テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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君のことをずっと

第63話 - 休み時間

725

2024年09月16日

#えとさん

#ゆあんくん

#ゆあえと

#青春恋愛

#TL

#大人ロマンス

りりる

そろそろ、新しい生活にも慣れてきた頃

えぇ？ほんとに？w

yan

いやまじだってw

yanくんと話しながら

私の教室の前を通る

……あ、もうクラスついちゃったから

yan

…うん、じゃあ…今日もいつも通り迎えに行くね

おっけ、教室で待ってるね

yan

うん、それじゃあ…またね

yanくんと手を振って別れてから

教室の扉を開く

…おはよ〜

…あ、etさんおはよ〜！

おっは〜

2人が私に向かって手を振ってくれる

2人とも早くない？

そう言いながら2人の元へ駆け寄る

etさんが遅いだけじゃね？w

はぁっ…！？

手を握りしめてurを叩く

もちろん、力加減はしている

ぅおっ…痛いって…w

…っまぁまぁ…etさん(笑)

jpが笑いながら止めに入る

…もー…

3人で集まって話す

いつも通りの日常

そろそろ席座ったほうが良いんじゃね？

確かに…もう時間だっ…

急いで自分の席に行き

腰を掛けると

はると

…おはよ、etさん

あっ…おはよ〜

隣の席になった人、はるとさんが私に話しかけてくれる

今年、初めて同じクラスになったけど

意外と話しやすい…というか、よく話しかけてくれるし

顔もよく見たら整っている

はると

…いつもさ、あの2人と話してるよね

えっ？ま、まぁ…？w

はると

……あの2人と…仲いいん…？

うん、仲いいよ？

はると

……ふーん…

ガララララ…

教室の扉が開く

先生

…おし、HR始めるぞ〜

HRが終わり

いつも通りjpとurの元へ行こうと席を立つと

はると

…待って、etさん

……えっ…

はるとさんに呼び止められる

な、なに…？

はると

…あー…いや…

はると

……一緒に話さん？

……え、いいけど…

突然のことで驚きが隠せない

私、そんなにはるとさんと仲良くなかったし

休み時間に話したこともないのに

急に呼び止められるなんて…

はるとさんと話していたら

休み時間が終わり、授業が始まった

そして、次の休み時間も

…（2人のとこ行かないと…）

私が立ち上がったタイミングで

はると

…ねーetさん

……ん…何…？

必ず話しかけてくる

別に、はるとさんのことが苦手ではないし

本当になんとも、思ってないんだけど

…（あの2人と、全然話せてないな…）

そんなことが続いたある日

また休み時間に、立ち上がったタイミングで話しかけてくる

はると

…あのさetさーん

……なに？

はると

…なんか最近さぁ…

私が席に座ると

大きな影にかかる

……えっ…

そっと上を見上げると

urとjpがいた

あれ…2人とも…！

どうしたの？

…いや〜、etさんと話したくて…w

はると

……なんでおんの？

はるとさんがjpたちに鋭い視線を向ける

……いたらだめなん？

…全然etさんと話せてなかったからさ

いつもと口調は変わらないのに

なんだか、棘があるような言葉に聞こえて

…あ、あー…そっかー…(笑)

最近あまり話してなかったよね〜(笑)

