ある日、地球が自身のオゾン層の様子を確認するために、自分の頭をそっと触れていた。
地球
………
地球
前よりも、破壊されてるような感じがする……
地球
しかも、所々に穴らしきものもあるし……
地球
きっと僕もそろそろなのかな……
地球
ん?なんか出てきた……
地球
また、子供達の衛星かな?……
地球
……にしては形が少し変?
月
地球〜
月
あれ?どうかしたの?
地球
いや、なんか変なのが飛んできて……
地球
あ、なんか出てきた!
月
んん?……あれ?!
月
これって……君の子供じゃない?
地球
え?!
地球
…………あ、よく見たらそうだよ!
そのよく分からない飛行物体から出てきた地球の息子はと言うと……
🇺🇸
よし、何とか出れたな
🇺🇸
あとは、壊れてる衛星をとって……ん?
地球
あ、や!
🇺🇸
は?……
🇺🇸
ち、地球が……喋った?!
🇺🇸
いや、喋ったと言うより……頭の中で言葉が再生されてる……のか?
地球
ねぇ、君アメリカだよね?
地球
もしかして、太陽の観察とかしに来たの?
🇺🇸
……い、いや…壊れた衛星を取りに来ただけ……だが……
地球
そうなんだ。
月
ねえ、地球……
月
アメリカ……少し緊張してるみたいだけど……?
地球
あ、ごめんねアメリカ
地球
急に僕から話ちゃって
🇺🇸
い、いや……俺は別に……
火星
おーい、地球……ってなんだそいつ
地球
あ、この子だよ、僕の子供の1人アメリカだよ。
火星
へぇ……また迷惑な研究(火星の探索)でもするのか?
地球
ううん、壊れた衛星の回収だって
火星
ふーん……
火星
にしては随分と黙ってるぞ、そいつ
地球
まあ……緊張してるからね
🇺🇸
(いや、そうじゃねぇんだが……)
とその瞬間、遠くから眩しい光が放たれたかと思いきや、熱風が彼らを襲った。
火星
おい!熱風が!!
地球
アメリカ!僕の手の中に入って!
🇺🇸
え……?
地球
いいから早く!!
🇺🇸
お、おう……
火星
うっ!
月
あ、暑い……!!
地球
っっ!!
地球
大丈夫だからね……君は死なないから……
しばらくすると、その熱風は少しずつ少しずつ収まり、焼死しない程度の温度にまで下がった。
地球
もう……大丈夫だよ……アメリカ……
🇺🇸
あ、ああ……ん?
🇺🇸
地球……お前なんか……
地球
え?……僕が……どうかした?クラッ……
火星
お、おい!しっかりしろ!
地球
だ、大丈夫だよ……ありがとう、火星
月
ちょっと、あいつに言ってくる
火星
やめとけ、お前が言っても無駄だ
火星
太陽の事は俺に任せろ。
火星
お前は地球の傍に付いてろ。
月
わかった……
地球
あ、あまり……太陽を責めすぎないであげてね?
火星
……はぁ、わかったよ。
🇺🇸
……なぁ、なんでやられたやつに優しくしてあげれるんだよ。
地球
だ、だって……
地球
悪気があってそうしたんじゃないんでしょ?
地球
なら……そこまで責めなくても……いいんじゃないかな?って……
月
ほんと、君ってば昔からお人好しだよね……
月
そんなお人好しじゃ……ダメだよ……(ボソッ)
地球
……月、ちょっとアメリカと二人だけにさせてもらえる?
月
…………わかった。
🇺🇸
…………なぁ、俺と二人きりになってどうする気なんだ?
地球
君と話がしたかったんだよ
地球
だって、こうして話したかったんだよ…君たちとはね……
🇺🇸
そうか……
🇺🇸
………………
地球
……どうかしたの?
🇺🇸
……お前ってあいつと似てるなって
地球
あいつって?
🇺🇸
……日本だよ……
地球
ああ……あの子ね…
地球
……確かにあの子と僕は何処か似てる部分があるね……
地球
(長男なのもあって、僕も似たのかな?)
🇺🇸
…………
地球
…………
🇺🇸
…………飽きないのか?
地球
え?
🇺🇸
こんな星空が広がってる世界にずっといるのは……
地球
ううん、君たちと惑星のみんながいるから大丈夫だよ
🇺🇸
そうか……
地球
……アメリカって、あの人と雰囲気が本当似てるね
🇺🇸
あの人?
地球
太陽の事だよ。
地球
明るい所とか自分勝手な所とか?
🇺🇸
え?俺って自分勝手なのか?
地球
そう……だね😅
地球
……そっちもそっちでどう?
🇺🇸
どう……って言われてもなぁ……
🇺🇸
「普通」なのかもな
地球
それは良かったよ、また戦争とかあったらどうしようかと思ってたよ……
🇺🇸
もしかしたら……近い内に起こるかもしれねぇけどな……(ボソッ)
地球
ん?なにか言った?
🇺🇸
なんでもない……あと、そろそろあのロケットに戻してくれないか?
地球
あれ、ロケットって言うんだね、わかった……
地球
はい……ありがとね、アメリカ。