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入学してからの2年間というのは
意外とあっという間だった。
sh
将来について本格的に考えなければならなくなって
勉強と生徒会の仕事を両立しないといけなくて
考えることがどんどんと増えていって
sh
もっと頑張らないとというプレッシャーが
頭を支配していく。
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リウと話すときだけは
肩の力を抜いて笑えるから
いつも話しかけに来てくれるリウには感謝してる。
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sh
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弁当を持って
いつもの空き教室に向かった。
おれとリウがいつも昼休みに向かうのは
1年の階の空き部屋。
昔は教室として使われていたけど、
今は少子化でクラスが減ったから使わないらしい。
前年度と変わらず、
1年のクラスの前を通ろうとした。
sh
俺が指したのは1年5組の教室
教室の窓から女子が中を覗いていた。
…しかも、おれらの同級生だ。
rw
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sh
リウのその他人事というか、なんとも言えない反応に
おれは心の中でくすりと笑っていた。
二人時々言葉を交わしながら
昼食の時間は過ぎていった。
sh
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リウはあまり気にしてなかったみたいで
気になってた自分が少し恥ずかしくなった。
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リウのこういうところは
見習わないとっていつも思わされる。
考えてばかり居ないですぐに動けるところ。
sh
また今度見かけたらにしよう、って
食べ終わった弁当を片付けてたその時
ガラッ
rw
扉が急に開いて
誰かが荒い呼吸を繰り返しながら入ってきた。
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wh
その人は俺たちに気づいたのか、
目を丸くしながら、唇に人差し指を当てて
wh
おれは困惑してリウを見た。
そしたらリウも、
rw
って。
ウインクもしてくるもんだから、
ツッコむ気も失せた。
それから数分が経った。
もうそろそろいいだろ、と思って
口を開きかけた瞬間_
A
B
こういうことだったのか。
声が出せないから反応しなかったけれど
この一瞬で彼の大変さがよく伝わってきた。
彼がウナクという名前であることも。
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リウの親しみやすさと
彼の明るさのおかげで
この2人は仲良くなれそうだった。
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名前を言ってから少しして
ウナクが目を丸くした。
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ガラガラッ
彼の勢いにのまれてしまったのか、
リズム良く答えてしまっていたことに気づいた。
sh
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一瞬で来て一瞬で帰って行ったけど、
意外と時間は過ぎていたみたいで
時計は予鈴3分前を指していた。
今日の生徒会は
いつもより長引いてしまった。
この時間になると
さすがに人も少なくなっている。
sh
校門を左に曲がった。
wh
sh
屈んでいたのか、
大きな声とともに現れたウナクに、
俺もつられて大きな声を出してしまった。
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sh
sh
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sh
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いろいろ考え事してたのか
おれが何も言い出せないで立ち止まっていると、
wh
少し先にいたウナクが
ずんずんこっちに向かってきて
sh
手を、繋がれた
wh
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sh
繋がれた手を握り返す訳でもなく
ウナクに手を引かれるままに
おれは歩いていった
結局、
手は繋がれたままで。
でもそれも、あまり気にならなくなってきた。
ウナクがたまに
こちらに話を振ってくることがある。
でも、
返事はいつも上の空みたいになってしまう。
wh
後輩に気を使わせてしまった
ウナクは悪くないのに
sh
wh
ウナクはまた前を向いて歩き出した。
ウナクの瞳はいつも
曇りひとつすらない輝きを持っていて
それを見てると
おれの悩みがちっぽけなものに感じてくる。
sh
sh
こんなこと聞いてどうするんだ
あると言われても返事の仕方が分からないし
無いと言われたら
おれの心に何か黒い感情が溢れてくる気がして
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sh
やっぱり返事に困った。
悩んでても仕方ないというのは
心に残ったけれど。
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wh
sh
wh
哲学とか、そういう話なのだろうか
それとも、陰謀論?
とりあえず、聞いてみたくなった。
sh
wh
wh
sh
何か凄いことでも言うのかと思ったら
思っていたよりも小さなことで。
wh
sh
…おれ、笑ってた?
どうやら無意識だったみたいで
少し恥ずかしくなって首の裏をかいた。
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wh
sh
褒められ慣れていないせいか
自分でも顔が赤くなるのがわかった。
sh
sh
sh
wh
ただ、気になったから。
聞いてみただけなんだけど……
なぜだか、顔を真っ赤にするウナク。
wh
さっきまでの堂々としたウナクとは違って
また笑ってしまった。
sh
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ずっと『あーほんとに…』とか言ってるウナクが
おれのツボにハマったみたいで
さっきよりも大きく笑ってしまった。
wh
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sh
ウナクの顔は真っ赤なままで
夕焼け空にも負けないくらいだった。
wh
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まだ繋がっていた手により力が込められて
おれはまたグイグイと引っ張られた。
さっきの話はこれ以上追求しなかったけど。
wh
sh
wh
ヒョン、だって。
今までそんなの言われたこと無かった。
断る理由なんて見当たらなかったよ
sh
wh
wh
wh
sh
sh
喜ばせるつもりはないけれど
気づいたら口から出ていた言葉は
ウナクにとってとても嬉しいことだったのだろう。
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目を丸くさせて、
口をハート型にさせて笑うウナク。
sh
sh
wh
sh
wh
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ウナクと帰る時間は
今まで抱えていた考え事を全部すっ飛ばしてくれて
気がつけば
握られていた手を握り返していた。