TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

曲パロ(司類ばっか)

一覧ページ

「曲パロ(司類ばっか)」のメインビジュアル

曲パロ(司類ばっか)

27 - あの夏が飽和する。/青葉つむぎ、逆先夏目

♥

100

2025年03月24日

シェアするシェアする
報告する

ある夏が始まったばかりの、雨の日。 突然、インターホンが鳴った。 通販も頼んでいない。誰とも、約束なんかしていないのに… だが、ドアを開けたら、目の前には『Switch』のリーダーの逆先 夏目がいた。 彼が自ら自分に話しかける、なんてことも珍しいのに家にまで尋ねてきて何の用事があったのだろう。 …俺は聞き出してみた。家に来ることなんて滅多になかったから。 余程のことが、あったのだろう。

👓。

夏目くん、どうしたんですか…?随分と濡れていますし…拭きましょうか…?

🔮。

…昨日、人を殺したんダ。

👓。

へ…?

君はそう言っていた。

梅雨時、ずぶ濡れのまんま

👓。

ぁ、な、泣かないでください…!

🔮。

ッ…

部屋の前で泣いていた。

👓。

ふ、震えてますし…一旦、家に上がった方がいいんじゃないですか…?

🔮。

……、

夏が始まったばかりというのに

君はひどく震えていた。

そんな話で始まる

あの夏の日の記憶だ。

🔮。

……隣の席ノ、いつも虐めてくるアイツを殺したんダ。

🔮。

虐めてくるから、嫌になっテ…肩を突き飛ばして、打ち所が悪かったんダ。

🔮。

…もう、Switchのリーダーとしてモ、社会的にもここには居られないと思うんダ。だから、どっか遠いとこで死んでくるヨ。

👓。

…な、なら

そんな君に僕は言った。

👓。

俺も連れて行ってもらってもいいですか…?

🔮。

…ハ…?

👓。

準備するのでちょっと待っててください!

🔮。

チョ、ちょっと…!?

👓。

財布に…あ、自殺用のナイフもいりますよね、

財布を持って、ナイフを持って

👓。

暇つぶし用のゲームも入りますよね…!夏目くん、ゲーム研究部にいたと思いますし…!

携帯ゲームもカバンに詰めて

👓。

…どうせ死にますし、いらないものは全部壊していっていいですよね!

いらないものは全部、壊していこう。

👓。

あの写真も破いて、書いてた日記もビリビリに破いて…

あの写真も、あの日記も、今となっちゃもういらないさ。

👓。

準備、終わりましたよ!

🔮。

ホントに準備万端じゃん…

人殺しとダメ人間の

👓。

それじゃあ、行きましょ!

🔮。

…まぁ、いいヨ。ボクもなんだかんだ、ナイフは持ってるシ…

👓。

え!?俺もナイフ持ってきたんですけど…

🔮。

同時に死ぬからいいんだヨ。

👓。

…確かに、同時に死んじゃいましょう!

君と僕の旅だ。

👓。

雨酷いですね…この中、夏目くん来たんですよね、?やっぱり拭いた方が…

🔮。

…なら、センパイも帰って自分を拭いたラ…?

👓。

…結局濡れますし、もうそのまま行きましょう!

🔮。

それでいいんだヨ。

そして僕らは逃げ出した。

この狭い狭いこの世界から

👓。

…雨、止んできましたね。

🔮。

まだ傘を差す程度の雨は降ってるけどネ。

家族もクラスの奴らも何もかも

👓。

…結局、家出みたいなことしちゃいましたね。

🔮。

いいんだヨ。どうせ死ぬシ、ESの奴らにはバレっこないサ。

全部捨てて君と2人で

👓。

…ホントに、誰にもバレない場所で2人で死にませんか?

🔮。

…それに同意してるかラ、ボクは一緒に歩いてるんだけド?

👓。

あはは、そうでしたね。

👓。

…俺、もうこの世界に価値などないと思うんです。人殺しなんて、そこら中湧いてきて報道されてるじゃないですか、

👓。

だから、夏目くんはまだ軽い方です!だから、夏目くんは何も悪くないと俺は思います。

🔮。

…急にどうしたノ?

👓。

あはは…でも、ホントに夏目くんは悪くないですよ。俺が身代わりになってあげてもいいくらいですよ?

🔮。

…あっソ、

👓。

ほら、早く行きましょ!

🔮。

ハイハイ、

👓。

雨、止みましたね。

👓。

そういえば、俺らって共通点ありましたっけ?

🔮。

…人に愛されたこと、無いでしョ?

👓。

え、でもそれを言うなら日々樹くん達に散々好かれてますよね?

🔮。

…細かいことは気にしないノ、

結局僕ら誰にも愛されたことなどなかったんだ。

👓。

でも、それが共通点だとしたら嫌な共通点ですよね。

🔮。

ボクは気にしないけどネ。

そんな嫌な共通点で僕らは簡単に信じあってきた。

👓。

…手、握ってもいいですか?

🔮。

少しだけネ。

👓。

!ありがとうございます、!

君の手を握った時、

👓。

!、( 良かった、もう震えてないですね。心配する必要なんでありませんでしたね。 )

微かな震えも既に無くなっていて

🔮。

もうそろそろで、離してくれなきゃ怒るヨ…?

👓。

あぁっ、ごめんなさい…最後に怒らすのはごめんです、

🔮。

それでいいんダ。

誰にも縛られないで2人

👓。

ここ、電車通らないんですか、?

🔮。

通らないヨ。だからここは最高の隠れ道ってことサ。

線路の上を歩いた。

👓。

開いたところに出ましたね…

🔮。

金盗んでみなイ…?

👓。

え、えぇっ、!?い、いいんですか?そんなことして…

🔮。

結局死ぬから問題ないんだヨ。ほら、行くヨ。

👓。

…そうですね、!犯罪なんて死ぬから関係ないです、!

