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拝啓私の元家族へ ~私今幸せです~

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拝啓私の元家族へ ~私今幸せです~

3 - 第3話 ~誰かが夢で伝えてくれたこと~

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2025年07月09日

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第3話 ~誰かが夢で伝えてくれたことと決心~ 

お母さん!聞いて聞いて!

あのね今日ねがっこーでせんせーに算数早くできてえらいねってほめられたの!

それでね!かけっこでも一番だったし、さっかーの先生にも上手!ってほめられちゃった!

(弟はサッカーの習い事をしている)

母さん

あらーすごいわねぇ!

母さん

本当にどっかの誰かさんとは大違いだわ!

えり

...

母さん

頑張った弟ちゃんにはご褒美上げないとね!

母さん

何でも好きなお菓子買ってあげる!

え⁉やったぁー!

母さん

それじゃあ買いに行きましょうね

それでね...お願いがあって...

母さん

なに?何でも言って!

僕ね陸上選手になりたいから陸上の習い事がしたいの!

だめ...かな?

母さん

いいじゃない!

母さん

じゃあそこも探さないとね!

えり

あ、あの...お母さん

えり

私もミュージカルの習い事やってみたくて

母さん

はぁ?あんたにはそんなの無理よ

母さん

ブスで音痴なんだから

えり

じ、じゃあ!私もサッカーがしたい!

母さん

それも無理に決まってるでしょ笑

母さん

運動音痴でどんくさいんだから

母さん

あんたは弟と違って何やってもへたくそなんだから笑

母さん

それに小さいころ色々やらせてあげてたでしょ

母さん

結局結果出なかったんだから何やってもお金が無駄になるだけ

お母さーん

母さん

はいはい今行くわよー

母さん

それじゃあ弟ちゃんと買い物行ってくるからあんたは勉強でもしてなさい

えり

...はい

えり

(結局何やってもダメなんだ、私って...)

えり

(昔やってたピアノも水泳も結局うまくいかなかったし)

このころから私は何やってもダメなんだって思い込むようになった

でも何となく自分なりに頑張ることはやめなかった

そうできるのはきっとあの夢のおかげだと思う

~数年前~ 

夢の中で気づいたら真っ白な空間に居た

えり

どこだろ...ここ

???

ねぇ...!あなたもしかしてえりちゃん?

その空間でぼーっとしてた時急に知らないお姉さんに話しかけられた

えり

そうだけど、なんで...知ってるの?

???

ごめんね、それは言えない...

???

ねぇえりちゃん、もしかして今困ってることとかあったりしない?

???

嫌なこととか辛いこととか

えり

えり

...

えり

...ないよ

???

本当に?

えり

うん...

えり

(本当は話したいお母さんとかのこと)

えり

(でも話せない、話したらまた...)

私にはどうしても他人に母親のこととか弟のことを話せない理由があった

それは私が小2の時 

思い切って家出のことを学校の先生に話したことがあった

えり

あ、あの!先生話したいことがあって...

先生

なに?何でも話していいわよ

えり

実は家でお母さんから暴力を受けてて...泣

先生

え⁈それ本当?

先生

先生に詳しく聞かせてくれる?

えり

実は...

先生は私の話を優しく丁寧に話を聞いてくれた

先生

分かった、話してくれてありがとう!

先生

怖かったね、でももう大丈夫!

先生

先生が何とかしてあげるからね!

えり

ありがとうございます...泣

それから先生は児童相談所と連携して色々対応してくれた

児相の人が家に来てお母さんと話をして

お母さんも泣いてた

母さん

本当にごめんね泣えり

母さん

お母さんが間違ってた...泣

きっとこれでまたきっと前のお母さんに戻る、そう思って期待してた

でも予想と現実は180度違うものだった

児相の人が帰った後...

また前みたいに優しく抱きしめてくれる

そう思ってお母さんの方へ走った

えり

お母さん!

バチン!

えり

え...?

母さん

えり!怒

母さん

あなたなんでこんなことしたの!怒

母さん

お母さん恥かいたじゃない!

えり

え?だってさっきお母さん泣いt

母さん

そんなの演技に決まってるでしょ!

母さん

まったく...

母さん

勉強もできなくて運動音痴でブスで何やってもうまくこなせない挙句にお母さんに恥までかかせるなんて...怒

母さん

恥さらしの疫病神!あんたなんて生まなきゃよかった!

バチン!バチン!

