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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

あの子みたいに

可愛くなりたい

あの子みたいになれたら

あの子のことを好きになれるかな

君を振り向かせたいから

あの子みたいになりたいの

高い声

潤んだ大きな瞳

頭一つ分低い背

サラサラの髪の毛

少し抜けた話し方

手が隠れる萌え袖

沢山つけたキーホルダー

全部真似したら

あの子になるの?

やってみよう

ちょうどふたりが歩いてる

あー!蒼ちゃんだぁ!

おはよぉー!

可愛く可愛く

赤くんおはよぉ

桃くんもおはよぉ

、、、

桃ちゃん!返さないのぉ?

、、、はよ

あれ、、?

なんか違った?

君の笑顔が消えちゃった

蒼ちゃん今日は何時もと違うんだねぇ

そのキーホルダーかわいぃ!

ありがとぉ

お家にあったの見つけたんだぁ!

あの子みたいになれてるかな

君の視界に入れてる

もっと、もっと真似するの

帰り道

のんびり歩いてたら

君が1人で歩いてる

話しかけちゃえ!

桃、ちゃん!

君は振り向かないの

ね、ねぇ!

僕、間違えちゃった?

なに

一緒に帰ろぉ!

、、、

何も言ってくれない

何も言わないなら

一緒に帰るからねぇ!

ふいっと

興味無さそうに前を向く君

赤くんになら

そんなことしないのに、、、

少しだけ

ほんの少しだけ寂しくて

泪が零れかけた

何泣いてんの

んぇ!

泣いてないよぉ?

桃ちゃんの見間違えだよ

あの子に寄せる為に

無理して

頬の筋肉に力を入れて

笑顔にした

今日の蒼なんか変

えぇー、そんな事ないよぉ

蒼は桃ちゃんなんか言わないだろ

それにキーホルダーも取れると嫌だからって

鞄につけたことないだろ

えぇー、そんな事ないってぇ

やっぱりあの子になれないんだ

君に変って言われて

すごく悲しいから

我慢していた泪が零れちゃった

ふ、うぅー

あ、蒼?

大丈夫?

え、どうしたの

慌てる君

止めたくても

止まらない泪

どうしたらいいの

あっれぇ?

2人ともどうかしたのぉ?

赤、、、!

助けを求めるかのように

あの子の名前を呼ぶ君

それすら嫌で

僕は耳を抑えて

蹲った

蒼ちゃん?!

桃!何したの!

何もしてない!

もういい!

桃はもう帰って!

俺が蒼ちゃんといる!

蒼ちゃん、公園行こ

ここだとお尻痛くなるから

何も言えない僕は

赤くんに抱えられて

公園に行った

蒼ちゃん

どうしたの?

何かあった?

そう優しく聞いてくるから

さらに泣いてしまうんだ

僕、桃くんに

嫌われちゃった、、、

そんな事ないよ

何故か確信を持った様に

赤くんは言った

そんな事あるんだよ

桃くんともう話したくない

これ以上嫌われたくないよ、、、

今日の蒼ちゃんが変だったのは

桃と話したくて?

うん、、、

桃くん何時も赤くんとなら

ずっと話すから

僕も赤くんみたいだったら

話してくれると思ったの

言うつもり無かった

でも赤くんなら

馬鹿にせず聞いてくれると思った

僕の事桃くんは嫌いでしょ?

だから

馬鹿だなぁ

蒼ちゃんは

そんな事ないんだよ

桃とゆっくり話な

俺に言ったこと全部

桃くんと話す

そんな事出来ない

だって桃くんは

僕と話したくないんだから

そんな事できないよ

出来ないって言ったら駄目だよ

だって桃くんさ

赤くんの事好きじゃん

僕なんかと話したくないよ

そんな事ない!

へ、桃くん、、?

なんで桃くんが

あーやっと来たか

LINEで呼んだんだよ

僕の心が読めたのか

赤くんは疑問を答えてくれた

あとは2人で話して

蒼が変だったのは

俺の為?

そう、だよ

きっとはぐらかしたら

君は話してくれなくなるよね

なんで?

桃くんと話したかったから

俺と…?

うん

何時も桃くんは赤くんと

話してるから

赤くんみたいになれば

話してくれるかなって思った

蒼、、、

俺はね

何時もの蒼が好きだよ

蒼と話さないのは

緊張して

変になるから

格好悪いとこ見せたくないんだよ

蒼が好きだから

え、、、

何時も通りの蒼が好きだった

だから今日の蒼の事

見たくなかった

無理してる蒼は

辛そうだったから

だから何時も通りでいて

桃くん、、、

可愛いあの子になりたい

君の隣に居れるように

可愛くなりたい

それでも自分らしく

生きていく

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