金を盗んで

 。

おいこらっ!?何をしやがる!!!!

🔮。

フフ…♪

👓。

…♪、

 。

逃げるなテメーら!!!!

2人で逃げて

👓。

…♪、、( このまま、どこにだって行けちゃいそうな気がしますね…♪ )

どこにでも行ける気がしたんだ。

🔮。

警察は無視だからネ?

👓。

分かってますよ!もう、そんな警察ぐらいで物怖じする俺らじゃありません!

今更怖いものは僕らにはなかったんだ。

👓。

疲れますね…!

🔮。

これだからおじさんは…

👓。

おじさんじゃないですよ、!?

額の汗も

👓。

あ、メガネ…!?

🔮。

裸眼で走れるノ…?

👓。

多分行けると思いますけど…あとでコンタクト入れさせてください…!

🔮。

わかっタ。ていうか、コンタクト入れれるノ?

👓。

大丈夫です!

落ちたメガネも

👓。

もう、今となっちゃどうでもいいんで、!

🔮。

…そうかもネ。ほら、走るヨ、!

👓。

はいっ!

あぶれ者の小さな逃避行の旅だ。

👓。

ここでコンタクト入れてもいいですか、?

🔮。

別に勝手にしテ、

👓。

なら入れさせてもらいますね…!

👓。

…夏目くん、

🔮。

何、?

👓。

いつか夢見た優しくて、誰にも好かれる主人公なら、汚くなった俺たちも見捨てずにちゃんと救ってくれるんでしょうか?

🔮。

…そんな夢なら捨てたに決まってるでしョ。

🔮。

現実を見てみなヨ、シアワセの四文字なんてなかったんダ。

🔮。

今までの人生で随分と思い知ったことでしョ?

🔮。

自分は何も悪くねえと誰もがきっと思ってるはずなんダ。

👓。

…そうですね、!シアワセなんて、こんな狭い世界である訳ありません、!夏目くんの言う通りです…!

👓。

ここらで寝ましょうか、

🔮。

…そうだネ。

👓。

仮眠したかったんですよね、OKしてくれて嬉しいです。それじゃあ…

🔮。

…オヤスミ、

🔮。

…、、( ソラを1人にさせる訳にはいかなイ、もう1人で終わりにしなきゃならないんダ__ )

👓。

…、

👓。

蝉が鳴いてますね、

🔮。

…行く当てがないんでしョ。

👓。

なんだか、俺達みたいですね。

🔮。

…そうかもネ。

あてもなく彷徨う蝉の群れに

👓。

うぅ…水分を摂っていないので、視界が揺れますね…

🔮。

…周りが見えにくいけド…まぁいいでしョ。

👓。

夏目くんはそれで全部済ませちゃいますよね、

水も無くなり、揺れ出す視界に

 。

アイツらです!!

警察。

コラー!!!!止まりなさい!!!そこの2人!!!

👓。

!バレちゃいましたね。

🔮。

逃げるしかないネ。

👓。

でも、こういうのも青春みたいな感じで楽しいですよね!

🔮。

そウ?

👓。

はい、!

迫り来る鬼たちの怒号に

🔮。

マ、確かに楽しいかもネ…♪

👓。

夏目くんもそう感じますか?嬉しいです、!共感してくれるの…!

バカみたいにはしゃぎあい

👓。

まきましたかね、

🔮。

多分ネ、

🔮。

…、

👓。

?何してるんですか、?ナイフなんか急に持って…

ふと君はナイフを取った。

🔮。

…センパイがいたから、ここまで来れたと思ってるんダ。それに、ソラを1人にさせる訳にもいかなイ。だから、センパイは死ななくていイ。死ぬのは、ボク1人で充分だかラ、

👓。

…何言ってるんですか、?2人で死ぬって…

そして君は首を切った。

👓。

…夏目くん、!?夏目くん…!!!

まるで何かの映画のワンシーンだ。

👓。

夏目…くん…?( 頭部と、体がもう完全に切断されてる… )

白昼夢を見ている気がした。

警察。

見つけた、君が窃盗犯だな…って…ヘルプを呼ぶか…

👓。

待ってください!!友人が!!友人が…!!!!

気づけば僕は捕まって

警察。

うるさい!!黙って警察署に着いてきなさい!!

👓。

…っ、、

君がどこにも見つからなくって

👓。

やっぱり、いないですよね…

君だけがどこにもいなくって

そして時は過ぎていった。

👓。

…暑苦しいですね、

ただ暑い暑い日が過ぎてった。

家族も

クラスの奴らもいるのに

👓。

…なんで、っ…

👓。

…いないんですか、

なぜか君だけはどこにもいない。

👓。

懐かしいですね、

👓。

夏って漢字が入ってるのに、そんな人がいなくなったから…一気に寒くなった気がします。

あの夏の日を思い出す。

👓。

…♪___、

僕は今も今でも歌ってる。

👓。

…探していますよ。夏目くん。

君をずっと探しているんだ。

👓。

…山ほど、言いたいことがあるんですから。

君に言いたいことがあるんだ。

👓。

っくしゅん…っ、はぁ…

九月の終わりにくしゃみして

👓。

…ジメジメしてますね。

六月の匂いを繰り返す。

👓。

あの笑顔、好きでしたよ。

君の笑顔は

君の無邪気さは

👓。

…頭の中が満たされているように感じます、

頭の中を飽和している。

👓。

……もう、誰も何も悪くありません。

👓。

夏目くんも、何も悪くはありません。

👓。

…もう、いいんです。投げ出してしまいましょ、?

👓。

…そう言ってほしかったのでしょう?ねぇ、夏目くん。

曲パロ(司類ばっか)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