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永久電源【前編】

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永久電源【前編】

1 - 永久電源【前編】

2018年10月25日

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テスラ

おい!ついに完成したぞ!

リチャード

ああ、最近実験してた装置か。確か、「永久電源」、だっけ?

テスラ

そうだ、ついに完成したんだ

テスラ

これで地球、そして宇宙そのもののエネルギーを電気に変えることができる。

テスラ

これで世界の貧困や格差が解決するんだ

リチャード

本当なのか?それは

テスラ

本当だ。

テスラ

ここにあるのは小さな装置だが、とてつもないエネルギーだ。

リチャード

ならすぐに特許を取るべきだな

リチャード

私もすぐに研究所に向かう

リチャード

楽しみにしてるよ

テスラはすぐに特許申請を行い、 リチャードとテスラは研究所にいた。

リチャード

それにしてもすごいな

リチャード

本当にこんな装置が完成するなんてな

テスラ

我ながら世界を変える発明だと思うよ。

テスラ

明日の夜は祝勝会をしよう

リチャード

これから世界がどうなるのか、私たちがどうなるのか、楽しみだな

そして、祝勝会は開かれた。

祝勝会にはテスラの研究に出資したほとんど全員、そして発明の噂を聞きつけた人などたくさんの人が参加した

そのなかには、アメリカで最高クラスの大手ゼネコンの社長までいた。

シュルツ

君がテスラ君か、噂には聞いているよ

テスラ

あの大手ゼネコンのシュルツさんじゃないですか!

テスラ

今日は起こしいただいて嬉しい限りですよ。

テスラ

ありがとうございます

シュルツ

今回の発明は本当におめでとう

シュルツ

早速なんだがな、

シュルツ

その「永久電源」をぜひわが社で形にしないか?

シュルツ

もちろん世界規模でな

テスラ

い、いいんですか?!

テスラ

ぜひお願いします

自分の発明で世界中がよりよくなること、それが何よりの念願であると

テスラは言っていた

そして発明の実感が増して行くなか、祝勝会は無事に終了した。

リチャード

ついに現実になるんだな、テスラ

テスラ

ああ、リチャードには本当に感謝しているよ

テスラ

たくさんの発明のミスを指摘してくれてな

テスラ

君の厳格さには、本当に助けられた。

リチャード

それにしても君のアイデアと工夫といったら、

そうして、俺たちは夜遅くまでずっと話していた

出会いの話も、苦難の話も、未来の話も、本当に楽しかった。

でも君は嘘をついていたんだ

地球そのもののエネルギー、それは確かに存在した、地球というものが、磁力を発してる以上、確かに存在した。 だが、そのエネルギーは少なく、到底現代の社会をまかなうエネルギーなんてなかったんだ。

君が世間に広めた装置は、違うものだろう?

気づいた時にはもう遅かったんだ

永久電源は、世界各地にあることで連鎖的反応する。

いわば、原子力発電のようなものだったんだ。

そう、地球の自転と、宇宙空間に存在する磁場を結びつけて、地球の自転を動力とするんだ。

発明から48年、地球の自転は減速し、ついには止まった。

テスラは発明が世に広まった時点で、俺を残して自殺した。

彼は、この結末を知っていたんだ。 僕も死んでいいかい?テスラ、今から人類と君に向けて、遺書を書くよ

リチャード

もうじき人類は滅ぶ、そんなことはわかりきっている。

リチャード

テスラ、お前は狂ってるよ。

リチャード

俺ももう死のうと思う。

リチャード

君の実験室でね。

リチャード

残りの生物に祈りを捧げて、、、

それから

世界には少しのコケだけと、微生物だけが残った。

その他の生物は、全て死んだ。

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