昼食を食べ終え自分の席で5時限目の用意をしていると黒の短髪でがっしりとした体格で長身の男子生徒が僕の隣の席に腰をかけた
瀾堈 圭吾
彼の名前は瀾堈 圭吾(なみおか けいご)幼稚園からの幼なじみ。頭が良く運動が出来てオマケにイケメン、僕とは正反対のモテ男だ
杉野 亘
瀾堈 圭吾
けーごは太陽のように眩しい笑顔で笑っていた。悔しいが彼はほんとにイケメンだと思う。中2の時に彼女が居たのは知っているがその子と別れて以来彼女を作ろうとしない
表には出さないがたぶんけーごは"あの事"をまだ引きずっているのだと思う
杉野 亘
瀾堈 圭吾
なんてたわいも無い話をしていると「ねぇ」と綿菓子のように軽い声が背後から聞こえてきてゆっくり振り向く
そこには七瀬さんと七瀬さんより少し背の高いセミロングの女子が立っていた。
規則違反なうっすらと茶色い髪の毛
確か彼女は僕らと同じクラスの稲葉 花火(いなば はなび)さんだ
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
僕は顎に手を当てうーんと唸る
杉野 亘
七瀬 二葉
幼い子供のように目をキラキラさせて笑う七瀬さん
杉野 亘
七瀬 二葉
そう言って教室を出ていく2人を圭吾と花火はぼーっと見つめていた
稲葉 花火
瀾堈 圭吾
稲葉 花火
瀾堈 圭吾
稲葉 花火
瀾堈 圭吾
稲葉 花火
花火の問いかけに圭吾は返答する訳でもなく無言で椅子から立ち上がった
瀾堈 圭吾
稲葉 花火
瀾堈 圭吾
稲葉 花火
瀾堈 圭吾
稲葉 花火
瀾堈 圭吾
しぶしぶ自販機に向かう圭吾の背中を花火はニヤニヤしながら見ていた
春の温かさに包まれた図書室で亘と二葉は本棚を眺めていた
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
1番上の棚にある桃色春日和という小説に手を伸ばす七瀬さん
必死に背伸びをして取ろうとしているが全然届いてなかったので代わりに取って七瀬さんに差し出した
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
七瀬さんは顔をしかめた
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
七瀬 二葉
杉野 亘
僕はそこで言葉を切った。なぜなら明らかに七瀬さんの顔色が変わったからだ
ドアの入口付近で友達と話してるマッシュヘアーの男子を見つめ七瀬さんはボソッとつぶやいた
七瀬 二葉
杉野 亘