はると

……

…おいで、etさん

urに手招きされて

そっとurについていくと

jpもはるとさんから離れて、私の横に来る

……なに、はるとさんと仲悪いの…？

……いや、そんなわけじゃないけど…

jpが言いづらそうに口を閉じる

……

……もしかして、etさん知らないの？

えっ、な、何が…？

…あいつの噂

…良くない噂が流れてるんだよ

え…嘘…

…そんな…あんま悪い人には見えないのに…

話しやすくて、話す内容も面白いし…

…あいつさ…どんな女子に告白しても、振られたことないんだよ

……ど、どゆこと…？

…全く喋ったことがない女子に告白しても、必ず付き合えてんの

…それで、あいつ絶対裏があるよなーって

……

…etさん、もしかしたら狙われてんじゃね？

……気をつけたほうがいいよ

…etさん、モテるんだから

…いや、私モテないし…

…流石に狙われてはないんじゃ…

…etさん、危機感持ちなよ

…可愛いんだから

……ぇ…

jpの口から、初めて『可愛い』なんて言葉聞いた…

……お前…

urが呆れたような目でjpを見ている

……

…と、とりあえず…席戻るね…！

…あぁ…うん

…んじゃ、また後で

2人に手を振り返してから

そっと席に戻ると、はるとさんと目が合った

…あっ…えっと…

…さ、さっきはごめんね…！

はると

……あぁ…いや、全然…

はると

…気にしてへんから

柔らかい笑顔で、そう伝えてくれる

よかった…と、胸を撫で下ろすと

はるとさんの口がゆっくりと開く

はると

……聞きたいんやけど

…うん…？

はると

…etさんって…あの二人のこと、好きなん？

……えっ…

はると

……恋愛として

真剣な目で、そう尋ねられる

……

はっ、はー…？

そんなわけないじゃん

…私、彼氏いること知ってるでしょ…？

去年の体育祭で

私もyanくんも、嘘つくのが下手で

バレてしまったあのとき

はるとさんは、みおさんとは違って転校生じゃないし…

バレてしまったあのときも、いたと思うけど…

はると

…あー……うん

はると

…yanさんやろ

…そ、そうだけど…

…知ってるなら、なんであんなこと聞いて…

はると

……俺より、etさんと仲良さそうだったから？

ニヤッとした表情でそう伝えられて

ゾクッと、背筋に冷たいものが走る

っ…ぁ、あぁ…えっと…

jpたちは…前から仲良かったから…

はると

……ふーん…そう…

はると

…ほんまにそれだけ？

……どうしてそんなに気になるの

はると

……さーね、教えへんよ〜

……

なんだろう…なんか

はるとさんが…怖い…？

あの噂が本当なら

今まで、こうやって女子たちを…惚れさせてた…？

……（気にしないとこ…）

……終わったぁ〜…

昼休み

いつも通り、あの2人と一緒に弁当を食べようとしたら

はると

…んね、etさん

……ぇ…な、なに…？

はるとさんが話しかけてきて

はると

一緒にご飯食べない？

…あれ…いつも食堂なんじゃ…

昼休みは、はるとさんは食堂で食べていくから

唯一あの2人と話せる時間だったけど…

はると

…etさんと一緒に食べたくてさ

はると

頑張って作ったんよ

……えっ…

なんか…私に執着しすぎじゃない…？

私と食べたかったからとか…話したかったからとか…

……（なんだか…おかしくない…？）

はると

…聞いとる？

ぇあっ…！？…えっと…

どうしようかなと悩んでいると

はるとさんが、はぁ…と、ため息をつき

ぐいっと距離を縮めてくる

…っ…ぇっ…

はると

…な？ええやろ？

っ…

思わず、ぎゅっと目を瞑ると

上から声が降ってくる

…ごめんな〜、etさんは俺らと一緒に食うんだわ

そ〜そ〜

もしetさんと食べることになっても、俺らも一緒にいるけどね

ふ、2人とも…

はると

……

はると

…あっそ……ならいいわ

そう言って、頬杖をついて顔をそらす

……

…行こ、etさん

…ぁ…うん…

…腹減りすぎて…やばい…

yan

お前いつも同じこと言ってるじゃん…w

昼休み

今日は気分転換に、購買で食べようと足を運んでいる

ttさんはいつも購買ですよね

…まぁ…楽やし…？

yan

…あれ、今日no兄弁当持ってきてないの？

いつもno兄は弁当なのに

今日は俺らと一緒についてきてくれている

…いや…一応持ってますけど…

…多分足りないので、おにぎり1個ぐらい買おうかなと

…うわ、大食いや…

yan

太るぞ〜？w

そう簡単には太りませんってw

歩いていくと、etさんの教室の前を通り

チラッと、目線をetさんの教室へ向けると

etさんが誰かと話しているのが見える

yan

……

なんだか気になって、横目で見てると

etさんと話していた相手が、ぐいっとetさんに近づく

yan

っ…は…？

思わず足が止まり

頭が真っ白になる

yan

……（どういうこと…？）

なんで、etさんに近づいて…

…でも、とりあえず止めに入らなきゃっ…

足を動かそうとすると

etさんとetさんに近づいた相手の間に

urとjpが入る

yan

……

etさんのこと、守ってくれたってこと…？

…まぁ、あの2人はまだ安心だし…

…大丈夫…なのか…？

yan

…

おーい、yanく〜ん！

なんでついてきてないんですか〜？

yan

えっ…？…あぁ…

no兄とttが止まって、俺のことを呼んでくれている

yan

…ごめ〜ん…！

etさんのことは、多分…あの2人が守ってくれると信じて

yan

…ボーッとしてたわ…！(笑)

