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カーテンを閉めて

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カーテンを閉めて

3 - ウィステリア

♥

13

2024年01月12日

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あの騒動から5か月。『梅宮瑠璃』は世間から忘れ去られていた。 瑠璃は、変装なしで街を歩いていた。

薄紫色のワンピースに赤いヒール。瑠璃は、街中でも一際目立っていた。男たちの視線を集めていた。 なるべくここにいたくないと思った。

邑井理久

なあ瑠璃、どっか店入らないか

俺は瑠璃の手を引き、アイスクリーム屋に入った。

梅宮瑠璃

ここのアイス美味しいですね

動揺しててアイスの味などわからなかった。が、俺は返事をした。

邑井理久

そうだな

瑠璃はアイスを飲み込んだ後、口を開いた。

梅宮瑠璃

言い忘れてたけど。私のお母さん、自殺しました

俺の周りの時が止まった。嘘だろ。

梅宮瑠璃

私に対する誹謗中傷に耐えられなくなったみたいで。私はここにいるのに。大げさに取らないで欲しかったな

ここにいるのに。その言葉に、目尻が熱くなった。

もし自分たちの子がアイドルになって誹謗中傷に曝されたら、瑠璃も死んでしまうのだろうか。

邑井理久

俺らの子には、アイドルになって欲しくないな

梅宮瑠璃

ん?あはは、私は多分大丈夫ですよ。見慣れてるんで

邑井理久

アイドルってクソみたいな職業だよな。可愛くなきゃいけないのに恋愛はできない。安定した生活は望めない。何でなりたいと思うのかが不思議でたまらない

梅宮瑠璃

急ですね。私もそう思います

邑井理久

お前が言うのか

梅宮瑠璃

私、アイドルやめて良かったと思ってるんですよ。邑井さんがそれを止めなかったときはショックでしたけど。

梅宮瑠璃

やっぱり才能がないんだなって。清々しました。

邑井理久

それは分からんだろ

梅宮瑠璃

…もういいですよ。今となっては関係ないことです

梅宮瑠璃

ねえ理久さん

梅宮瑠璃

居なくならないでくださいね。

梅宮瑠璃

私はここにいます

梅宮瑠璃

ずっと一緒にいましょうね

あの日の臭い口説き文句を、返してくる。頬が熱くなった気がした。

邑井理久

分かってるよ

映画館に行った。元アイドルが彼氏にボロ雑巾のように扱われ、次第に風俗で身売りをするようになり、ドラッグ中毒になる話。見たいといったのは瑠璃のほうだった。

低評価の嵐だった。それでも見たいと聞かなかった。

この映画に惹かれたのも、ある種の瑠璃のルサンチマンだろうか。エミリーの顔が思い浮かんだ。

ただ、アイドルがドラッグで狂っていく姿はなかなかショッキングだった。

瑠璃の顔を見た。背筋を伸ばして座っているだけだった。駄作だったので、しばらく瑠璃の整った鼻筋を見ることにした。

梅宮瑠璃

どうかしました?

邑井理久

いや、駄作だなって思って

瑠璃は噴き出す。

梅宮瑠璃

あなたは、そう言うでしょうね

そう言って、たおやかな笑みを浮かべた。

ゆったりとした足取りで、帰り道を歩く。この静けさも、悪くはないなと思った。

大型ディスプレイにはエミリーが写っていて、誇らしいはずがどうしても今は目をそらしたくなる。

瑠璃はどうしてるだろうと思ったら、普通にディスプレイを見ていた。お前が見るのかよ。

梅宮瑠璃

エミリーさんすごいですよね。私もああいう風になれたのかな

邑井理久

続けてたらなったかもな

俺の声がどこか曇った気がする。だが瑠璃は気づいてないようだ。

アイドルなんてもう戻ってほしくない。その笑顔は俺にだけ見せていればいい。

邑井理久

えっ、ゴムなしでセックスしてほしい?

