"付き合うのは20歳まで"

俺はりうらにされたキスの混乱と理解できない理由で別れた怒りが募り気づいたらりうらを引き離して街中を走っていた。

次の日の朝 りうらママから1本の電話

とても震える声で話すりうらママ

俺はりうらママがなんて言っているか理解できていない

全速力でまろの家まで走った

意味がわからない。 もうりうらがいない？ そんなわけない なんかあるはず

勢いよくインターホンを鳴らした

彼は急にインターホンを鳴らされたと思ったら怒鳴られて驚きを隠せていなかった

そこで初めて涙が溢れた。 言葉にしたくなくて。 いや死んでないはずなんだ！

まろはやはり何か知っているようで急に顔色を変え部屋に入れてくれた

なんでまろまで泣いてんの 何かを知っているまろが泣いたら もう、りうらが生きてるのを否定されている感じがした

俺は拭いても拭いても溢れてくる涙に邪魔されながら手紙を読み始めた

ないくんへ 黙って消えてごめんね 前から病気で余命宣告されてたんだ。 だけどないくんが告白してくれたおかげで生きる理由を見つけたんだよ。 死ぬこと分かってたから本当はフラないといけなかったんだけど、ずっと好きだったないくんにまさか告白されると思ってなくて嬉しすぎて 承諾しちゃった笑 あんな変な約束持ち出して意味わかんなそうな顔してるないくん可愛かったなぁ。あの時はごめんね。 初デートで見た映画覚えてる？ 余命宣告された彼女と結婚したやつ。 ホントはめっっっちゃ羨ましかった。 だけどそうしたらりうらが死んだ後もないくんはりうらのことを気にして彼女とか作らなそうだから病気のことも言うのをやめようと思った。

だから彼女作るんだぞー？ りうらの次に可愛い人探して！笑 親友のないくんと恋人のないくんの両方を見れて流石りうら✨ もっとないくんに甘えとけば 良かったなぁ。 自分からキスしたことなかったから 別れる時に無理やりしちゃおうかな、 なんちゃって笑 まだいっぱい行きたい所もしたい事も あるけど空で待っとく！ こんなりうらと何十年も仲良くしてくれて、愛してくれてありがと！ 世界一幸せな人生だった。 りうらの分まで元気に生きてください 誰よりも愛してる。 りうらより

泣き疲れた俺はいつか間にか眠りに ついていた。 夢はりうらと結婚するものだった。 いつか絶対しような、りうら

あれから月日は5年経った

あれからの俺はというと、 りうらのことが今でもずっと大好きで もちろん彼女なんて作ろうと思った ことはない。

田舎に引っ越しのどかな村で 1人静かに暮らしている。 棚の上にはりうらの写真立てを 沢山並べた さらにその隣には、

俺の左薬指についている輝いてる同じものも並べて。