そのあと何度も何度も殴られた

服で隠れるようなお腹や背中を

正直叩かれたのは痛かったけどそれ以上に

「恥さらしの疫病神」 

この言葉が一番つらかった

えり

。・゚・(ノД`)・゚・。

えり

なんで...泣なんで...

えり

お母さんこれから私のこと大事にするって、言ってたのに...

母さん

だからそんなの嘘なの!

母さん

お母さんが大好きなのは弟ちゃんだけ

母さん

なんにもできない能無しのあんたには興味もないの

母さん

だから迷惑かけないで

えり

はい...

また殴られちゃう蹴られちゃう...

話したらまた恥さらしの疫病神って言われちゃう

えり

本当に、何もないよ

???

そっか...

???

もし本当に何もないならいいんだけど...

???

それから私はあなたから聞いたこと誰にも言ったりしないよ

???

ただ話を聞いてあげたいだけ

???

最後にも1度聞くね、本当に何もない?

なんとなくこの人になら話せる、そう思って家でのことを話した

えり

...

えり

。・゚・(ノД`)・゚・。

えり

あのね、お母さんが私を殴るの

えり

恥さらしの疫病神って言われて

えり

何もしなくても殴られたり蹴られたりする...

えり

怖いし辛い...

???

そっか...話してくれてありがとう

???

私とエリちゃんは多分もう会えない

???

だから助けてあげることはできない

???

それでも1つ教えてあげる

???

あなたの未来は絶対明るいものだよ、だから安心して

???

これから辛いこと、苦しいことが今以上に待ってる

???

辛くて苦しくて最悪の道を選ぼうとしちゃうこともある

???

それでも絶対生きて!

???

「あなたの未来は絶対明るいから!」

そこで夢は終わって私は目を覚ました

なんとなくその夢がはっきりと頭に残って

なんとなく「あなたの未来は絶対明るいから」 

この言葉が信用できた

それから自分の未来は明るいんだって信じて頑張った

ちょっとずつだけど勉強もできるようになってきた

優秀になるために毎日遅くまで勉強して

それでも母さんの私に対する強いあたりがなくなることはなかった

えり

お母さん!今日テストで98点取ったんだ!

えり

クラスで1番だったんだよ!

母さん

あぁそう

お母さんただいま!

今日ねテストで100点だったの!

すごいでしょ!

母さん

まぁすごい!

母さん

弟ちゃんは100点取れるのになんでお姉ちゃんはこんな簡単な問題で100点取れないのかなー恥ずかしいね笑

母さん

弟ちゃんはあんなのになっちゃだめよ

分かった!

ほんとお姉ちゃんは出来損ないだよねー笑

母さん

こらそんな言葉お姉ちゃん以外に使っちゃだめよー笑

はーい笑

このころから弟も私を馬鹿にしてくるようになった

えり

...

母さん

あーあ弟ちゃんはこんなに勉強もできてスポーツでも県で1位とるくらい優秀で見た目もかっこいいのに

母さん

なんでその姉がこんな出来損ないのブスに育っちゃったのかしら

えり

ごめんなさい...

ゴッ

えり

いたっ、なに?

そんなとこに出来損ないがいるからダメなんだよw

えり

ちょっと!いま私のこと蹴ったでしょ

それがなに?w

えり

なんでそんなことするの?

えり

私何かした?

だからそこにいるのが気に入らなかったんだよ

出来損ないのくせに

えり

そんな理由で?

えり

ふざけないで!

。・゚・(ノД`)・゚・。

えり

母さん

ど、どうしたの?弟ちゃん

お姉ちゃんが意地悪するー

。・゚・(ノД`)・゚・。

母さん

ちょっとエリ!怒

母さん

あんた弟ちゃんになにしたの?

えり

違う!

えり

私何もしてない!

母さん

じゃあなんで弟ちゃんが泣いてるの?

えり

分かんないよ

母さん

そんなわけないでしょ!

バチン!バチン

母さん

出来損ないのくせにっ

母さん

弟まで泣かせるなんて

えり

(違うのに...泣)

ニヤッw

えり

えり

(やっぱりわざとなんだ...)

母さん

この出来損ない!

バチン!

えり

ごめんなさい...泣

えり

(ッ悔しい...何もしてないのに)

えり

(弟にも馬鹿にされて...)

えり

(出来損ないって言われて...)

えり

(決めた)

絶対こいつらよりも優秀になって見返してやる!

絶対復習してやる!

拝啓私の元家族へ ~私今幸せです~

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