呼んでくれている2人の元へ、走り出す

さっきのあの出来事は、見なかったことにしよう

多分、あれは近づいたように見えただけで…

…実際は、近づいてなんかはない…よね…？

yan

……（…何も、考えないとこ…）

いつも通り、etさんと帰って

いつも通り、手を繋いで

何も、いつもと変わってないのに

昼からずっと、心にモヤがかかったままで

それでさ〜…確かurがね〜？

yan

……うん…

あの、etさんに近づいた人が

はるとさんだってことに気づいて

はるとさんは、告白したら必ず付き合える噂があるし…

…もしかしたら、etさんも…

はるとさんのことすぐ好きになってしまうんじゃないかって…

あと〜…確かjpが…

yan

……うん、

……

…yanくん、大丈夫…？

yan

……えっ…？

etさんが俺の顔を覗き込んできて

パチッと目が合う

……なんか、いつもより口数少なくない…？

不安そうな目で、そう俺に伝えてくる

yan

……そう…？

……うん、なんか…元気ない…

…朝は普通だったのに

yan

……

繋いでいる手に優しく力を込めて

気づいたときには、口が勝手に動いていた

yan

…etさんはさ…もし、俺が悩んでたら…

俺が嫉妬してるとか、はるとさんに惚れそうで不安とか言ったら

yan

……俺のために、なんかしてくれる…？

はるとさんには、近づかないでくれる…？

……えっ…？

…ま、まぁ…できることなら…？

etさんがきょとんとした顔でそう答える

……なに、なんか悩み事あるの…？

yan

……っ…！

etさんの不安そうな顔で

俺がさっき自分で言った言葉を思い返してみると

やばいことを言ったと、我に返る

yan

……いや…？冗談だよ〜…？(笑)

……えっ…？

yan

……俺が本当に悩んでるとき、etさんはどうしてくれるのか気になって…(笑)

無理矢理作った嘘

それでも、etさんは…

……yanくんが本当に、何か悩み事があるなら

…私、相談乗るよ…？

yanくんのためなら、できる限りのことはするし

yan

……っ…

そんなetさんの優しい言葉に

思わず『嫉妬した』と、言いそうになってしまって

その言葉を急いで呑み込んで

yan

……etさん優し〜(笑)

そう言って、etさんと繋いでいる手を離して

etさんの頭を撫でる

…！

yan

……悩み事があったら、ちゃんとetさんに相談するから

そんなこと言える立場じゃないけど

yan

…etさんも、悩み事があるなら、俺に相談してほしい

……

……うん…

……なら…

etさんが手をゆっくりと出して

俺に小指を差し出そうとする

yan

…！

多分、指切りげんまんをしようとしてると思う…けど

こんな、俺…相談できないのに

約束する…なんて

と、思った俺は

etさんが差し出してくれた小指には気づかないふりをして

そっとetさんの手を包みこんで

指を絡めさせて、ぎゅっと握る

yan

…んじゃあ…行こっか

……ぇっ…ぁ…うん…

etさんには申し訳ないけど

yan

……あのさ…etさん

…ん？なに、？

今日の昼休み、etさんの教室の前通ったけどさ…

なんか、はるとさんと距離近くなかった？

etさんと距離近いのは、俺だけでいいのに

…だなんて…

yan

……ううん…ごめん、

こんな嫉妬深い彼氏だと知られたら

yan

…やっぱなんでもない…！(笑)

etさんも、困るよね

君のことをずっと

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この作品はいかがでしたか？

725

11件

もー最高なんだけど🤭💖

結局言えんのか〜(´•ω•`)etさんなら...続き楽しみです!!待ってます!!

悩み事言えそうで言えない雰囲気なのもどかしくて好きすぎます…✨

りりる

プロフィール

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