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妖狐と出逢いまして

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妖狐と出逢いまして

5 - 第陸話 廃れた社に潜む者

♥

51

2024年04月23日

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月斗

もー、ね

月斗

名前の次は内容を忘れるの

月斗

アホ以外の何者でも無いね

月斗

てなことで続き

名取

やっと着いたね

彌生

そうだの

名取

少し寄り道して行かないかい?

夏目

寄り道、ですか

彌生

まぁ良いのではないか?

夏目

そうだな

彌生

見事な桜だのう

名取

でしょ?

彌生

して、
何故儂らを此処に連れ来たのだ?

名取

別に理由なんて無いよ。

彌生

ほう…

名取

それに通り道だし
折角見頃なんだ
見ない方が損だと思わないかい?

夏目

確かに、それもそうですね

彌生

まぁ、綺麗なのは否定せんが…

数時間後

名取

今日泊まる宿は此処だよ。

夏目

うわぁ、凄い立派な場所ですね

彌生

趣きある宿だな。
何か出そうだ

名取

まぁナニカは出るかもねぇ

夏目

え、!?

彌生

くくっ、冗談だよ。
お主は何でも鵜呑みにし過ぎだ

彌生

少しは疑う心も持て

名取

まぁそれには僕も賛成かな、
夏目は警戒心が無さ過ぎるから

彌生

ふむ、矢張り人の子の目にも
その様に映っておるのか

夏目

な、二人して…!

彌生

事実であろう?
妖である
儂が言うのもどうかと思うが

彌生

出逢った時もそうだ。
助けて貰った分際ではあるが

彌生

お主はちとお人好しが過ぎる

名取

そうだねぇ

彌生

妖者の皆が皆が我の様に言葉が
通じる訳では無いからのう

彌生

正直
斑の言う事を聞いておいて
損は無いと思うぞ

夏目

そうかなぁ...

名取

、さぁ此処でずっと話してるのも
他の人達の迷惑になるかもだし
早く宿に入ろう

夏目

ですね

彌生

ああ。そうだな

彌生

良いところだの

名取

そう言って貰えて良かったよ

彌生

着いて早々だが、
儂はこの宿の周りを
探索してくる

夏目

なら、俺も行くよ

彌生

阿呆め、お主はここに居れ

彌生

妖力の高い人間が妖にとって
どれ程の馳走か
知らぬ訳でもあるまい

夏目

、それは…!…

彌生

だからお主はここに居れ。
名取の若僧お主もだぞ

名取

分かったよ。

彌生

ではな

バタン

夏目

……

名取

やっぱり心配かい?

夏目

、まあ一応…

名取

あの子は大丈夫だよ。

名取

会ったばかりだから
余り分からないけど
ここらに居る妖怪なんかより
あの子は遥かに強いから

夏目

そうなんですね、

名取

心配いらないよ

ー宿の裏山ー

狐月

今宵は満月、か…

狐月

最悪の気分だ

狐月

ほんに誰も居らぬ訳ではあるまい…

ーその頃(数時間後)ー

夏目

遅い、ですね。

名取

んー、そうだね。

夏目

流石に心配です
俺ちょっと探して来ます!

名取

夏目待った。

夏目

何ですか?

名取

夏目、君はここで待ってなさい。
私が探して来るから

夏目

流石にそこまでして貰うのは
申し訳ないですよ

名取

そんな事無いさ。
それよりも君をこのまま行かせて
何かあったら
たまったもんじゃない

夏目

名取さん…

名取

良いかい?夏目。
私か、あの子の声がした時以外
扉を開けてはならないよ。

名取

一応結界は張っておくから、
扉は開けないでね

夏目

はい、分かりました…。

名取

ごめんね、
けど君に何かあってからじゃ
遅いんだ。

夏目

はい…

名取

分かってくれて嬉しいよ
じゃあすぐに戻ってくるよ。

夏目

気を付けて

名取

あぁ。

バタン

狐月

やはり、
上からだけでは分かりにくいな

狐月

一旦降りるか。

狐月

………こんな所に社などあったかのう

狐月

土地神の気配も無い…

狐月

土地神どころか
何者の気配を微塵も感じられぬとは
おかしいのう

…ーい!

狐月

ん、?

名取

おーい!

狐月

名取の若僧か、

名取

あぁ、やっと見つけた…!

狐月

童と居れと言うたであろう

名取

君の帰りが遅いから夏目が心配したんだよ

狐月

儂への心配など不要だと言うのに...

狐月

にしても、
お主此処へよく辿り着けたの

狐月

どうやって来た

名取

どうって、普通に...

狐月

後ろを見よ

名取

ん?

名取

来た道が、無い...

狐月

はぁー、どうやら儂らは誰かさんの
罠に掛かった様だな

名取

誰かさんって、

狐月

そうさなぁ、例えば...

狐月

酒呑童子。とかの?

酒呑童子

くくく、矢張り気付いておったか

酒呑童子

待っておったぞ?彌生、

狐月

...................

月斗

話す事無い

月斗

また

妖狐と出逢いまして

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