梨子
出会った時から、先輩のことが好きでした
梨子
その...付き合ってください...!!
遼
ドキドキと、鼓動が鳴り止まない中、
先輩の方に目を向ける
梨子
(...あ.....)
先輩、戸惑ってるのかな...
少しの沈黙が続くと共に
私の気持ちも追い込まれていく
梨子
遼
...ごめんな
梨子
...っ...
遼
俺、好きな人いるんだ
梨子
...そう...ですか...
今日で、4年間の片想いは終わった
そう思ってた
梨子
(あ...先輩のクラス...)
梨子
(なんでうっかり、自分の教室忘れりするの...)
梨子
(先輩のクラスになんて、寄りたくないのに)
先輩は楽しそうに、友達と話してて
遼、教科書ありがと
遼
ううん...別に
遼
何読んでるの?
これ?推理小説
遼
そういうの、好きなんだ
うん、謎解きってワクワクするんだよね笑
遼
2人の会話が聞こえてきた時には、
私は必死で廊下を走っていた
駄目だな...
こんなんじゃまるで、
先輩のこと、ずっと引きずってるみたいじゃん
無意識に先輩のこと考えるの、 癖になってるし...
嫌い
大嫌い
先輩に振られたのに、まだ好きでいる自分が
大嫌いで仕方がなかった
好き...なのになぁ...
この気持ちは...先輩のこと無意識に考えちゃう癖は
誰にも負けないと思ってたのに
それでもなかなか、私の癖は治ってくれない
好き
って言ったら、願い通り
好き
って返って来てはくれない
辛いけど、片想いって自覚して 強がっている自分がいる
この癖を、いつ治してくれるの?
その答えは、自分ですぐにわかった
この癖はきっと、治らないや