梅宮瑠璃

(コクリ)

梅宮瑠璃

私たち、付き合って5か月じゃないですか。そろそろ子ども欲しいです…

邑井理久

ふふ、そうか。

俺は瑠璃を押し倒した。

邑井理久

その言葉、忘れるなよ

梅宮瑠璃

今日は甘々に抱いてくださいね♡

慣れた手つきで俺のアソコを取り出す。そして、それを口に含んだ。瑠璃は喉の奥まで咥えるのが好きらしい。微かな嗚咽と咳き込む音が聞こえた。別にそこまでやらなくていいのに。甘々に抱けって言ったのお前だろうが。でも俺はその苦しそうな顔が好きだ。

梅宮瑠璃

じゅぽ…じゅぽ…

邑井理久

はぁ…はあ…

数十分間舐められたあと、俺は口の中で果てた。よく体力もつよな。

梅宮瑠璃

自慰行為してるとこ、見てください

瑠璃は使い込まれた女性器を広げた。俺とする前も自慰行為はしてたようだが、中まで入れたりはしなかったらしい。

梅宮瑠璃

あっダメ…もうイク

乳首と同時にいじってる。気持ちよさは絶大だろう。

梅宮瑠璃

フー…フー…

梅宮瑠璃

メインディッシュ、ですよ

そう言って瑠璃は馬乗りになった。

邑井理久

っあ

梅宮瑠璃

気持ちいいでしょ?

最初の頃とは違ってずいぶん強気な表情を浮かべている。こうやって見下されるのも悪くない。瑠璃の陰毛が俺の恥骨に擦られる。この感覚、地味にイイんだよな。

俺は気になるから陰毛は剃ってるんだが、瑠璃の陰毛を悪いとは思わない。むしろケアをしていない感じがエロいと思っている。

瑠璃への恋心を自覚したあの冬に、自慰行為をしたことがある。一人で迎える25歳の冬。

家にあるAVを見て、落胆した。瑠璃をオカズにしようと思ったのに、ギャルのような女優ばかりだったのだ。清楚で髪が長くて、胸がある瑠璃のような娘は全く見当たらなかった。

仕方ないので目をつぶって音声だけ参考にすることにした。

アイツは喘ぐとき、どんな声を出すだろう。

絶頂を迎えるときは、どんな声を出すだろう。

下着のデザインは?肌触りは?乳首の色は?

ふと、瑠璃には陰毛があるのかが気になってしまった。妄想なんだからどっちでもいいじゃないか、そう思ってやり過ごしたが。

邑井理久

あっ…

精子が出て、床を汚した。

邑井理久

拭かなきゃ…

画面の中では、まだ女優が喘いでいた。

初めてしたとき、答えがやっと出るのだという歓喜が襲った。

パンツを脱がして姿を表したのは、処理してなさそうな陰毛と、使い込まれてそうなクリトリスだった。

邑井理久

これって…

梅宮瑠璃

自慰行為でこうなりました…

他の男ではないらしい。

眼の前にある女体は、部屋の暗さで見えなかったものの、紫色の色気を醸し出していた。

部屋の隅にある花瓶に入った、藤の水滴が落ちる。

梅宮瑠璃

ああっ気持ち良いっ

瑠璃は挿入しているときによくクリトリスを弄る。

邑井理久

入れるだけじゃ物足りないのか?

梅宮瑠璃

違うのっ

梅宮瑠璃

ねえ…!

邑井理久

何だ?

梅宮瑠璃

私のお尻にローター入れて…?

瑠璃は後ろを向き、大きめの尻を突きだす。結合部が丸見えだ。

邑井理久

入れるぞ?

梅宮瑠璃

はい…!

きゅぽん、と尻の穴にローターが入った。オンにすると、瑠璃の体が跳ねた。

梅宮瑠璃

あああああ♡

振動が少しだけ伝わる。

こんな婬乱な女だとは思わなかった。今の姿をファンが見たら、どういう反応をするだろうか。

仄暗い優越感が湧いた。

俺は瑠璃の首元を噛んだ。

梅宮瑠璃

あっ、理久さんっ
私もするっ

瑠璃は振り向き俺の首元を噛んだ。涎が糸を引く。

梅宮瑠璃

お揃いですね

その表情は酷く煽情的だった。

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