無断でピアノを弾いているのですか

低く落ち着いた声が背後から聞こえた。

らん

お前、音に釣られて来すぎじゃない?

いるま

否定はしません

いるまがゆっくりと近づき、らんの隣に腰を下ろす。

少しの沈黙のあと、らんは問いかけた。

らん

なあ、いるま

いるま

はい

らん

お前さ、“本当のこと”って、全部言うタイプ?

いるま

……どうして、それを

いるまの瞳が、一瞬揺れた。

らん

俺さ、思うんだ

らん

好きとか、信じるとかって、結局“本当のこと”の上にあるものでしょ

いるま

……

らん

でも、いるまって……なんか、隠してるだろ?

静かに、でも確信を持った声だった。

らん

いくらでも俺に付き従ってくれるし、支えてくれるのは嬉しいけど──それって、全部“仕事”だから、って言われたら、俺……

そこまで言って、らんは唇を噛んだ。

怖かった。

“冗談でした”と笑われるのが。

でも。

らん

──俺、好きなんだよ

らん

お前のことが

その言葉は、雨の音に消えなかった。

はっきりと、まっすぐに届いた。

らん

お前が、俺にだけは嘘つかないでいてくれるなら、それでいい

いるまは、その言葉をじっと噛み締めるように黙っていた。

そして──

いるま

……俺は、らん様に嘘をついたことがあります

らん

……!

いるま

“立場を越えてはいけない”と自分に言い聞かせてきました

いるま

でも、本当は──ずっと、好きでした

雨音が少しだけ強くなる。

いるま

主従の関係なんて、とっくに崩れていた

いるま

気づかれないように隠してきたけど……もう、あなたの前では嘘をつけません

らん

……じゃあ、なんで今まで言わなかったんだよ

いるま

……あなたが“俺を選ぶ理由”を、自分の力で見つけてくれるまで、待ちたかったんです

その答えに、らんは大きく目を見開いた。

らん

そんなの……ずるいだろ

いるま

はい、ずるいと思います

少しだけ笑ったその顔は、いつもより少しだけ弱くて、ずっとあたたかかった。

いるま

──ずるくて、嘘つきな俺を、それでも“好き”でいてくれますか

その問いに、らんは静かに、でも力強くうなずいた。

らん

お前のこと、簡単には信じない

らん

……でも、それでも、好きになるのをやめられなかった

雨が止む頃、ふたりの間の“秘密”は、少しだけほどけていた。

まだ“全部”は話していない。

けれど、これがふたりの恋の、ほんとうの“始まり”だった。

──そして、その夜。

いるまはひとり、自室で封筒を取り出した。

重たく閉じられた封筒。

宛名は書かれていない。

中には、ある一枚の書類。

──「身分に関する極秘情報」。

指先が、そっとそれを撫でた。

いるま

……今はまだ、渡すわけにはいきません

その声は、恋に溺れる青年ではなく、“守秘を背負う者”の声だった。

第19話・了

おかえりなさい!

次回!

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡200

では!

ばいばい!
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