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異世界シェアハウス!

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異世界シェアハウス!

4 - 異世界シェアハウス!3話 はい、どーぞ!

2020年05月30日

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キトリス

みんな〜、集まって〜

というのは、キトリスが優裏、アシナの報告を受け、数時間経った夕方の事だった。

キトリスに魔物の事を報告した優裏とアシナは、キトリスの助言のもと、再び商店街に出向いた。

キトリスから贈り物を買う時間を与えられ、優裏とアシナは苦戦しながらもそれぞれの贈り物を買っていた。

優裏

まぁ僕とシナはずっとここにいるんだけどね

アシナ

みんなおせーぞー

ソルファ

集まったけど、なに?

珀愛

すみません、遅れました

と、主役の4人が来ると、集合場所である食堂の扉が閉まる。

と、そこへ扉が再び開き、見知った顔が入ってきた。

ユリ

すみませ〜ん〜、遅れました〜

サキラ

キトリス様、すみません、遅れてしまい…

今来た

と、この3人は、またもやキトリスが雇っている従者だ。

いつもはそれぞれの持ち場につき、出会うことはあまりないのだが…

キトリス

今日はね〜お祝いだよ〜

祝い?

ユリ

何かありましたっけ〜?

サキラ

あ、そうですね、今日は…

珀愛

…!

ソルファ

え…それって…

優裏

アシナ

キトリス

ほら〜?優裏〜?アシナ〜?

優裏

アシナ

キトリス

じー…

優裏

あぁ、分かったよ、もう!

アシナ

わーったわーった!

そう言うと2人は、それぞれの持ち場につく。

珀愛

ユウ…

ソルファ

アシナ…?

優裏

アシナ

優裏、覚悟決めるぞ

優裏

…分かってるって

優裏

は、珀愛…今日…

珀愛

優裏

け、結婚記念日…だよな…?

珀愛

…!

珀愛

…うん…

優裏

そ、それで…その…

躊躇う優裏。その、珀愛に差し出した両手には、小さめの紙袋が握られていた。

優裏

こ、これ…

珀愛

ぇ…!

優裏

ぷ、プレゼント…

優裏

要らないとか言うなよ…?

珀愛

優裏が珀愛へ紙袋を渡すと、ガサゴソと音を立てながら、珀愛は中身を開ける。

そこに現れたのは…

珀愛

…ぁ

珀愛

これ…

優裏

そのネックレス、この前欲しいって言ってたよな?

そこには、太陽に煌めく海に負けない輝きを持った宝石が嵌められた、ネックレスがあった。

珀愛

な…んで…?

優裏

この前、珀愛がずっとそれ見てたの思い出してさ

優裏

それで…いいなと思って買ったんだけど…

優裏

も、もしかして要らなかった…?

珀愛はネックレスを持ったまま俯いており、優裏にはその表情が分からない。

しかし、その不安は杞憂に終わる。

珀愛

…ううん…

珀愛

これ…ずっと欲しかったやつ…

優裏

それは良かった…

珀愛

で、でもこれ…凄く高くて…

優裏

あぁ、それは…

そう、優裏が買ったネックレスは、結構な値段がするもので、余程の金持ちでなければ買えない代物だ。

それをなぜ優裏が買えたかといえば…

優裏

(今日助けたアクセサリーショップの店員が、好きな物1つ持って行っていいって言ってきたんだよな…)

優裏とアシナが行ったアクセサリーショップ。

キトリスに報告した後、2人は再びそこへ出向いた。

すると、店員が優裏たちに駆け寄り、お礼がしたい、と開口一番に言ってきた。

まぁ、さすがにタダで貰う訳にはいかず、半額にしてもらったのだが。

優裏

まぁ、色々あってな

珀愛

なに、色々って笑

優裏

色々は色々だよ

珀愛

そう、まぁいいけど

珀愛

ユウ

優裏

ん?

珀愛

ありがとう!

珀愛

大好き!

優裏

あ、お、おぅ…って、おわっ!?

感謝を述べた珀愛は、勢いそのままに優裏に抱きついた。

優裏

ちょ、珀愛…

珀愛

あ…私ったら…

優裏

ん?

優裏が指摘し、珀愛が恥で顔を赤くする。

しかし、現在ハグをしているのは珀愛と優裏だけではなく…

アシナ

おい、ソルファ!

ソルファ

ありがと…ほんとに…

優裏と同じ経路で、ソルファが指輪を欲しがっていたのを思い出したアシナは、お礼の品として指輪を買っていた。

それをソルファに渡したところ、今に至るのだろう。

優裏

珀愛…

珀愛

あ、ご、ごめんね、離れるから…

そう言って優裏から離れた珀愛。

その珀愛の耳元に優裏は顔を近づけ…

優裏

また夜に…な?

珀愛

珀愛

いま言うのはズルいよ…

と、イチャイチャする2組の夫婦を見つめる視線が4つ…

サキラ

そろそろご飯を召し上がりませんか?

ユリ

あとは〜家に帰ってごゆっくり〜

こっちが恥ずかしい

キトリス

相変わらず熱いね〜

優裏

え、ちょ、あ…

珀愛

ご、ご飯食べましょうか

アシナ

そうするか、よし、ソルファ、離れろ

ソルファ

もう少し…

アシナ

飯食うんだよ!

ソルファ

ちぇ〜

と、熱くなる夫婦と対称的に冷たくなっているご飯に、ようやく手を付けるのだった。

???

これであの国は、魔物の対処に専念するよね

???

番人が現れたことも示唆したし

???

まぁ

???

僕が番人なんだけどね笑

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