真っ青には澄んだ空を誰よりも自由に美しく跳ぶ姿に一瞬で恋をした。
でも、好きになっては行けない人だった。こんなにこんなに大切なのに、どうして私はあなたを傷つけてしまうんだろう。こんなに好きなのにどうして私は君の隣にいられないんだろう
彼と出会って私は、生まれて初めて、友情の苦しさと恋の痛みを知った
遠香
その瞬間恋に落ちた。
次の瞬間恋が終わった。
次の瞬間恋が終わった。
遠香
なんてキレイに空を跳ぶんだろう。彼を見た時私はそう思った。
遠香
それはとてもよく晴れた日で、私が見つめていた真っ青な大空に、彼はひらりと現れたのだった。
遠香
しなやかに宙を舞い、そのまま空へ溶けてしまいそうに見えたわ
遠香
私は息を呑んた
遠香
この人はなんて軽やかに宙を舞うのだろう。こんなに美しく自由に空を跳ぶ事が出来る人間がいるなんて。
遠香
その瞬間恋に落ちた
遠香
でも、次の瞬間には、その恋は終わった
奏
あれがね私の好きな人
遠香
私の隣に立ち彼の姿を真っ直ぐに見つめながら、頬を赤らめて恥ずかしそうに笑う彼女の言葉を聞いてしまったから。
遠香
私の恋は生まれたのと同時に消えた
遠香
シャボン玉のように空へ溶けて消えた。それで良かった。私にとって一番大切なのは、彼女だから。
奏
遠香、自販機一緒に行こ
教科書を入れて帰り支度をしていたら奏が近ずいて来た。いつものメンバー、春夏と菜々美も後ろにたっている私は
遠香
うん
とうなずいて席をたった