あの子みたいに
可愛くなりたい
あの子みたいになれたら
あの子のことを好きになれるかな
君を振り向かせたいから
あの子みたいになりたいの
高い声
潤んだ大きな瞳
頭一つ分低い背
サラサラの髪の毛
少し抜けた話し方
手が隠れる萌え袖
沢山つけたキーホルダー
全部真似したら
あの子になるの?
やってみよう
ちょうどふたりが歩いてる
赤
赤
可愛く可愛く
蒼
蒼
桃
赤
桃
あれ、、?
なんか違った?
君の笑顔が消えちゃった
赤
赤
蒼
蒼
あの子みたいになれてるかな
君の視界に入れてる
もっと、もっと真似するの
帰り道
のんびり歩いてたら
君が1人で歩いてる
話しかけちゃえ!
蒼
君は振り向かないの
蒼
僕、間違えちゃった?
桃
蒼
桃
何も言ってくれない
蒼
蒼
ふいっと
興味無さそうに前を向く君
赤くんになら
そんなことしないのに、、、
少しだけ
ほんの少しだけ寂しくて
泪が零れかけた
桃
蒼
蒼
蒼
あの子に寄せる為に
無理して
頬の筋肉に力を入れて
笑顔にした
桃
蒼
桃
桃
桃
蒼
やっぱりあの子になれないんだ
君に変って言われて
すごく悲しいから
我慢していた泪が零れちゃった
蒼
桃
桃
桃
慌てる君
止めたくても
止まらない泪
どうしたらいいの
赤
赤
桃
助けを求めるかのように
あの子の名前を呼ぶ君
それすら嫌で
僕は耳を抑えて
蹲った
赤
赤
桃
赤
赤
赤
赤
赤
何も言えない僕は
赤くんに抱えられて
公園に行った
赤
赤
赤
そう優しく聞いてくるから
さらに泣いてしまうんだ
蒼
蒼
赤
何故か確信を持った様に
赤くんは言った
蒼
蒼
蒼
赤
赤
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
言うつもり無かった
でも赤くんなら
馬鹿にせず聞いてくれると思った
蒼
蒼
赤
赤
赤
赤
赤
桃くんと話す
そんな事出来ない
だって桃くんは
僕と話したくないんだから
蒼
赤
蒼
蒼
蒼
桃
蒼
なんで桃くんが
赤
赤
僕の心が読めたのか
赤くんは疑問を答えてくれた
赤
桃
桃
蒼
きっとはぐらかしたら
君は話してくれなくなるよね
桃
蒼
桃
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
蒼
桃
桃
桃
桃
桃
桃
蒼
可愛いあの子になりたい
君の隣に居れるように
可愛くなりたい
それでも自分らしく
生きていく