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乱歩さん

ヒョコッ

乱歩さん

キョロキョロ

朝早いためまだ少し薄暗い 病院の廊下で、江戸川の顔が 存在感を持つ

太宰くん

ら、乱歩さん、、やっぱり戻った方が、、

車椅子に乗せられ、 曲がり角で周りを見渡す 江戸川の隣で、太宰は心配も声をあげる

乱歩さん

シーッバレちゃったら元も子も無いんだから

乱歩さん

話す時は小声でね

それを江戸川は阻止する

太宰くん

、、コソッすいません

太宰は言われた通り小声で返事を返した

乱歩さん

、、よし、大丈夫かな、、

乱歩さん

コソッこのまま外出るよ太宰、!

太宰くん

へっ、?!

まさかいきなり外に出るとは 信じていなかった太宰を、 江戸川は車椅子を押して病院の廊下を走る

太宰くん

ブルッ

季節は太宰が眠っている間に 既に秋になっていた

それに加え今は早朝、 今の太宰では少し肌寒いだろう

乱歩さん

はい太宰、上着持ってきたから
これでも羽織ってなよ

太宰くん

あ、ありがとうございます、、

江戸川はそれを分かっていたように 用意していた上着を太宰に羽織らせる

乱歩さん

片腕骨折してるし、袖を通せないのは
しょうが無いから我慢してよ

太宰くん

分かりました

太宰くん

、、それで乱歩さん、病院から勝手に出て、
一体何処に行くんですか?

太宰は首を出来る限り 江戸川の方に向け、そう尋ねた

乱歩さん

それはお楽しみだよ!

乱歩さん

それに、太宰ならすぐ分かるだろうし

太宰くん

太宰の頭にはハテナが浮かんでいた

町外れの歩道で、 江戸川達は何かを待つように立ち止まっていた

太宰くん

、、えと、乱歩さん

乱歩さん

何ー?

太宰くん

本当に此処に車が来るんですか?

乱歩さん

来るよ

江戸川は、目の前の道路を 無心に見つめたまま、ただ一言 そう返した。

太宰くん

、そう、ですか、、

しばらくして、 何やら少し高級そうな 黒い車が目の前で止まった

太宰くん

(あれ、この車、見覚えが、、)

運転席から1人の男が出てくる

太宰くん

、!

乱歩さん

も〜遅いよ!

乱歩さん

福沢さん!

運転席から出てきたのは、 太宰の通う学校の学園長でもある 福沢諭吉であった

福沢さん

すまない乱歩、道中道が混雑していてな

太宰くん

が、学園長、、どうして、、

乱歩さん

違うよ太宰

少し表情が崩れた 太宰は江戸川を見る

乱歩さん

今は学園長でも、
太宰のお父さんの知人でもない

乱歩さん

今の福沢さんは僕の保護者で、
僕達の頼れる大人だよ!

太宰くん

、!

太宰くん

頼れる、、大人、、

太宰は福沢を見る

「頼れる大人」、 それは太宰にとってとても珍しく、 有難い存在であったからだ

福沢さん

今まで力になれずすまなかった

福沢さん

その分此処で、
お前たちの役に立って見せよう

乱歩さん

どう?太宰

太宰くん

、、、、

太宰は少し呆然とした表情に なっていたが、 すぐに柔らかい表情になった

太宰くん

よろしくお願いします、"福沢さん"、、!

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コメント

23

ユーザー

これって次の話はでませんか?

ユーザー

楽しみ!!!!!!!

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