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空色サイダー第2話
優兎
優兎
僕は中庭を歩きながら伸びをした
ポカポカと暖かい日差しが眠気を誘う
青人
青人
優兎
僕は斜め後ろを歩いている青人(はると)くんに苦笑した
彼とは席が近かったこともあり、すぐ仲良くなった
青人
青人くんがねむそうに大きな口を開けてあくびする
優兎
青人くんはちょっぴり残念系だと僕は思う
青人くんはいつも眠そうで、あくびばっかりしている
夜遅くまでゲームでもしているのだろうか·····
優兎
優兎
青人
青人
優兎
青人くんは特に気に止めた風でもなく、
青人
優兎
そうだ、僕らの中学は基本全員部活に参加しなければならない
特に得意なことがない僕は決めるのですら大変だ
青人
優兎
僕はまた苦笑いを浮かべた
この前青人くんについて行ってサッカー部やバレー部はみたけれど、どれも僕には合わなかった
優兎
青人
青人
優兎
さっととおり過ぎた風が中庭の木々達を揺らす
地面に写った光が万華鏡のように煌めいた
青人
優兎
そのときだった
青人
優兎
中庭は自由に移動の通路として使うことができるように、道がアスファルトで舗装されている
けれど、その道はほぼ一方通行状態だ
つまり、細いのだ
優兎
青人
僕と青人くんは舗装されていない地面に上履きがつかないように気をつけながらギリギリの所に立って道をあける
しばらくすると、前方から華やかな話し声とともに3人の女子生徒の姿が現れた
優兎
優兎
僕も青人くんも3人がやって来て通り過ぎるのをまつ
女子生徒
3人のうち、1人の女子生徒が僕達を見て声を上げた
優兎
女子生徒
女子生徒
そう言うと、
あとの2人の背中を押して僕らの前を通り過ぎた
優兎
青人
さらりと短い彼女の髪が揺れて、甘いシャンプーの香りが漂う
ほんの一瞬のことだった
優兎
僕の脳裏にあの日見た、夕焼けと、赤く染った少女の横顔がハッキリと浮かび上がった
青人
青人
優兎
優兎
僕は青人くんをおいて、一目散に駆け出した
青人
青人
優兎
優兎
バクバクと心臓が脈打つ
空いていた扉から校舎内に飛び込んだ僕は冷たいコンクリートの壁に背を預けた
優兎
青人
青人
優兎
青人
優兎
青人
青人
優兎
優兎
青人
何かが始まる予感に胸を踊ろかせつつ·····
3に続く·····